藍色の静寂が連れてくる夜
その青い猫は、まるで大地の変化を見守る石像のように
めったなことでは動かなかった。

目の前に広がるのは、燃えるような朱色から
深く沈むような紫へと移り変わる夕暮れの空。
昼と夜の境界線で、世界がゆっくりと色彩を融け合わせていく。
間もなく訪れる夜の気配を前に、猫はただ静かに佇み
じっとその時を待っていた。
やがて、どこからか風に乗って、少し物悲しくもしみじみとした音楽が聴こえてきた。
誰かが奏でるその切なくも温かい音色は、沈みゆく太陽を惜しむようであり
同時にこれから始まる闇を優しく包み込むようでもあった。
その調べが猫の耳を震わせ、心へと深く染み渡っていく。
歌声を聴き終えたとき、猫の瞳に小さな決意の光が灯った。
その決意の話については、次回に譲ろう。
さて 猫はどんな決意をしたのでしょうね。
今日の抽象画

顕微鏡を覗きます。
ピントをずらしていくと次々に新しい層が見えて
形は無限に変化し続け
次々に新しく革新的に見える世界を構築して
見せてくれるのが楽しい。
