ASANOTE#25 形骸化しない『振り返り』とは。効率の差が数倍になる本質的プロセス
こんにちは!
中卒40代・プロ会社員|マルチクリエイターのケイです。
突然ですが、みなさんは「振り返り」をちゃんとやったことがありますか?
聞いたことはあるけど、実際には意識してやったことがない、という人も多いかもしれません。
でもこれが、存外重要なプロセスなのです。
仮に同じゴールを目指している人で、振り返りをやってない人とやっていない人がいるとしたら、到達する時間に数倍〜数十倍の差がついてしまうと言っても過言ではありません。
そもそも「振り返り」とは
ここでいう振り返りとは、ただ日記を書くことでも、出来事を思い出すだけでもありません。
一言で言うば、「自分やチームの行動が、それまでより良い結果に繋がるように変革を与える行為」です。
振り返りをきちんと行うことで、日常や仕事での行動を変化させていくことができます。
失敗から学び、同じミスを繰り返さなくなる
うまくいったことを再現可能にする
判断の軸が更新され、迷いが減る
チームやプロジェクトの共有知識として活用できる
こうやって実際に起きることを書き出してみると、逆にそれをやらなかった場合の怖さも、実感できるのではないでしょうか。
振り返りをやらないと、時間や経験は消費されるだけで、「より良くすること」に繋げることができない。だから、極めて重要なプロセスなのです。
すでに多くの人が取り入れている
意外かもしれませんが、振り返りは仕事でもプライベートでも、無意識に取り入れている人が多いです。
と言うより、生きる中で無意識的に振り返り、学びを行っているのです。
極端な例ですが、高低差がある場所で転んだ人は、「高低差がある場所に近づくのは、危ない」と学習しますよね。だから「高低差のある場所に行かない」という風に、行動が変化する。
つまり、振り返ること自体は珍しい行動ではなく、日常の中で誰もがやっていることなのですが、これを、意識的にやっていきませんか?というのが、このnoteの提案だったりします。
そして、一般的な振り返り手法としてよく使われるの道具(フレーム)に、「KPT」と「YWT」というものがあります。
今日はそれらのフレームの紹介と合わせて、よく陥りがちな罠と、うまく活用するためのコツをご紹介します。
「そんなフレームもう知ってるよ」と言う人も、よろしければご一読ください!
KPT
言わずと知れたKPT法。
「Keep / Problem / Try」の頭文字をとって、KPT。ケーピーティーやケプトなどと呼ばれています。
おそらく、振り返りフレーム界隈(?)において、最も有名なのではないでしょうか。

KPTは「①Keepしたいことと、起きている問題、②次に試すこと」整理するフレームです。
①を先に書き出し、②を考えて決める、と言う順番で使用します。
IT企業の開発現場やマネジメント現場で使われているのを見かけることが多いフレームで、問題の発見に適しています。

チームで用いる際には、Keepを「うまくいっていること」として洗い出すことでアイスブレイクにでき、その後チーム全員で問題点を洗い出すといった流れでのファシリテーションも可能になります。問題点って、言いづらい人からは中々出てこないので、心理的安全性を作ることにも繋がります。(逆に言うと、忖度文化とは絶対的に合わないフレームでもありますが…)
KPTの注意点
KPTはKeep(続けたいこと)とProblem(問題点)は、しっかり出てきます。
でもTryを書く段階でつまずくことが多い。
ProblemやKeepの「前提条件」や「要因」を十分に洗い出せていないので、ネクストアクションをどうするのかズレてしまったり、認識が合わなかったりしてしまうのです。
実例として、「会議で決定が遅れたこと」をProblemに挙げた場合の実例を見てみましょう。
👉要因分析が不十分な場合
P:資料準備はできていた 決定が遅れた
T:「次は早めに決定する」
これでもなんとかなっている気もしますが、ちょっと抽象的ですよね。
ここで、背景や前提条件を整理すると、以下のように変わります。
👉要因分析を行った場合
P:資料準備はできていた 決定が遅れた
要因①:決定に必要な情報がそろっていなかった
要因②:発言者が意見をまとめられなかった
T:ネクストアクション
要因①に対するアクション:会議前に情報をまとめる
要因②に対するアクション:発言者の役割を事前に確認する
いかがでしょうか。
同じ問題を解決するための「Try」を導き出したのに、全く異なるアクションになりました。こうなると、本質的且つ具体的なアクションが決まっていくのです。
問題の発見に適しているフレームですが、「問題の"解決"」に繋げていくには、要因分解を丁寧に行う過程が必須。
ファシリテーターには「問題解決思考」が求められるので、そういった意味でちょっと難易度高めなのです。
YWT
次は、YWTです。
「(Y)やったこと /(W) わかったこと / (T)次やること」のローマ字綴りの頭文字をとって、YWT。そのまま、ワイダブリューティーと呼ばれていることが多いように思います。
KPTよりマイナーで、知らない人も多いですが、私は好きで結構使っているフレームだったりします。

YWTは、「①やったこと→②(やってみたことで)わかったこと→③次にやること」と言う形でネクストアクションを導き出すフレームで、①を行い、それによってわかった②を書き出し、それらを踏まえて③を決める、と言う順番で使用します。
KPTと違い、必ずしも「問題を発見する」と言うことに囚われないフレームで、どちらかというと「正解が見えない時の探索的なアプローチ」に適しています。
つまり、YWTは仮説思考があった上で成り立つフレームと言うことになります。

仮説を立てる
「このやり方ならうまくいくはず」「こうすれば効率が上がるはず」
仮説に基づいて行動する → Y(やったこと)
仮説があるから、やることが明確になる
行動の結果から学ぶ → W(わかったこと)
仮説が正しかったのか、改善すべき点はどこか
次に試すこと → T
別の手段で、仮説の検証を続ける
新しい仮説を立てる
実例
仮説: 「メールは朝一にまとめて対応すると効率が上がる」
Y: 朝8時にまとめてメールを処理
W: 午前中に処理すると午後がスムーズに進む
T: 緊急以外は午後に回す/次はテンプレート活用でさらに効率化
このように、YWTは 探索的・帰納的な学習のサイクル を回すフレームです。
実際に私自身がやってみたnoteもありますので、参考にしてみてください。
しっかりと使いこなすには「仮説思考」をマスターのが望ましいですが、問われ方が日本語でわかりやすいので、さらっとやってみても結構良いアクションに繋がったりします。
今日のまとめ
「振り返り」は重要である
「振り返り」には一般的なフレーム「KPT」と「YWT」がある
KPTは、問題解決思考が求められる、演繹的(原因→結果)なアプローチ
YWTは、仮説思考が求められる、帰納的(観察→仮説)なアプローチ
どちらも優れたフレームだが、問いの質と掘り下げの深さ が振り返りの成果を決める
個人的なおすすめは、手軽にやるならYWT!
日本語の問いに答えるだけなので、日本人に馴染みやすい。
しかも問われ方もわかりやすく、続けていくことで自然と仮説思考的なアプローチに繋がる、非常に優れたフレームだと思っています。
是非一度、試してみてください!
終わりに
ということで今回は少し固い内容ですが、「振り返り」について書いてみました。
あなたの振り返りにも活かせそうだったら幸いです!
明日は私のnote投稿30日目なので、早速また「振り返り」、やってみようと思います。
今回のASANOTEはここまで!
またね。
ASANOTE|ケイ
読んでいただき、ありがとうございました。
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