一般人が本気でアボカド栽培に挑戦してみた17 [ChatGPTの落とし穴]
先日、我が家の実生苗の葉っぱを見てみると、こんな斑点が拡がっていました。

病気かな?と思いつつ、軽い気持ちでスマホアプリのChatGPTに聞いてみたところ、環境ストレスか、真菌性の病気によるものである可能性があるとの事。
ChatGPTが植物の診察までしてくれる時代になりました。
リリース時に比べて進歩しているように見えるChatGPT。回答を掘り下げ、更なる情報やソースを求めても、最近は自信を持って参考文献を提示してきます。
リリース当初は、ちょっと掘り下げて追加質問しただけで「わかりません」「ソースの提示もできません」とかなり頼りない状態でしたが、今ではどんなマニアックな質問にも付き合ってくれるようになりました。

そんなChatGPTに、アボカドの登録農薬について聞いてみる事にしました。
1、ChatGPTとのやりとり
早速ChatGPTに質問してみます。
Q. ホームセンターで購入可能なアボカドの真菌性の病気に対する殺菌剤はありますか?

写真付きで詳細な説明
このような感じで、全部で6種類提示してくれました。更に、この中でアボカドに登録されている農薬はどれか聞いてみました。
登録されていない農薬を使ったら薬事法違反ですからね。
Q.この中で、アボカドに登録されている農薬はありますか?


やはり6種類
この中で、発症後も効果があり、お手頃な分量だけ購入できるのはトップジンM水和剤かなぁとなりました。
2、疑念と謝罪
ですが、ここで過去にChatGPTが間違った説明をした事が頭をよぎりました。
今回も念を押して聞いてみたところ…
Q. トップジンM水和剤は、本当にアボカドに登録されている農薬ですか?

おーーーい(怒)
さっき正式に登録されているって言ったじゃん!
そして、使うと薬事法違反だから使うなとグダグダ説明をしてきました。
Q.登録されていると言ったのは、あなたですが?

とうとう謝罪。。。
その上で、代替案を提示してきたのですが…

最早信用できず、自分で登録農薬かどうかを調べてみました。
農水省の農薬登録情報システムを使ってもいいのですが、こっちの方がラクです↓
その結果、いずれも登録されておらず…
Q. どれも登録されていませんが?

謝罪再び。。。
もういい加減にしてほしいといった感じです。
もしかしたら、こちらの質問の仕方が悪かったのかもしれませんが。
ただ、不思議なのはChatGPTに農水省のデータを調べる能力があるにも関わらず、それをせずに答えてきたところです。
これ、自家消費する程度の規模であればまだしも、もし出荷を目指している農家さんがこんな情報を鵜呑みにして散布してしまったら、出荷できなくなって取り返しのつかないことになってしまいます。
このような説明をした理由を問い詰めた結果、アメリカ等一部の国での使用実例があるのと、「果樹で広く使用されているから良いっしょ♪」という感じで回答したと白状しました。
3、能力の限界?
こうしたやりとりを続けたことが学習によって反映されたのか(写真でお見せした問答は一部分を抜粋したものです)、これ以降は登録されている農薬に対しても…
Q. 〇〇(メーカー名)の定義では、大作物群の果樹類にアボカドが含まれています。つまり、〇〇の農薬で果樹類(作物指定なし)と表記されていれば、アボカドに使っても良いということですか?

ハッキリ使用可能と言わなくなりました…
※白塗り部分はメーカー名
「適用農薬だとメーカーが言っているのなら基本的には使えると思う(知らんけど)。そうであっても、残留基準や薬害リスクを自分でしっかり確認してほしい。」
という旨の、かなり慎重な、責任を回避しようとするかのような説明をするようになりました。
これについても理由を聞くと、
「農薬のラベルや登録内容についてアクセスできないので、一般論しか答えられない」
との事だそうです。
それなら、最初からそう言ってほしかったし、曖昧な根拠で自信満々に答えないでほしかったです…

能力の限界を説明中…
もしかしたら、他のソフトならもっと優秀なのかもしれませんし、あるいはあらかじめ学習させる必要があるのかもしれません。
ですが、ChatGPTでもこのようなことは起こりうるということですね。
そして、私達がそんな誤った情報から身を守るには、必ずChatGPTにその答えの根拠となるソースを提示させる事が大切だと感じました。
ChatGPTは便利な道具ですが、まだまだその情報を鵜呑みにはできないようです。
それにしても、あの葉っぱの斑点どうしたものか…
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