天野家の食卓「サリは最強」
●主な登場人物
サリ
ママ
大兄(サリの上の兄)
小兄(サリの下の兄)
パパ
●はじめに
サリの中学入学から大学卒業までの約10年、食卓での出来事を綴ってきた。
私(パパ)は、その間の半分は単身赴任をしていて、家族で食卓を囲む機会も限られていた。
逆にそれが貴重な時間となり、家族の一言一言を書き留めることになった。
振り返れば、笑いながら何となく暮れていった家族の食卓が、いい思い出となった。
今、3人の子供は家を出て独立した。サリが一番遠くに住んでいる。たまに、心配になることもあるが、信用しているから、大丈夫だ。
そう言えるのは、この食卓があったからだ。
家族に、改めてありがとうと言おう。
●エピーソード
【トイレットペーパー】
サリ中学2年生のある日
サリ「この前学校で、トイレのレバー、手でするか足でするかの話になった。サリともう一人以外、みんな足使ってたわ」
ママ「汚いから、足でやったらいいんや」
サリ「足でやってる人がいること知ってたけど、手でやっている人に申し訳ないから、私、手を使ってるんやで」
パパ「すげぇ!」
【風呂】
サリ中学2年生のある日
夕食前お風呂から、サリの歌声♪が聞こえてきた。
パパは思った「ん?。確か、塾に行く前に入ってたはずや」と。
サリが風呂から出てきた。
ママ「さっき、入ったんちゃうの?」
サリ「入ったよ」
ママ「汗でもかいたんか」
サリ「違う」
ママ「入ったこと覚えてないの?」
サリ「ママと一緒にせんといてや。忘れたりしいひん」ママ「水もガスももったいないから、2回も入らんといて」
サリ「昨日、風呂行かへんかったやろ」
ママ「ん?」
サリ「1回目は昨日の分やで」
ママ「・・・」
パパ「一理あるなあ」
【バレーの試合】
サリ中学3年生のある日
3年間続けたバレー部、最後の試合を終えてサリが帰ってきた。
ママ「おかえり、どうやった?」
サリ「勝ったで、めっちゃ楽しかった」
ママ「良かったやん。で、試合に出れたの?」
サリ「うーうん。出てない」
ママ「最後くらい、出してくれるやろ」
サリ「出してほしくないオーラ出しててん」
ママ「何で?」
サリ「出たい人がたくさんいたんで、その子らに悪いから」
ママ「ふーん?」
サリ「先生に『サリ、そのテンションの低さは何や』と怒られたわ」
ママ「そりゃそやわ」
サリ「けど、バレー上手くなったよ。ジャンプも一番やで。続けてて良かったわ」
パパは思った「学生時代、パパはいつも試合に出たいと思ってた。サリは全く違うなあ」と。
【歴史の問題】
サリ中学3年生のある日。(2014年、高校受験中)
パパ「問題です。100年前にあった大きな出来事は何でしょう?」
サリ「えっと、今年、何年やったっけ?」
ママ「そんなんも知らんの?」
サリ「あっ、2014年や」
ママ「違うよ」
サリ「えぇ、何年やったっけ」
ママ「あっ!ごめん。合ってるわ。2014年や」
サリ「ってことは、1914年やなあ」
ママ「何言うてんの?」
サリ「えぇ!待ってや、100引くやろ。1914年やで」
ママ「ごめん、合ってるわ。正解」
サリ「やったー\(^.^)/」
パパ「おいおい、パパの問題はどこに行った?」
一同「ハハハ」
【チャリ】
サリ高校1年生のある日
パパは、マンションの駐輪場に置いてあるサリの自転車(チャリ)を借りて買い物に出掛けようとしていた。
パパ「チャリ借りていい?」
サリ「いいよ」
パパ「カギは?」
サリ「つけっぱ」
パパ「つけっぱって、付けっ放しってことやなあ。昨日カギすんの忘れたんか?」
サリ「違う、ずっと」
横からママ「あかんがな。盗られても、サラ(新品)買わへんで」
サリ「遊びに行った時は(お出掛け先では)、(カギ)しているよ」
ママ「なら、ちゃんと(家でもカギ)せな」
パパ「そやな」
サリ「えっ?? パパはいつも言ってるやん。『マンションの人みんな友達や』って。だったら、つけっぱでも盗られへんやろ」
パパ「うーん、まいった」
【因数分解】
サリ高校1年生のある日
サリ「数学の因数分解わからへんわ」
見ると、x、yの2乗や数字が混じった6個の±の数式を( )で分ける懐かしいやつ。
パパ「任して、紙と鉛筆」と計算始めるが暫く沈黙。
10分後「できたけど、もっと早いやり方あったから、思い出したら教えたるわ」と言い訳。
大兄(小学校の先生)「数Iの因数分解やろ。確か、あれ難しかったなあ」と思い出のみ語る。
小兄(大学生)、サリの横に座って「こうしたらいいよ」と先生を始める。
その間30分、問題とにらめっこしてるママ。
サリ「ママどう?」
ママ「わからん。けど、こんなの社会に出たら必要ないから、やらんでいい」
サリ「※%$?」
パパは思った「“世間はそんなもんやで”とサリに教えるのは、ちと早すぎるか」と。
【あれ】
サリ高校1年生のある日
サリに向かってママ「あれ、知ってる?」
サリ「あれって何?」
ママ「あれよ、あれ」
サリ「あれではわからんよ」
ママ「思い出されへんわ」
サリ「ママ、大丈夫?」
しかたなく小兄に向かってママ「知ってるよな?」
小兄「知らんがな」
ママ「まだ、何も言うてない」
小兄「いつものことや」
ついにはパパに向かってママ「パパ、知ってるよな」
パパ「知らん」
ママ「何でしらんの?もうええわ」
パパ「何で怒られなあかんねん」
一同「ハハハ」
【昨日の昨日】
サリ高校1年生のある日
サリが、阿倍野ハルカスの美術館に行ってきた話をしてる。
小兄「いつ行ったん?」
サリ「ん~?、昨日(きのう)の昨日」
すかさず小兄「それも言うなら、一昨日(おととい)やろ」サリ「昨日やと一瞬思ったけど、すぐにその前の日やったって気付いたから」
小兄「日本語は正しくや。『一昨日』って言わなあかんがな」
パパは「『一昨日来やがれ』って、江戸っ子言葉でボケようか」と思ったが、「これはレベル低いか」と考え直す。
パパ「昨日の昨日って、みんな使うの?」
サリ「一昨日より、昨日の昨日の方がなんか身近な感じするやろ」
パパ「ん~?」と思いつつ、言われてみれば「なるほど」と。
「ワハハハ」と笑い声が聞こえた。
何でそこで笑うのかと良く見ると、テレビの漫才に夢中のママでした。
いつも主役のママも、今日は蚊帳の外。
【大掃除】
サリ高校1年生の年末のある日
パパが単身赴任から帰省してきた翌日。
パパに向かってママ「寝転がってやんと掃除してよ」
パパ「年賀状するがな」
ママ「お風呂掃除はパパの仕事やで」
パパ「何で?」
ママ「他の所はママがするから」
パパ「???、理屈になってない」
そこにサリがやってきた。
サリ「パパは、やらなくていいんちゃう」
ママ「何で?」
サリ「パパは、この家汚してないやん」
ママ「なるほど、ええこと言うなあ。理屈やわ」
パパは思った「サリの援護は嬉しいけど、そう言われると、ちょっと寂しい」と。
【似てきた】
サリ高校2年生のある日
サリ「最近、ママ、私に似てきたなあ」
ママ「何言うてんの、サリがママに似てきたんや」
サリ「ママも、段々変わってきてるやん」
ママ「むっ・・・」
パパ「なるほど」
【リオ五輪】
サリ高校2年生の夏のある日
リオ五輪を映すテレビを見みていた。
サリ「こっちも暑いけど、リオも暑いの?」
テレビを指差してママ「あれ見てみい。みんなビーチで泳いでるやろ」
サリ「ほんまや、暑そう」
ママ「そやろ、リオのカーニバルやで、暑いんやで」
サリ「うーん。けど、なんで暑いんやろ。冬やのに」
ママ「何言うてるん。夏やんか」
サリ「えー! 日本の反対側やから、冬ちゃうの?」
ママ「冬やったら、スキーとかスケートやろ?」
サリ「うーん」
ママ「夏のオリンピックって言うやろ」
サリ「夏なんや」
パパは思った「???、けど、一理あるかも」と。
そして、正解を口にして和を乱すことを避けたパパだった。
【三者面談】
サリ高校2年生のある日
サリとママが、高校の三者面談に行ってきた。
先生「サリさん、ここに家での勉強時間『0時間』て書いてるけど、ほんと?」
サリ「はい」
先生「何時間も勉強してる人も、『1~2時間』とか少なく書いてくることが多いんですよ。お母さん、本当にやってませんか?」
ママ「はい」
先生「全くやってない人も、格好気にしてか『1~2時間』って書いてくるんですよ。『0時間』は、ほんとに珍しい。ほんと?」
サリとママ「はい」
ここまで、その話を聴いてパパは思った「どちらにせよ、この質問には『1~2時間』という答え以外にはないのだ」と。
先生「では、何してるの?」
サリとママが口を揃えて「スマホ」
パパは思った「正直が一番だ」と。
【タメ口】
サリ高校3年生のある日
高校の陸上部で一年後輩の真依が誕生日を迎えた。
サリ「真依、誕生日おめでと」
真依「ありがと」
サリ「これからも頑張りや」
真依「サリ、負けへんで」
サリ「何や、その口のきき方は、サリは先輩やで」
真依「17(歳)になって、追い付いたから、今日からタメ口や」 (真衣はサリの後輩だけど、誕生日が半年しか変わらない)
サリ「フムフム...そっか、真依ちゃんよろしくね」
この話を家でみんなで聞いた。
ママ「何言うてるん。先輩は先輩やないの。ガーンって言ってやらな」
サリ「大丈夫、納得してん。また半年経ったら、先輩って呼んでくれるから」
ママ「甘いわ。社会の仕組み教えてやらなあかんわ」
パパ「ママ、近所の年上の奥さんに敬語使ってんの?」
ママ「...」
一同「ハハハ」
【冷蔵さん】
サリ高校3年生のある日
氷ができなくなったので、12年間使った冷蔵庫を買い替えた。新しい冷蔵庫が届く前日のこと。
サリ「待ち遠しいなあ」
ママ「何が?」
冷蔵庫を指差してサリ「あれに決まってるやん」
ママ「料理もやらへんのに、関係ないやん」
パパ「氷いるんやったら、買いに行こか?」
サリ「違う違う。毎日働いて、やっと休める」
ママ「はぁ?誰が、ママ?」
サリ「違う。冷蔵さんが」
ママ「冷蔵さん?」
サリ「今、冷蔵庫の気持ちになってたんや。最近、“うーんうーん”って、しんどそうやったし」
パパ「確かに」
冷蔵庫に向かってサリとパパ「長い間、お疲れ様でした。ありがとう」と手を合わした。
【上らへん】
サリ大学1年の春先のある日
大学に入学して友達ができた。
サリ「へー、真由ちゃんは島根県出身なん?」
真由「そう、どこか知ってる?」
サリ「上らへんやなあ?」
横で聞いてた長野出身の優里「上らへん?それって北の方ってこと?」
サリ「そうそう」
優里「どっちか言うたら南の方じゃない?」
サリ「そっかなあ?テレビ見たら上らへんやったでえ。あっ!北らへんや」
スマホで地図を見ながら優里「確かに、広島の北の方にあるなあ」
サリ「そやろ。なあ、真由ちゃん?」
真由「私、どこにあるか知らん」
サリ、優里「え”~???」
その話を聞いたパパは思った「日本の将来が心配やけど、久々に関西に帰って、テレビで天気図見たら、サリの言う『上らへん』も分かるなあ」と。
【サリは最強】
サリ大学1年のある日
サリ「友達から変なメールがきた」
小兄「何て?」
サリ「メールに『嫉妬公園ってどこ?』って書いてる」
小兄「お前、何て送ったんや」
サリ「ジェラシックパーク見に行こうや」
小兄「お前、最強やなあ」
一同「ハハハ」
そう言えば、前にもよく似たことがあった。
サリに向かって大兄「テニスの選手、誰が好き?」
サリ「ナダラー」
小兄「お前、最強やなあ」
一同「ハハハ」
けど、パパはすぐに反応できなかった。ナダルもフェデラーも知らなかったから。
【夢の国】
サリ大学1年のある日
サリ「ディズニーランドに行きたーい」
ママ「夏休み行ったら」
サリ「一回で、まわりきられへんし、何回も行くお金ないし」
ママ「なら、(ディズニーランドで)働いたら?」
サリ「ん~? それはあかんわ」
ママ「何で?」
サリ「夢の国やなくなるやん」
ママ「???」
パパ「なるほどな。ミッキーが着ぐるみ脱ぐとこ見たくないよな」
ママ「ミッキー脱ぐとこ、写メ撮ってきてや」
パパ「はぁ?」
一同「ハハハ」
【東京へ】
サリ大学1年のある日
東京で単身赴任中のパパの元に、大阪に住むママとサリが3日間来て帰る日の朝。
サリ「昼過ぎの新幹線に乗るわ」
パパ「夜まで満喫したら?」
サリ「今晩、友達と夜行バスでディズニーに行くから、準備があるねん」
パパ「はぁ???」
パパは思った「東京で待ってた方が楽やし、交通費無駄やん」と。
数日後
サリ「強硬スケジュールだったけど、めっちゃ楽しかった」
パパ「それは良かった。けど、もったいないやん」
サリ「たまたま行き先が同じだっただけ、行程も旅の内だから無駄じゃなかったよ」
パパは思った「ふむふむ。俺は、金銭の損得勘定の物差ししか持ち合わせていないのかも」と。
【迷子】
サリ大学2年のある日
京都の烏丸駅で、アジア系の旅行者の女性から、御所に行く道を尋ねられたサリが、身振り手振り交え、一生懸命、片言の英単語並べて説明したが、なかなか上手く伝わらず困ってたらしい。そこに、いかにも語学堪能そうな紳士が現れた。
紳士「Can I help you?」
サリは、方向を指差しながら「御所って、こう行ってこうで、合ってますよね」
紳士「なんや日本語喋れるんかいな」
サリは思った「迷ってるの私じゃないっちゅうねん」と。
そう、困ってるのはサリだけと、迷ってるのは旅行者の女性でした。
その話を肴に、笑いながら美味しいお酒を飲むママとパパだった。
【ミーハー】
サリ大学2年のある日
ミュージックステーションスペシャルで、ピンクレディのUFOが登場した。
パパは思った「昔行ったコンサートが懐かしい。大ホールが満員で、立ち見やったなあ」と。
サリ「知ってるよ。左、可愛い。ミーちゃんやろ」
小兄「そや。よく知ってるなあ。右は?」
サリ「スーちゃん」
一同「はぁ? ハハハ」
暫くして、フォーチュンクッキーが流れると、小兄は踊り出した。
パパ「知ってるよ。AKBやろ、可愛いなあ。さしこやろ」
サリ「そう。本当は優子やけどね」
パパ「前田」
サリ、ママ、小兄「はぁ?ハハハ」
【ミュージカル】
サリ大学3年のある日
ママ「また、ミュージカルとか観たいなあ」
パパ「前に観たやん」
ママ「前っていつ?」
パパ「ベル薔薇、ヘンデルとマリー・アントワネット編」
ママ「もう、20年以上前やん。それに、フェルゼンやし」
サリ「パパはエエ加減、ハハハ。けどいいな。行ったことないわ」
ママ「ミュージカルって何か知ってる?」
サリ「歌って踊るやつやろ」
ママ「アニーとか有名やなあ」
サリ「知ってる。あの双子のやつやろ」
ママ「ん?あれ、双子の話やったっけ」
パパ「それ、ダブルキャストってことやないの?」
サリ「え!あれ違う子なん?」
パパ「確かに、ポスターは双子に見えるなあ」
一同「ハハハ」
【凱旋】
サリ大学3年のある日
チャイコフスキー国際コンクールで2位となった藤田真央さんが、報道ステーションに登場し、ピアノ演奏が始まった。
サリに向かってママ「あれ見てみい。この人すごいやろ」
サリ「ほんまや」
ママ「なんとかコンクールで凄い賞獲ったんやで」
サリ「へー。だから、こんなに上手なんや」
ママ「凱旋公演やで」
サリ「へー。けど、聴いてるの日本人ばっかりやなあ?」
ママ「そりゃそやわ」
サリ「フランス人は?」
ママ「フランス人いたかなあ?観衆もやっぱりロシア人が多いんちゃう」
サリ「ロシア人?そんな人おる?」
ママ「はぁ???」
小兄「ハハハ、公園か?フムフム、凱旋門に広場はあるよな」
パパ「“大仙公園は堺遺産”と言うが如し。ちょっと捻り過ぎ?」
サリ、ママ、小兄「はあ?」
【淡路島】
サリ大学3年のある日
大兄「今度、淡路島に行くねんけど、どこかいいとこある?」
淡路島出身のママ「いざなぎ神宮がいい‼」
サリ「イザナギって聞いたことある。何か古いやつやなあ?」
小兄「古事記」
ママ「そうやで、人間を創った神様がいるとこやで」
サリ、大兄、小兄、パパ「人間を創った???」
サリ「えー! 母さん真剣にそう思ってるん?」
ママ「国産み知らんの? 淡路は神様が世界で最初に創ったとこやで」
大兄「すげえ、そんな人、まだおったんや」
パパ「猿から進化したのに決まってるやろ」
ママ「ぷーっ」と横を向く。
一同「ハハハ」
あれから6年経ってパパは思った「DNA研究が進んだ結果、進化論が徐々に否定され、猿から進化したのも怪しくなってきた。また、人間は、宇宙知的生命体の遺伝子操作で作り出されたという都市伝説もある。もしかするとママが最先端だったのかもしれない」と。
【旅行】
サリ大学3年のある日
サリ「今度、トンガに行くねん」
一同「えー!!」
ママ「どうやって行くの?」
サリ「何とかバードで」
ママ「鳥?」
サリ「あっ、サンダーバードやわ」
ママ「そんな会社あるの?けど、10時間くらいかかるやろ」
サリ「えー?1時間ちょっとやで」
ママ「そんな訳ないやろ」
パパ「それって、特急じゃないの?」
サリ「そうだよ」
パパ「それなら、敦賀(ツルガ)やろ」
サリ「えー!!!敦賀(トンガ)やないの?似たやつ、中国らへんにあるやん」
パパ「それ敦煌や。おお!確かに、敦(トン)やなあ。気付かんかったわ」
サリ「ずっと、敦賀(トンガ)って言ってきたわ」
一同「ハハハ」
【串カツ】
サリ大学3年のある日
パパがいろんな種類の串カツを揚げたので、サリとママが美味しそうに食べていた。
パパ「どうや?」
サリとママ「嬉しい」
パパ「そう、何が美味しかった?」
サリ「カツ」
パパ「全部カツやけど。特にとかないの?」
サリ「そやな、お金の心配なく、いっぱい食べれるとこ」
パパ「味やないのか!」
サリ「ママはどう?」
ママ「遠慮せず、"二度付け"できるとこかな」
パパ「味やないのか!の2乗」
一同「ハハハ」
【最低賃金】
サリ大学3年のある日
サリ「沖縄、最低賃金や!」
小兄「おっ!さすが経済学部。勉強しとんな」
サリ「はぁ?勉強してへんよ」
ママ「基地問題?」
サリ「違うよ。コロナの影響で、沖縄旅行激安やねん。特に飛行機代が」
小兄「それ、最低運賃やろ。アホやなあ。けど、賃は合ってるから、満更間違いとは言えんなあ」
一同「ハハハ」
でも、パパは思った「それにしても、何で“チンキン”じゃなく“チンギン”と読むのか?」と。
【就活】
サリ大学4年のある日
サリ「就職どうしよっかな?」
ママ「バイトの延長でコンビニに勤めたら?」
サリ「無理無理。7時間ぶっ通しやで、もうくたくたや」ママ「接客は大変や。ママも銀行時代、窓口が一番しんどかったわ」
サリ「銀行の窓口って何時から何時?」
ママ「月金9時から3時」
サリ「へーえ?それめっちゃ楽やなあ?」
ママ「何言うてんの。3時以降も後処理があって大変なんやで」
サリ「それにしよっかな。月金、2日やろ」
パパ「???、ハハハ、おもろい」
一同「ハハハ」
【ジューンブライド】
サリ大学4年の10月のある日
サリ「今月、友達が結婚するねん」
ママ「早いなあ」
サリ「ママらも、兄ちゃんも、10月やったよなあ」
ママ「そうやで、10月は結構多いと思うよ」
サリ「さすが、ジューンブライド」
ママ「それ6月」
パパ「ジュー、ムーンね。おもろい」
ママ「無理矢理やなあ」
サリ「SNSに載せたらあかんで」
パパ「もちろん、載せるよ」
一同「ハハハ」
【ロミオとジュリエット】
サリ大学4年のある日
テレビで映画を見ながらママ「いつ観てもいいなあ」
サリ「そうなん。初めてやわ。これって、何時代?」
ママ「中世かなあ」
サリ「なら、エリザベス一世とかの時代?」
ママ「そうそう、もうちょっと前かなあ」
サリ「世界史でやったかも」
ママ「知ってる?彼女がオリビアハッセーやで。綺麗やろ」
サリ「綺麗。けど、習ってない」
ママ「習って?」
サリ「七世も綺麗なん?」
ママ「はぁ?」
小兄「八世かいな。最強やな」
一同「ハハハ」
【占い】
サリ大学4年のある日
干支と血液型占いをテレビで見ていた。
パパ「よっしゃー!ウシ(丑年)のA型が1位や」
サリ「牛のA型?牛にも血液型とかあるん?」
パパ「オッ!!それはどうかなあ?知らんなあ。けど、A5、B5とかあるから、A型とB型はあるかもしれんなあ」ママ「また、アホなこと言うて」
サリ「アホなこと?なら、ないんや」
パパ「まあ、牛は輸血とかせえへんから、関係ないかもな」
ママ「で、ヤギのAは何位?」
パパ「ヤギ?」
サリ「イテのAは?」
パパ「???」
小兄「どっちも圏外や」
一同「ハハハ」
おしまい
