見出し画像

「子どもの頃の最も幸せな瞬間はどんなときでしたか?」ハッピーライティングマラソン#14

子どものころの幸せな瞬間…

思い出そうとすると、全体的にぼんやりしていた。
子どものころのことを考えるのは、
ネガティブな出来事を辿るときが多くなっていたので。

「幸せな瞬間なんてあったかな」と、
ちょっと思ったりもした。

そんな中で記憶をたどると、
本を読んでいる自分の姿が浮かんだ。
物語の景色がありありと頭に浮かび、
その世界を楽しんでいた。

家のまわりには自然がたくさんあって、
虫と戯れたり(今では怖くて無理だけど)、
沢でザリガニをとったりするのも楽しかった。

太陽の光が何かに透けて
キラキラしているのを見て、
「きっと妖精がいる」と想像したり。

ずっと犬が飼いたくて、
「ちゃんと世話をするから」と言い続けて、
やっと小さな柴犬がやってきたとき。
箱の中から私を見上げた
あの瞳を見た瞬間のうれしさは、
今もはっきり覚えている。
チロは大切な家族になった。

母の言葉に悲しい気持ちになったことも、
友達から意地悪されたこともあった。
でも、そうした記憶の影は、
幸せの記憶に照らされて薄くなっていくようにも感じる。

子どもの頃の私は、小さなことに楽しみを見つけ、
やりたいことは口にして実現させていた。

そう思うと、けっこう幸せな子どもだったのかもしれない。

そう思ったら、心の奥からじんわりと
幸福な気持ちが広がった。


いいなと思ったら応援しよう!