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Nという男友達 in Tokyo 【100日間エッセイ#46/100】

高校の時から仲のいい男友達がいる。ここではNと書く。
ここではNと書く。と書いたはいいけどNだとポケモンのNがチラつく。最近Nに関する動画を見たから余計に。

Nとは大学も一緒だったからかれこれ15歳のときから付き合いがある。かれこれ9年間も仲良いとはびっくり。ノリがよく波長があう。彼の大好きなエピソードはありすぎて枚挙に暇がないが一番好きなのはテスト期間中の話。
僕が一番前の席で、Nが僕の後ろの席だった。お昼前だったのだけれど彼がめちゃくちゃ慌ててリュックサックを開けたり閉じたりしていたのだ。あまりにも慌てていて心配したほどである。自習後に聞くと地理の授業中に隠れてインストールしたイスラム教の礼拝の時間を教えてくれるアプリが勝手に起動して彼に聞こえるくらいの音量でゴーーーンっと鐘の音がなったらしい。それがNである。

Nは地元にいるのだが定期的に東京に遊びにきている。今日はGW初日ということもあり今日も遊びに来てくれた。夜飯だけ一緒に食べようとなり、イタリアンを食べた。乾杯して近況報告をする。仕事大変だーーー、だよねーーー、公務員大変だーーーとか、美術館行ってきた、まじでどこ?上野に。上野か、いいね。とか国道の話とかもした。株の話もした。株やって、フルリモートで働いて大きな家に住みたいで帰着した。チリオイルというオイルを舐めて後悔もした。イタリアンは大優勝だった。サングリアもうまかった。
田んぼを走る電車に一緒に乗り、テスト勉強していないだとか、部活だるいとか、彼女欲しいとか言っていたのにも関わらず、僕らは東京の小洒落た店で酒を飲み、ピザを食った。別の席ではどことなく顔が整っている男が露出の多い服を着た女を口説いていた。それでも僕らはフォカッチャをパンと言い、ラザニアをグラタンと言いながら口に入れていた。

また来る。と言いながら彼は改札を通り、8番線へと消えていった。GW初日を勝ちか負けかで判断するなら大差をつけてコールド勝ちである。

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