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万博ドメインがアダルトサイトに…本当に怖いのはその先だった

ドメインを捨てる」は本当に安全なのか? 万博サイト問題から考える“見えない資産”の管理

大阪・関西万博の公式関連サイトで使用されていたドメインの一部が、運用終了後に第三者へ取得され、アダルトサイトや別用途へ転用されていることが話題になっています。

SNSでは、

「無責任では?」

「詐欺に悪用されるのでは?」

という声も多く見られます。

IT業界にいる私からすると、この問題は単なる万博の話ではありません。

日本中の企業や自治体でも起こり得る、情報資産管理の問題なのです。



ドメインは「住所」であり「信用」でもある

インターネットの世界では、

ドメインは住所です。

しかし、それ以上に重要なのは、

「信用そのもの」

ということです。

長年使われてきたドメインには

・検索エンジンからの評価

・他サイトからのリンク

・利用者の記憶

・メールの送信先

など、多くの「信頼」が積み重なっています。

だからこそ、手放した瞬間に別の誰かが取得すると、その信用まで悪用される危険があります。



本当に怖いのはフィッシング

アダルトサイトになったことが話題になっていますが、

私が怖いと感じるのは別です。

例えば

以前利用していた利用者へ

「重要なお知らせ」

というメールが届いたらどうでしょう。

送信元が以前見たことのあるドメインなら、

疑わずクリックしてしまう人もいるでしょう。

その先が

・偽ログイン画面

・クレジットカード入力

・マイナンバー情報入力

だったら…。

これは立派なフィッシング攻撃になります。



ドメインも情報資産

企業では

サーバー

ネットワーク

PC

ライセンス

などは厳しく管理します。

しかし

ドメイン管理は

担当者任せ

契約更新だけ

というケースも少なくありません。

本来なら

ドメインも

重要な情報資産

として管理すべきです。



サブドメインという選択肢もあった

今回、

SNSでは

「最初からサブドメインでよかったのでは?」

という声もありました。

私も一定の合理性はあると思います。

例えば

mypo.expo2025.jp

のような構成なら、

メインドメインを維持する限り、

不要になっても

第三者へ渡ることはありません。

もちろん、

独自ドメインが必要な事情もあります。

ただ、

取得した以上は、

「終わったら捨てる」では済まない時代になっています。



IT運用では「終わり方」が重要

システム開発では

作ることばかり注目されます。

しかし、

本当に難しいのは

終わらせ方です。

サーバー停止

証明書失効

DNS削除

メール停止

ログ保管

アカウント削除

そして

ドメイン管理。

ここまで考えて初めて、

安全なシステム運用と言えます。



私ならこう考える

私は、この問題を「ドメインを更新し忘れた話」とは考えていません。

本質は、

情報資産のライフサイクル管理です。

システムには「作る」「使う」だけでなく、「終わらせる」という工程があります。

ところが、この最後の工程は軽視されがちです。

ドメインは年間数千円から数万円程度で維持できるものも多く、企業や団体の信用を守る保険と考えれば、そのコストは決して高くありません。

サイバーセキュリティは、攻撃を防ぐ技術だけではありません。

「悪用される余地を作らない運用」も重要なセキュリティ対策です。

今回の万博ドメイン問題は、日本全体に対して「情報資産は使い終わってからが本当の管理だ」ということを教えてくれた事例なのではないでしょうか。

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