【詩のようなもの】 81に祈る 《3つのお題に空想のひらめきを第29回》
父が
珍しくお酒を飲んで
酔っぱらっていたのは
星を落とす仕事を
したと言って
帰ってきたときです
寝台特急
北斗星を
牽引する
EF81形には
流星の塗装が
施されていました
父は
そうした専用塗装に
関わっていて
寝台特急の
廃止に伴って
牽引車の流星を
自分の手で
落としたんです
人気のある
列車でしたし
私たち家族も
乗りましたから
想い入れが
あったんでしょう
父にとって
星というのは
夜の地上を
照らして
誰かの人生を
乗せながら走る
ものだったんです
地上から
空に向かって伸びる
静止した灯りの群れは
逆さまの街に見えると
言っていました
流星のEF81は
一機だけが
現存しています
なんだか
父の
最後の祈りのような
気がしてしまいます
*こちらに参加させていただきました🙇♂️
今年もよろしくお願いします。
お題:
星を落とす仕事
逆さまの街
最後の祈り
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