【映画】サンキュー、チャック
特にスティーヴン・キングファンではない私としては、必ず観るべき映画だと思っていませんでしたが、岡田斗司夫氏がYouTubeで「予備知識なしですぐに観るべき」と強く勧めていたので観ることにしました。
109シネマズグランベリーパークはスーパーマリオを観にきたと思われる家族づれでごった返していましたが、本作は一番小さいぐらいのシアターながら7割ぐらいの客数でしたので、早く行かないと劇場公開がすぐに終わる情勢です。
可能な方には、すぐに劇場に行ってほしいですね。
ほとんど内容に触れずに感想のみ述べておきます。
映画がいきなり「第3章」から始まるので、あれ、これはまさか、何かの映画の続編だったか!? と焦りましたがそんなことはなく、独特のしかけがある構成です。
そのような作品なので、予備知識なしで観る面白さは際立っています。
『カメラを止めるな!』みたいなネタバレ禁止ではないのですが、各シーンの美しさに引き込まれ、なんと美しい映画だったのかという感動がありました。
美しい場面ばかりですが、緊密な構成の美しさがあり、そこで語られている内容は、怖いようにも悲しいようにも思えます。
それら全てを包含して、かつ美しさが際立っています。
映画冒頭で示されるイメージは、静謐な絶望感があり、Apple TVのドラマ『プルリブス』を思わせるものがありました。
そういう2020年代的な終末感から始まりますが、物語は意外な方向に進みました。
原題のThe Life of Chuck(チャックの人生)より、邦題の『サンキュー、チャック』の方がいい題名かもしれません。
そういう味わいの映画です。
監督はマイク・フラナガンで、『ドクター・スリープ』はまあまあ面白かったけど『シャイニング』の続きとしてはパワー不足だったかなという印象(シャイニングはキューブリックの映画しか観ていないので、語る資格はないのかもしれませんが)。
本作では、昼下がりから夕暮れの日差しが印象的な美しい映像で、独特の幸福感を端正に描いています。
キャストは、チャックの各年代を別の俳優が演じており、特に少年時代のベンジャミン・パジャックが可愛くもあり悲しみを感じさせ、天才的なダンスも見せてとても魅力的でした。
(今Wikipediaを見て気づいたのですが、11歳のチャックと7歳のチャックが別の役者だと思ってませんでした……! 同じ人物に感じさせるのは見事です)
成人のチャック役のトム・ヒドルストンももちろん素晴らしいです。
それ以外だと、名作ホラー映画の主演をやった俳優が脇役で大挙出演するということなんですが、それを私は観ていなくてよくわからず。
マーク・ハミルは気付きましたね。
ルーク・スカイウォーカー役でさんざん見た人なので、年寄りの役をやってもやっぱりマーク・ハミルだなと思える仕草や声でした。
あとミア・サラは『レジェンド/光と闇の伝説』以来でしたが、すごい美人が歳をとっているなあという感じが良かったです。
ということで、皆様ぜひ今のうちに劇場でウォッチしてください!(宇多丸的締め)
