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ただの名刺交換のつもりだった交流会が、、、

正直、名刺交換どころじゃない気持ちで参加していた。

軽い気持ちで行ったはずの士業のフレッシュマン交流会。でもその少し前から、ずっと不安を抱えたままだった。

公証役場からの返信メールはなかなか来ない。依頼者さんとのやりとりに時間がかかる。調べても調べても「まだ足りないかもしれない」と思えてしまう。

夜に何度もメールを開き直しては、結局答えが出ないまま画面を閉じる。そんなことを繰り返していた。まるで底なし沼に落ちたような気分で過ごしていた。

これで合っているのか。誰かに確かめたくて、書士会の業務相談を申し込んだ。

当日、担当の先生に急な予定が入り、ピンチヒッターに入ってくださったのが私法部の幹部の方だった。

その先生は、「すぐ仕事なんてもらえないのに、前に進めてるね」と言ってくれた。
不安だと伝えたら、ちゃんと受け止めてくれた。

それだけで、ふっと息ができた気がした。

そのとき気づいた。

ああ、依頼者さんも、きっとこういう気持ちで来るんだ。

不安を不安のまま話していいこと。
それを受け止めてもらえること。
それだけで、人は少し立て直せる。

その体験が、そのまま自分の仕事の輪郭に重なった。

その後参加した交流会で、偶然その先生がまた役員としていらっしゃった。こんな繋がりってあるんだな、と素直に嬉しかった。

先輩士業の先生たちや同期と話していると、みんなすでに先のビジョンを描いていて、「私はまだ目の前のことで精一杯だな」と感じる瞬間もあった。

それでも、「仲間が欲しい」「繋がりたい」という気持ちは、みんな同じだった。そこに少し救われる感じがあった。

帰り道、ぼんやり考えていたら、言葉になった。

私がしたいのは、将来の安心のために書類を作ること。

遺言書は、財産を誰に相続させるかを決めるだけのものではない。
残された家族が困らないように、自分の思いを未来へ渡すための準備でもある。

安心の橋渡しがしたい。

でも今の私は、まだ自分のことで精一杯なところから始まっている。

名刺交換だけのつもりだったのに、大切なものをたくさん持ち帰った一日になった。

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