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アメリカで成功した元天安門事件のリーダーのひとり、李録(NHK「映像の世紀」より)

4月13日夜、NHKで放送された番組「映像の世紀バタフライエフェクト」を偶然見ました。この日のテーマは「華僑 世界最大の移民集団」で、世界に6000万人いると言われる中国人をさまざまな角度から紹介するという、とても興味深い内容でした。

アメリカの司徒美堂、シンガポールのリー・クアンユー、香港の李嘉誠など海外の大物華僑や孫文、鄧小平などが紹介されていましたが、とくに印象深かったのは、天安門事件のリーダーのひとりだった李録(りろく  Li Lu)です。放送終了後、ネットで調べたら、百度百科(中国版ウィキペディアのようなもの)に以下の紹介がありました。

1966年、河北省唐山生まれ。祖母は唐山で最初の女子大生のひとり。父は技術者だった。生まれてすぐに文化大革命が起き、生後9か月のとき、父は炭鉱へ、母は労働改造所に送られた。李は知人に預けられ、転々とする日々を送った。最後に預けられた炭鉱夫の家ではとくによくしてもらった。
10歳のとき、文革が終了し、両親や兄弟と再会したが、唐山で大地震が発生。育ててくれた炭鉱夫はその犠牲になった。悲しみにくれた李は不良になったが、祖母の励ましにより一念発起、勉強に励み、南京大学(物理学専攻)に進学した。

百度百科より

百度百科では、この紹介のあと、いきなりアメリカのコロンビア大学大学院に進学した、と書かれているのですが、実際は異なります。李は南京大学在学中の1989年、民主化運動にかかわり、天安門のリーダーのひとりとして北京にいました。

NHKの放送によると、天安門広場で学生結婚をします(=上の写真)。しかし、当局により指名手配された21人のひとりとなったため、香港経由でフランスへ逃げ、その後、アメリカに渡り、コロンビア大学に入学したと紹介されていました。

コロンビア大学でウォーレン・バフェットの講義を聞いたことがきっかけで投資の道に進み、投資ファンドを立ち上げ。現在は世界的に有名な投資家になっています。中国にも帰国することができ、中国の大学で講演したこともあるそうです。

天安門の元リーダーとして異色の経歴、数奇な運命といえますね。元リーダーでは、柴玲、王丹、ウーアルカイシのほうが知名度が高いですが、李録はこの中で経済的には最も成功した人といえるでしょう。以下の写真はかなり若い頃、投資家となった頃だと思われます。

李録氏(NHKのテレビ画面より)

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