昔の傷が疼く……厨二病ではない、そして、身体的な問題でもない
おはようございます。若林亜季です。
ようやく中編小説の推敲も終わりが見えてきました。
応募先を林芙美子文学賞にしようかな、と考えていました。(小声)
林芙美子文学賞は、奇をてらった設定よりも、日常や人間関係、社会的な事象を丹念に描いた「ふつうの小説」が評価される例が多い賞です。観念に偏らず、身体的・具体的なリアリティを持つ作品が強く評価される。その受賞傾向にも合っている気がしました。
昨年の応募総数は729編。今年のnote創作大賞の応募総数が約17万編。それに比べたら、ずいぶん少なく見える数字です。
「奇跡でも起きて一次通過くらいできたら、それだけで生きていけそう」なんて思いながら、応募を前向きに考えていました。
それで、あらためて歴代の受賞者を調べました。すると、林芙美子文学賞の受賞者には、その後、芥川賞を受賞している方が少なくありません。林芙美子文学賞で佳作を受賞した後、芥川賞作家になった方がいました。
鈴木結生(すずき・ゆうい)さんです。2025年1月、『ゲーテはすべてを言った』で第172回芥川賞を受賞。まだ大学院生だそうです。
「どんな作品なんだろう」と立ち読みしてみました。……私の知的レベルでは、立ち読みには向いていませんでした。
その瞬間、急に怖くなってしまったんです。「こんな人が林芙美子文学賞の佳作ならば、私はなんという賞に応募しようとしているのか」と。
勢いだけでどんな賞なのかも知らずに、ポプラ社小説新人賞や角野栄子あたらしい童話大賞に応募していた私は、いったいどこへ行ってしまったのでしょう。
noteを通して、たくさんの方の物語や文章への情熱、テクニック、創作論、そして圧倒的な知識量に触れました。今まではそれが刺激になって、創作の意欲につながっていました。なのに今は、意欲が少しずつ削られていくような気がします。知れば知るほど、自分の未熟さばかりが目についてしまうのです。
私の中にある学歴コンプレックスが疼きます。深く封印していたはずなのに、たまにこうして顔を出しては、古傷をなぞるように私を傷つけていきます。
まだ締め切りはもう少し先です。今は応募先とか考えずに、書くのを楽しんでみようと思います。
