少年ジャンプ2024年51号感想
2024年11月18日 発売
表紙 :シド・クラフトの最終推理
巻頭カラー :シド・クラフトの最終推理
センターカラー :魔男のイチ
センターカラー :ひまてん!
センターカラー :願いのアストロ
読切 :【読切】武器職人のアフターサービス(花田智也)
新連載「シド・クラフトの最終推理」が表紙。主人公とヒロイン2人の構図、かつ主人公が探偵であることがぱっと見でわかりやすいデザイン。冷静になってよく見ると探偵の周りに「(元)殺し屋」「極道」がいるの、ちょっとおもしろいですね。新連載作品タイトルのロゴのカラーがジャンプ表紙にしてはちょっとめずらしい配色なような気がしますが、ふだんからそんなにジャンプの表紙を観察していないので気のせいかもしれません。
また、今週号と来週号はONE PIECEが休載。尾田先生の体調不良と言うことなので、お大事になさって欲しいところ(今は回復しているそうですが)。
※ この記事ではAmazonアソシエイトを利用しています。
シド・クラフトの最終推理
case.1 名探偵の宿命
タイトル的に推理ものなのかな~と思っていましたが、初っぱなから「恋のミステリー」って書いてあるから恋愛メインの作品なのかもしれない。一応、公式の紹介文は「事件が恋の嵐を呼ぶ!サスペンスラブコメディ」。化学反応が起きそうな単語構成ですね。
現状、本誌連載の恋愛ものに区分されるだろうマンガはアオのハコとひまてん!なので(アンデッドアンラックと鵺の陰陽師はバトル+恋愛要素でバトルの要素の方が強め)、ここでラブコメの追加っていうのはバランス的にも納得。また、サスペンス・推理ものというジャンルは被りなし(のはず)。ちなみに私はぼくたちは勉強ができないを読んでいなかったので、筒井先生の作品に触れるのはこの作品が初めてになります。
本編を読んだ感じ、ちゃんと「事件→推理→解決」というプロセスを踏んだ上でのラブコメっぽいですね。毎回ゲスト(犯人)といい感じになっては「お前が犯人かよ!!!」と言うお約束をやっていくのかと思いましたが、意外なことに因縁の(?)警部としっかりフラグが立っている。「お互いだということを忘れているいい感じの思い出」も共有しているため、「なるほど正ヒロインね……」となったところで助手の性別バレ。1話にしていい感じのWヒロイン構図が完成しました。
私は1話にして警部派になってしまったので(幼なじみ属性・過去の約束に弱いから)今後どうなっていくのかが非常に気になります。
特徴的なのは、主人公が「本当は探偵なんてやりたくないのにどんどん身近で事件が起こる」というところ。「『名探偵』とは職業ではなく『宿命』なのだッ!」という理論でどんどん事件を引き寄せてしまうのは素直にかわいそう。「名探偵」としての資質はあるのが幸か不幸かといったところですね。
こういう「事件を引き寄せる体質」というと汀こるもの先生のTHANATOSシリーズを思い出しますね。まあ、この作品のシドさんはどっちかというと事件というよりも犯人を引き寄せているっぽくもある。
この主人公、こういう性格なのに犯人はしっかり指摘する辺りはしっかり「名探偵」の資質があるんだな……、と思えるところがよかったです。事件に使われたトリックの評価については門外漢なのであまり詳しいことは語れませんが、個人的にはこれくらいのトリックだと理解しやすくて助かります。
今回出てきた「名探偵の鉄則」、なかなかおもしろくてよかったですね。
アオのハコ
#173 持たせてください
千夏先輩・父の登場で一気に緊張感が出たと思ったら、大喜・父の勧めで猪俣家に泊まっていったことで一気にかわいげが出てきた気がしますね。今までの描写で「もしかして毒親か……?」みたいなところはありましたが、そもそもこの猪俣家と仲良くしている時点でいい人である可能性が相当高そう。少なくとも話が通じない相手ではないだろうし……。
個人的にはここで千夏からお父さんに交際について話すところに千夏先輩の〝良さ〟がしっかり出ていると思いました。ここで交際を隠したり、大喜から話したりしないところがめちゃくちゃいい(ちゃんと大喜に許可を取るところも個人的に好き)。
また、この「でもインターハイには行けなかったんだろう」のセリフ、読者視点だとお父さんが自分の失言に気付いているけど、千夏は気付けなかったという描写になっているのも上手いですね。ただ、ここでちゃんと「それ私を一番キズつける言葉だよ」って言える関係性(千夏の人間性?)なのは不幸中の幸い。
実際、読者視点だと2人の関係性がどれだけ健全で誠実かというのがわかるから父の言葉を酷いと感じてしまうだけで、父視点で「居候先の男の子と交際!?」ってなったら「一緒に住ませておくわけにはいかない」になるのは妥当。だからこそ千夏もその点については強い反発をしてないんだろうな、いうのもわかる。人間の描き方が上手い。
そして、衝撃のラスト。
一瞬「何!?」と思ったけど、お父さんが問題にしてるのは「千夏と大喜が一つ屋根の下にいること」で、千夏の希望は「学校の近くから通学したい(部活のため)」なのでとんち的に「まあそう」なんですが、千夏父からしてみれば「マジで何!?」だと思います。
こういうのを本人に連絡しないで急にやっちゃうっていうのは常識的にどうかと思いますが、個人的には物語としては許容できる範囲なので楽しめそうです。せめて大喜父から千夏父に連絡があればいいと思います。
武器商人アフターサービス
花田智也
巻末の目次はONE PIECEになっているので、マジで急遽差し替えになったんだろうなというのを感じさせる読切。もうちょっと余裕があるときは目次の変更、掲載位置の調整があることが多いので、こういうのはめずらしいですね。
読切の感想としては、タイトルの時点で目の付け所がすごくいいですね。ファンタジー世界の生活感を感じさせるマンガが個人的に好きなので……。
15ページって読切だと短い方なので話をうまくまとめるのが難しいと思うんですが、武器商人のアフターサービス、というオリジナル要素をすっきりまとめていて読みやすい。登場キャラクターの掛け合いも小気味よくて、結構地力の高そうな空気を感じました。
強いて言えば小綺麗ににまとまりすぎているので、やや印象に残りにくいかもしれない。
ウィッチウォッチ
179 PHANTOM BLAZE ①
過去編やるのかな~~~、どうだろう、と言っていたら普通に始まりましたね。サブタイトルに①がついているのでしばらく続きそう。話している相手はモリヒトだけだと思っていたんですが、ちゃんとみんないた(ニコはいない?)。私の記憶違いだったみたいです。
今回は序章、という感じなので親世代紹介以上の情報はあまりなしかな。先生だけ歳が離れている感じだったのがちょっと意外でした。
魔男のイチ
第11狩 魔女会議
イチの存在を公表するかどうかでこんなに話を使うと思ってなかったのでちょっとびっくりしました。会議のシーンが退屈になりすぎないためか大小様々なコメディが挟んであって、こういう細かい部分の「遊び」はどちらの先生が考えているのか気にるところ(西先生っぽいノリではある)。デスカラスが自分の報告書捨てられたのをコマの隅での方拾ってるのとか、細かいけどかわいいですね。
魔法狩りばかりが続いてもちょっとワンパターンかな、と思っていたので、ここで他の魔女との対決というカードを挟んでくるのはマンネリ防止にいいのかも。とはいえ、勝負内容が「どちらが早く魔法を捕まえるか」なのでやることは同じなんですが……。この辺をどう表現するのかが気になりますね。
流れ的にはイチが勝たないとどうにもならない気がするので、その過程でトゲアイスがよき理解者になる……、辺りが落とし所になりそう。なったとしてもデスカラスとは相性が悪いままになりそうなのでその辺も含めて楽しみ(トゲアイスが負ける前提で話してしまった)。
しかしこのマンガのネーミングセンス、絶妙でおもしろいですね。チクトゲ・トゲアイスって文字が出てきた瞬間に思わず「マジで?」って言ってしまいました。デスカラス・マネーゴールドなんて目じゃないレベルのそのままさ。
逃げ上手の若君
第181話 応援 1340
やってることは戦争なので「楽しんで」というのは適切ではない気がしますが、「宿敵との対決(再戦)」って側面で見ると、妙なに爽やかなのもギリギリわかる。この辺はスポーツっぽいですね。今までの悲壮な戦いとはちょっと趣向を変えているのがよくわかる。
これは若だけでなく、小笠原の表情からも伝わってきますね。
史実だとは思うんですが、ここで敵も味方も初期に出て来た人たちの再登場って形になっているのがめちゃくちゃ熱い。若たちは成長した姿っていうのもいいですね。立地的なものもあると思うし、この地を選んだこと自体がある程度これを予見していたってことなのかもしれません。この頃は特に、そういう繋がりを大切にしていた時代だと思うので……。
若たちの視点では敵ですが、民の視点では善政を敷いていた、というエピソードも好きですね。北条時行はあくまで1人の武将であり、正義のヒーローではない、=戦う理由も自分のため、というのがしっかり描かれているのがいい。
小次郎、ここで影武者じゃない方が出てくるっていうのはおもしろいと思うんですが……、もしかしてこれ、史実で小次郎が死ぬとかだったりするんでしょうか。にわかに不安になってきた。史実ものではどうしても避けられないことかもしれませんが、どうにか2人とも無事でいて欲しい気持ちです。
※ 史実を調べていないので1人で勝手に不安になってるだけの可能性がある。
SAKAMOTO DAYS
DAYS 190 4万乗分の1
やっぱりアクションとそのアイデアの出し方が常人のそれではない。弓を使ったアクションとして、この形で足を使う、弓の弦を使う、という一連の流れをマンガのコマの形に落とし込んでいるのも凄まじいセンス。ここで天弓が囚人の頭を切断し(サラッと描かれてましたが結構グロいシチュエーションでしたね)、その血飛沫を目眩ましのためだけに使う、という行動を取ることで天弓の思考回路がまともではないこと(他人の命の軽視)を描いているのもよかったです。
この作品、結構グロいシーンがあるはずなんですが、あっさりした作風のおかげでそこまでグロさを感じずに済んでいます。これはこれで才能っぽいですね。
今回は矢の全避け、スクラップからの銃の生成、と「そんなんあり!?」という出来事が続きましたが、「占い師」と「ラッキーアイテム」という要素で強引に「そういうこともあるか……(?)」という気持ちにさせてくるところがよかったです。元から結構そういうマンガではあるんですが、その豪快さがハマれば気持ちいいマンガだと思います。監獄編はこの辺の味が強いので、結構筆が乗っていそうなイメージ(一読者の勝手なイメージです)。
SAKAMOTO DAYSと言えば印象的な見開きですが、今回のシン+アタリの手つなぎ矢避けシーンはまさにそれでしたね。ロマンチックさとそれどころではない殺伐さがアンバランスに噛み合った故の名画というか、このシーンを描きたかったが故にアタリのデザインを小柄な女性にしたと言われても納得できる1枚でした。上手い絵って上手い。
天弓とはわかり合えない路線で行きそうなのはちょっと残念な気持ちがあります。天弓がいいキャラしているというのもそうなんですが、坂本やシンも元々殺し屋だったことを考えると、改心……というか転向の余地を「与えない」というのもちょっとアンフェアな気がしてしまうのがその理由かもしれません(その辺りはあまり考えない方が楽しめる気もする)。
ところでハルマ戦でシンが昔アルカマルにいたかもしれない雰囲気がありましたが、その辺には全然触れて来ませんね。スラーも触れてこないし、この辺は次章かな……。
僕とロボコ
第210話 相関図とロボコ
またマンガを描く回か?と思っていたら全然違う方向に突き進んでいったので笑ってしまった。ちなみに私はロボコのマンガを描く回が結構好きなんですが(デジタル作画回とか……)、あの辺は結構好き嫌いが分かれそうですね。
始まったのはマンガ回ならぬ相関図回だったわけですが、創作における相関図ではなく、ロボコ自身が自分を中心とする妄想相関図だったので見ていて結構怖かったです。思い出したくないですが、遠い昔に自分もやっていたような気がするし、やっていなかったような気もします。絶対当時のノートとか出てきて欲しくない。
相関図に「嘘を書いている」という自覚があるのも妙にリアルだし、「嘘だったはずなのに文章化したらそうだった気がする」という感覚も妙にリアル。こんなところでロボコに共感したくなかったという気持ちでいっぱいなのに、怖いもの見たさで読んでしまう。
その後、自分のマンガ内にとどまらず、呪術、アオハコ、サカモトへと相関図を広げていく〝強さ〟。その強さはとどまるところを知らず、最終的には現実世界に浸食してくる始末。
一体なんだこれ!?となりつつも各作品への理解度もしっかりあるので、いい加減なこと書くな!!!とも言い難い絶妙さ。南雲のフルネームとかサカモトをメインで読んでいる人しか覚えてない気もするので、下手するとここで南雲のフルネームを知った人もいそう。元メンバーだから「南雲メンバー」はいろんな意味でギリギリ。しかし本編で出てない間にこんなところに出演している南雲は結構おもしろいですね。天国の赤尾も笑っていると思います(地獄かも)。
最終的にただ相関図を書いただけで終わったのも、このページがTシャツにできないのもおもしろかったです。なんか、ギャグにおいても力ってパワーって感じられる回でした。
アンデッドアンラック
No.231 Remember
ここでリメンバーを!?!?!?
リメンバーは発動しないつもりなんだと思っていたので(読み込みが足りていない)、素直にうれしかったんですが、どうしてここで発動したんだっけ……、というところがなかなか思い出せなくて困っていました。「リメンバー使用前にジュリアが不正義を発現させる」が条件だったのは思い出せましたが、それがなんだったのかがちょっとおぼろげ。先にリメンバーを使ってしまうと不正義が発動しない恐れがあったからと思うんですが、その理由が「ジュイスがヴィクトルに出会わない」からで、それを回避するにはジュリアのままである必要が……?
この辺は後々まとめて読んで整理しようと思います。
あと、わからないと言えばなんでヴィクトルとアンディが同時に存在しているのかも謎ですね。「ソウル」への理解度上昇でヴィクトルとアンディを「ソウルが別」の存在として解釈し、かつ不死の力で体が2に分かれた時間を作れるため、その体を利用して時限でヴィクトルを出したって感じでしょうか。この辺はあんまりはっきり説明してないので不安ですね。
とはいえ、その辺がわからなくてもどんどん進むしおもしろいのがアンデラの良さでもある。
また、気になっていた「リメンバー」で取り戻す記憶の範囲ですが、1つ前のループではなく、全てのループであることもわかりました。その量の記憶を全部取り戻すとえらい量の情報量になると思うんですが、その辺の話はカット。アポカリプス利用のときとは違い、アーティファクトなのでその辺は整理して思い出させてくれるのかもしれません。
不正義が十理特攻というだけでも反則なのに、それをコピーできてしまうのもなかなか反則。今回はコピーできる条件も含めて壊れ性能になっているためか、性格面でちょっとナーフされているのがおもしろい(いざとなったら戦えるとはいえ)。
基本的には前ループの人格ベースに今回の記憶も乗っているという印象ですが、この辺をどう捉えるかは読者それぞれだと思うので難しいですね。これに関しては横から見ているよりも自分がそうなった方がわかりやすそうなものですが、私たちはまず「全ループの記憶を取り戻す」体験をすることはないので想像でしか語れないのが残念(別に残念ではないかも)。
前ループの記憶をロードするシーンはループものにおける一番の見せ場といっても過言ではないシーンなので、めちゃくちゃ盛り上がりましたね。その流れのまま表紙・巻頭カラーというのも勢いに乗ってていい感じ。このままラストバトルが盛り上がってくれるとうれしいです。
しかし、ここまでかなりいい感じに来ていてもこの後にサン、もしかしたらルナも控えていると思うと手放しにはよろこべないのも現状ですね。来週以降の展開が楽しみです。
ひまてん!
No.19 林間学校スタート!
前回の林間学校用の服を選ぶ回がかなり良くて、そういえば林間学校のことを忘れていたな……、になりました。まだ出発してもいませんでしたね。
しかしこのバスイベント、やっぱりほのかとくっついて欲しい気持ちがすごい。どう見てもほのかが推されている……と感じてしまうんですが、これは私が内心ほのかを推しているからなんでしょうか。フラットに見てもほのかのエピソードが強い気がするんですが……。
バス内イベント、優勝商品も罰ゲームも陽キャ向けですごい。本来「ラブソングを歌うのが恥ずかしい」という内容のはずが「音痴だから歌うのが恥ずかしい」になってしまったほのかはちょっと気の毒でしたね。ただ、これに関しても「罰ゲームだけだとかわいそうだから、罰ゲーム対象の人に優勝賞品がつくよ」「罰ゲームは嫌ならパスしても大丈夫だよ、そのかわり賞品はないよ」という落としどころを作っていて、上手いな~と感じました。
こういう細かいところをきにかける必要があるのは大変だと思うんですが、適当になってたら適当になってたで気になっちゃうと思うので難しいところですね。
カグラバチ
第58話 再開
先週の展開がショックすぎて忘れてましたが、そういえばすごいことになってるんだった。
座村の行動に関しては正直「18年前に隠された事件」がなんなのかわからないとなんとも言えない、と言うのが感想。チヒロと読者の情報レベルを揃えてくれているのが上手いですね。
漆羽曰く、座村の行動は「理解できる」ことから相当な出来事なんだろうなというのは想像できますが……、この状況で契約者を殺すのはどうなんだ!?という気持ちはあります。そこまでしてやらなければならない「何か」があることは理解できるんですが、それが今!?(とはいえ、妖刀を手にできる機会はこのタイミングしかないと思うので、だから「ここ」だったんだろうなという納得もなくはない。)
また、現状読者目線だと「戦争を終結させた」こと自体を功績だと感じてしまうので、それが覆るかもしれないと思うとちょっとワクワクしてしまう。
今回の見せ場とも言える座村と漆羽の斬り合いのシーン。このシーンがあるってわかってたから、これの前にも「味方として斬り合う」シーンを入れたんだってことがわかって、その〝酷さ〟に興奮してしまいました。こんな悲しい対比、ある!?
正直契約者が死ぬなんて1ミリも思ってなかったのでショックがデカいですね。
また、漆羽の最後の言葉が「一人で背負うのか」なのも切なかったです。この時点で漆羽は自分が「悪」であることを認めているし(漆羽が生きたいと願ったのは自分の願いのためではなく、あくまで自分を生かした人のためだった)、生き残った方の座村の方が地獄であることも認めているんですよね。というか、だからこそ他の契約者たちも実質監禁状態であることを受け入れてるのかもしれないってことに気が付いてしまい、ほんとに……、
18年前の事件って本当に何!?!?!?
あとチヒロとハクリが普通にかわいそうでした。座村さん換算でチヒロは妖刀使いに入るのか謎ですが、言い方的には「若い世代」っぽいので対峙しない限りは殺害対象ではなさそう。
しのびごと
第10話 2人の楽しみ
そういえばウミネコの本格的な戦闘シーンって初めてかも……、と思ったんですが、流石に相手が悪すぎるかもしれない。あと今さらですが、オペレーターって1人に対して1人オペレーターがついてるのではなく、オペレーター1人で3人の忍者を担当してる認識でいいんでしょうか。
今回みたいな日常のシーンの中で戦うっていうのは結構サカモトと似てますが、あっちは一般人にバレちゃいけないというところに重点を置いていないので(一応バレちゃダメと言うことにはなってるっぽいけど)、その辺りで違いが出ていておもしろいですね。敵側は別に隠れてないからちょっと有利ってところを含めておもしろい。そして2作品とも絵が上手い。
しかし、こういう状態なのに「アキネーターみたいだ」で笑ってしまって悔しかったです。こういうキャラクター同士のセリフの掛け合いがいい味出してて好きです。
夜桜さんちの大作戦
作戦251.目覚め
あるふぁとひふみの年齢を考えると、自分の祖母の心臓を直視させるのはだいぶヤバいと思います。ソメイニンでできているから普通の内臓と雰囲気は違うと思いますが、それでも「殺された祖母の内臓を孫に見せる!?」みたいな気持ちがすごい。そんなこと言ってたら話が進まないのはわかっていても、やっぱりかわいそうだとは思ってしまう。作中の2人がその点はあまり気にしていなさそうだったのが不幸中の幸いか。
そして狂一郎のピンチ。わかってましたが、ここまで「必死」だとは思ってなかったのでマジで不安になりました。双子の力で助けられるって聞いてほっとしてしまってちょっと悔しい。
また、ここで百が旦を押さえ込むシーンは「子どもたちのために父と母がきちんと力を合わせる」シーンになっていてすごくよかった。それが今まで家長として頑張ってきた狂一郎の前で、というのもあわせてよかった。
それが母の死後であり、父の最期だったというのは普通に悲しい。ただ、この悲しみを作品テーマの以上に掘り下げず、悲しい気持ちにさせすぎない案配は上手いなと思いました。この辺りは「話の語り部を誰にするか」という部分で調整している感じがしますね。
ちなみに、その後の百の顔が悪人過ぎて一瞬作戦失敗したかと思った。
今回は話のラストもすごかった。双子が「作戦に縛られる夜桜家」を終わらせ、作品タイトルである「夜桜さんちの大作戦」を終わりに導く、という言葉遊びが見事にハマっている。次世代の主人公(たち)が作品タイトルを「否定」することで終わる、というのはなかなかめずらしい気がします。なんかかっこよすぎで悲しいわけじゃないのに涙が出てきた。
悪祓士のキヨシくん
第21話 キヨシくんと大魔王
もっとキヨシくんが最強なところを見ていたかったような気もしますが、バトルシーンに結構見応えがあるのでこれはこれでいいですね。あっという間に手のひらを返してしまった。
キヨシくんのトラウマになってる「流死原(るしはら)」の元ネタはおそらく「ルシフェル」でしょうか。ちょっと遠い気がするけど「ルシ~」から始まる悪魔って言うとそれしか思い浮かばない。
このシーンでキヨシくんが実はビビリって設定を思い出した。最近かっこいい見せ場が多かったので、「極度の人見知り」くらいの印象になってました。
しかし、この奮起シーンで思い出すのがヒロインでも師でも友だちでもなく1話のおじさんなのはおもしろかったです。ただ、おもしろいにはおもしろいけど、ちゃんと筋が通ってる感じもあって作品の〝よさ〟にもなってたと思います。
もしかしたらおじさんがヒロインだったのかもしれない(?)。
あかね噺
第135席 弟子入り
師匠の師匠がめちゃくちゃすごい人、というのはベタですが、ベタだからこそマンガの描き方の上手さが際立ちますね。ちょうど過去編の空気感とも合っているのでめちゃくちゃにハマっている。人間ドラマとしての深みがあってすごくいい感じ。
師匠と因縁の相手の「あの頃」をダイジェストで描き、今回のラストでちゃんと引きまで持っていっているので、無駄に長引かせていると感じさせない構成も上手いですね。話の最初と最後にあかねの姿を挟むことで、あくまで「あかねが聞いた」話であることが伝わってくるようになっている。
にしても、この辺りの人間関係(師弟関係)をあんまり整理しないで読んでいたので、次回の話がすっと入ってくるかはちょっと不安。私がちゃんと整理しておけって話ではありますが、正直に言えばちょっとでも説明のターンがあるといいなと思っています。
願いのアストロ
第30話 仮説 実行
カラーページの雰囲気がすごくいい感じ。こういうイラストのセンスがしっかりしてるのは和久井先生の強みだな~と思います。
本編は氷室さんが普通にヤバい人の片鱗を見せてきておもしろくなってきました。自分の味方にも「本当はいい人」「いいところもある」ではなく、「いい人じゃないけど私は助けられた」って言われてる辺り、本当にいい人じゃないんだなってわかるのがいい。
昔のキンパのデザインがめちゃくちゃかわいくてよかったんですが、こんなにかわいい女の子が復讐のために生きようとしているのは痛々しかったですね。銀次さんとヒバルたちがいてくれて本当によかった。というか元々絵は上手いマンガですが、今回のキンパは普段にも増してかわいかったような気がします。メイン回だから力が入っていたのかもしれない。なんにせよキンパがかわいくてうれしかったです。
アストロの力で「透明化する」理論を披露し、その理論を応用して「この能力で光を集めることができる」というところに繋げるのは普通におもしろかったです。透明化の能力をこういう形で利用するのは初めて見ました(私が知らないだけで他にもある可能性は高いですが、あんまり見ないタイプだとは思う)。
深読みしすぎの可能性がありますが、この「光を集めて勝つ」という流れは、「キンパにとっての光(ヒバルや銀次さん)がキンパの元に集まってくれたから過去に勝てた」という状況の暗喩にも感じられれたので、そうだとしたらなかなか洒落ていますね。
HUNTER×HUNTER
No.407◆交渉
今回めちゃくちゃセリフが多かったですね。大体ゲームの説明をしていたのでそれはそう。その中でも「反社に良識求めないで」というあんまりなセリフは一際輝いてました。それはそうなんですが、反社側からそれ言ったら終わりなんだよ。
そんなに作り込まなくてもよくない!?ってくらいゲームのルールが作り込まれていて、これやっぱり冨樫先生が好きでやってるんでしょうね。暗黒武術界や魔界トーナメント辺りもルールが細かく作られてもんな~、というのを思い出しました。多分この前ヒソカがやってたカードの枚数が多いポーカーもちゃんとルールがあると思う。気になっているので、もしあるんだったら公開して欲しいです。
否定疑問形(やっていませんか?)に対して「はい、やっていません」って答える民族って日本人のことだと思うんですが、こっちで慣れてると慣れるのがなかなか難しい。
とか言っている間にゲームの説明しただけで終わったのでマジですごいと思いました。HUNTER×HUNTERじゃなかったら誰かが待ったをかけたんじゃないだろうか。とはいえこれでちゃんとおもしろいから(個人の感想です)すごい。
ゲーム前にめちゃくちゃ説明してくれたけど、ゲームが始まったらこの3倍くらいはセリフが増えるんじゃないかと戦々恐々としています。
キルアオ
page78 別に魂なんて売ってないにゃん
被服室って言葉、懐かしすぎる。社会人になってから聞かない単語ランキングを作ったらかなり上位に来る単語なんじゃないかと思います。
ノレンの冷たい接客、おもしろいという意味でも良かったし、あの手の輩に配慮する必要はない、というのをはっきり突きつけているという点でもよかったですね。
今回は文化祭でわいわいやってるだけの回だったんですが、それがちゃんと面白いというのがすごくよくて、藤巻先生って「キャラクターを動かす」のが上手い作家なんだな、というのを再認識できた気がします。
あくまで文化祭のイベントとは言っても、こういう展開になってからの巻き返しというのは盛り上がるし、ここで十三とシンが中心になるっていうのもいい。特にシンは前回の戦いで「頑張ったけど普通に重傷」というかなりかわいそうな事態になっていたので、今回はいい思いができるといいねという気持ちが強いです。
鵺の陰陽師
読者視点では学郎の努力をずっと見ていたわけですが、大和だって(それこそ命を削るような)努力を続けてきたんだと思うと、確かに大和の言うこともわかる。
とかやっているうちに陰陽師の力についての説明が入った。
私の知識ベースだと、この作品の令力の概念は型月の概念に近い感じがしたんですが、他の方の感想を見ていたら「チャクラだ!」って言っている人もいましたね。なるほど。血液のように力を巡らせる、というのは思いつきやすい設定なのかも。
学郎が「他人の方を優先してしまう」という長所と短所を持っていることは今までにも語られて来ていましたが、ここをどう改善するのかな~と思っていたところでこの戦いというのはよかったですね。「自分を守らなければ周りの人間も守れない」というごくごく正論で諭すのもよかった。この辺りを感情論だけでなく、ちゃんとした理由付けでやっているのが鵺の陰陽師って感じですね。
ところで、戦闘中だったせいでさらっと流されてしまった「学郎の令力が封印されている」という話、これは結構重要なのでは?
超巡!超条先輩
第39話 「置いてけぼり巡査長」
登場時からむちゃくちゃだったきらら様、ゲームに負けた仕返しが「ゲームセンターを駐車場にする」っていう、マジでゲームセンターに興味がないことがわかる提案でよかったです。よくはない。
最終的にきらら様がリリちゃんに惚れてしまうのでは……、と思いながら読んでいたんですが、思ったよりもガチバトルをやってゲーマーの絆を築いていたのがよかったし、最初から最後まで見ていたはずのポンちゃんが全然乗れてないのもよかったです。すごいいいシーンっぽく描かれてるのに「ゲーマーの友情は毎度シンプルでいいですね」って全然乗れてない。せめて微笑ましそうな顔くらいしてくれよ。
読んでから思ったんですが、これってもしかしたらゲーミングお嬢様リスペクトだったのかもしれない。ただ、私があんまり詳しい分野ではなかったせいでサラッと読んでしまいました。そもそもゲーミングお嬢様の概念って元ネタあるのか……?(ネットミーム?)
白卓 HAKUTAKU
HAKUTAKU.8 良くも悪くも
アプリをインストールさせてくる怪しいお姉ちゃん、マジで怪しくて笑ってしまう。こんなヤバい人の勧めるアプリなんてインストールしないで欲しいところですが、このマンガと能登さんの性格を考えると多分「許可を取った」というのは本当なんだろうなという気がします。だったらもっと自然にインストールさせて欲しいですね(話のテンポの都合上こういう風になるのもわかる)。
ここでゲーム開発ってマジ!?この辺はやっぱりマンガ的だと思わせてからの「開発期間2ヶ月」。やたら現実に寄ったゲーム開発マンガだな……、と思ってましたが、こういう寄せ方をしてくるとは思っていなかったのでちょっと驚きました。こうなってくるとどちらかと言えば、「2ヶ月もあったら子どもの興味は移り変わってしまう」の方が気になってくるので、リアリティラインの設定って難しいですね。
やっぱりこれジャンプじゃなくてなんか別の、しかるべきところでゲーム開発マンガとして連載した方がいいような気がするし、そうして欲しい気持ちがすごい。それこそ月刊誌とかで数年かけてもいいテーマだと思います。
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