INFJの映画はしご術:週末5本を『設計』するロジック
はじめに
最近は週末に映画を5本観る事が多いです。
そう言うと「よく観るね」とか「好きなんだね」と言われます。でも正直、好きとかそういう話じゃなくて、もっと構造的な話なんだよな、と思っています。
はしご鑑賞は、衝動じゃなくて設計です。
INFJの映画選びはちょっと特殊
INFJの指向性として説明します。提唱者と言われており、計画的でありながら内省的、理想主義的な性格タイプとなっています。
5本全部「絶対当たり」を狙って選ぶ、ということはしません。
ハズレがあってもいい。気になった映画は観てみる。それでいい。ただ——週末のなかに、「これは良かった」と思える映画を最低1本は入れたい、というのが唯一のルールです。
その1本さえあれば、残りがどんな出来でも、その週末の映画体験は「良かった」になります。逆に5本全部ぼんやりした印象だと、なんとなく消化した感じがして帰り道が虚しくなります。
だから映画の選び方は「感情で選ぶ」というより、「この1本は間違いない」という軸を1本決めて、あとは好奇心で埋めるに近いです。
でも選び方の前に、もっと先にやることがあります。
まず「選択肢のない映画」を押さえる
スケジュールを組むとき、最初に見るのはウォッチリスト。その後は上映館と上映スケジュールを見ます。
具体的には、こういう映画を最優先で確認します。
上映期間が残りわずかな作品
1日に1〜2回しか上映がない作品
特定の館でしかやっていない作品
これらは「観たいかどうか」より先に「観られる時間が決まっている」。つまり、自分に選択肢がありません。
だからスケジュールの骨格は、自由度の低い映画から先に埋めます。
これ、INFJあるあるな気がするんですが、どうでしょう。制約を先に受け入れて、その中で最善を組む。自由な部分は後から考える。パズルを解くみたいに、端っこのピースから置いていく感じです。
骨格が決まったら、残った時間のスロットに「観たい映画・気になってた映画」を当てはめていきます。ここで「当たり確定の1本」をどこに置くか、順番を考え始めます。
「当たり1本」の置き場所と締め方を決める
スロットが埋まったら、次は順番です。
「当たり確定の1本」はどこに置くか。私の場合、だいたい最初に持ってくることが多いです。盛り上がっている作品を一番手に観ると、その後の上映時間中もずっと考え続けることになって、その日のうちにレビューを書きやすくなるからです。
ちなみに当たり確定の1本は、filmarksのclip数と事前レビュー、海外の映画なら映画の評価で決めます。人気作・大作が中心ですが、泣けそうな映画を選ぶことも多いです。今のところ、そこまで外れはないですね。
実際、100スキを超えたマイケル・ジャクソンの伝記映画「マイケル」のレビューも、鑑賞当日中に出せたのが良かったなと思っています。
そして、はしご鑑賞の順番を決めるとき、もうひとつの鉄則があります。
日曜の午後はライトな作品で締める。
理由はシンプルで、月曜がくるからです。
重厚な人間ドラマや、後味の重いホラー、社会問題を正面から描いた作品——そういう映画を夕方に観ると、帰り道ずっと引きずります。
夕飯も、お風呂も、ベッドに入っても、その余韻が続きます。それ自体は映画体験として豊かなんですが、翌朝6時に仕事モードで起き上がるのがしんどくなります。
だから意図的に、日曜の最後の1本は「観終わったあとに少し明るい気持ちになれる映画」を置くことにしています。コメディでも、テンポのいいエンタメでも、ほっこり系でも。感情を「ちゃんと着地させる」ための1本です。
逆に、重い作品はできるだけ早めの時間に持ってくるようにしています。最後に重い作品を持ってくると、そのまま気持ちを引きずってしまうからです。
あと、もうひとつ大事なのが——
できるだけ早く帰ること。
遅い時間まで映画館にいると、帰宅が遅くなって疲労感が増します。余韻を楽しむ時間も削られます。だから最後の上映はなるべく夕方までに終わるように組みます。遅くても18時台に映画館を出られると、帰宅してゆっくりnoteレビューを書く時間も確保できます。これが地味に大事です。
はしごに向いてる映画・向いてない映画
思う通りにならないことも多いですが、整理するとこんな感じになります。
はしごに向いてる映画
- テンポが良くて没入しやすい(上映時間90〜110分くらい)
- 感情消耗度が中程度
- 余韻が「じんわり」系(引きずらない)
午前中に観たい映画
- 上映時間が長い(150分超)
- テーマが重い・後味が複雑
- 観終わったあとに考えたくなる系
はしごに向いてない映画(単品で観たい)
- 感情を根こそぎ持っていく系(号泣確定・トラウマ系)
- 情報量が多くて頭を使いすぎる
- 静かで余白が多い、反芻型の映画
向いてない映画も、スケジュールの都合で単品では観られないことも多いです。仕方ないときは、もう一本はできるだけ軽めの映画を選ぶようにしています。
「ちゃんと向き合いたい映画」を詰め込みすぎると、後半の記憶が薄くなります。そういうときは映画が終わったあとで一心不乱にメモします(笑)
失敗談:順番を間違えた日のこと
一度、やらかしたことがあります。
午後イチに軽めのコメディ要素のあるSFアクションを観て、その後にクライムドラマを入れた日のことです。
コメディとアクションの軽さから一気に重い世界に引きずり込まれて、感情の切り替えが追いつきませんでした。2本目のドラマを観ながら「さっきの映画と全然違う世界だ…」という違和感が抜けないまま終わり、どちらの映画も中途半端な受け取り方をしてしまった気がして、帰り道がどんよりしてしまいました。
映画は悪くない。順番が悪かったんです。
あれ以来、「感情の助走」を意識するようにしました。最初の1本で世界観に慣れて、2本目からギアを上げていく。急激な感情の切り替えは、INFJには負荷が大きいです。
ちなみに見た映画はこの順番。尋秦記、ユマカウンティの行き止まり。逆ならもう少し良かったかもしれません(笑)
おわりに:この設計プロセス自体が好き
書いてみて気づいたんですが、私はたぶん「映画を観ること」と同じくらい「映画はしごを設計すること」が好きです。
制約を洗い出して、骨格を組んで、当たり1本の置き場所を決めて、最後に「よし、これで行こう」と決める瞬間。あの感覚、パズルのピースがはまるときの感覚に近いです。
INFJって、感情的に動くように見えて、実はすごくロジカルに準備します。好奇心で選んで、論理で組んで、また直感で微調整する。映画はしごは、その思考パターンが全部出る趣味だと思います。
週末、どんな順番で映画を見ようか。
今週も、ちゃんと設計して、ちゃんと感じてきます。
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