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【詩のようなもの】 tの物語 《3つのお題に空想のひらめきを第26回》


かんむり座は言わば

あまり目立たない

星屑のティアラ

そこのt星は

普段は目に見えない

10等星で

80年に

一度だけ輝く

1866年に

こいつが明るくなった年

或る女性の教育者が

生まれた

彼女は

貧しい家庭の

子たちを受け入れる

幼稚園を創り

母子ホームの先駆けとなる

施設を創った

1946年

終戦後

戦火で親や親族を失くした

子供らがあふれた

裏の世界に

足を踏み入れてしまう

子も多かったが

そいつは

突然夜空に輝いた

t星に興味を持って

図書館に

通い出した

そこから

彼女が創った施設に

行き着いたと

言っていたよ

あいつは

紅の羽を持つ

時鳥みたいな

存在だった

花のホトトギスに

紅富士って

品種があるんだ

そいつだけは

赤紫の模様を

持っていて

花言葉は

あなたの声を聞きたい

朗らかで

自然と

話を聞きたくなる

そんなやつだった

俺らは

こぼれ落ちた

弱っちい

欠片みたいな

もんだった

t星は

なぜか

人の一生の周期で輝いて

掬う

さしずめ

こぼれ月の魔法瓶て

ところかな

そんな話も

一つぐらい

どこかにはあるさ





*こちらに参加させていただきました🙇‍♂️
 お題:
 星屑のティアラ
 紅の羽を持つ時鳥
 こぼれ月の魔法瓶

 Memo:
 野口幽香 1866〜1950


#3つのお題に空想のひらめきを第26回 #詩のようなもの #現代詩 #詩 #創作



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