誕生日に、ベイブレードの「元祖」ベーゴマを買ってみた話
誕生日に、ベイブレードの「元祖」ベーゴマを買ってみた話
7月25日、誕生日である。
きっかけは少し前にさかのぼる。7月中旬、地元・川口でベーゴマの大会イベントがあり、見学がてら実際に体験させてもらう機会があった。普段からベイブレードXで遊んでいることもあって、目の前で回っているベーゴマについ夢中になってしまった。これは自分でも一つ買って、家で回してみたい。
そう思っていたところにちょうど誕生日がやってきたので、これを機に本格的に買ってみることにした。
購入したのは栃木の栗崎鋳工所(天明鋳物)のオンラインショップ。うちは私・妻・上の男の子・下の女の子の4人家族なので、まずはベーゴマ床とスタンダードベーゴマ(小)4個、紐4本がセットになった「ファミリーセット」を選んだ。ちょうど家族の人数分で、これから始めるにはうってつけの構成だと思う。それに加えて、忍者ベーゴマ(卍手裏剣・八方型手裏剣)、デコレーションベーゴマを4色、初心者用のシンプルなものを2個、まとめて注文してみた。送料込みで9,361円。ちょっとした散財だが、誕生日なので良しとする。
デコベーは注文画面上で柄を選べる仕様で、今回は4色(赤・紫・青・黄緑系のラメ入り)を選んでみた。ちなみにファミリーセットに入っている4個のベーゴマも、同じ商品ページに載っている100種類ほどの絵柄の中から、備考欄に希望を書けば選べる仕様だった。これとは別に「オーダーメイド(オリジナルベーゴマ)」という商品もあり、こちらは既製の絵柄から選ぶのではなく、自分で用意した絵柄データを送って一から作ってもらう、完全に別の特別注文品らしい。
木曜日に注文して、届いたのは土曜日。2日で届いたのには正直驚いた。

開封前に、台の上にひとまず並べてみる。

すでに夏休みに入っている子どもたちと、さっそく開封して回して遊んでみた。


手に取ってまず驚いたのは、そのサイズと重さのギャップだった。ベイブレードXのベイと比べると一回り以上小さくて、正直「かわいい」というのが第一印象。でも持ち上げてみると、見た目に反してずっしりとした重みがある。鋳物ならではの密度、という感じがする。
次に苦戦したのが、紐を巻くところ。ベイブレードXはランチャーにセットして引くだけだが、ベーゴマは紐を自分で巻きつけて、その紐ごと勢いよく投げつけるようにして回す。これが思った以上に難しい。慣れていないと紐がうまく締まらず、ちゃんと回る形にセットするだけでも一苦労だった。
その点、子どもたちの方が覚えが早い。何度か試すうちにコツをつかみ始めていて、このままいくと私よりも先に上手くなりそうな勢いだった。大人が四苦八苦しているのを横目に、子どもがどんどん上達していく構図は、なんだか面白い。
妻も一緒に眺めていたが、これなら妻も混ざって楽しめそうな雰囲気だった。ファミリーセットという名前の通り、本当に家族4人で遊べるセットだと思う。
ただ、ベーゴマはベイブレードXよりもさらに小さく、小さな子どもが遊ぶ際は誤飲に注意が必要だと感じた。もちろんベイブレードX側もパーツ単体、特にビットのような小さなパーツは誤飲の危険があるので、小さいお子さんが一緒に遊ぶ場合はどちらも目を離さないようにしたい。
台(床)のサイズを測ってみた
ファミリーセットには、ベーゴマを回すための「床(とこ)」も付属している。せっかくなので、メジャーでちゃんと測ってみた。

直径420mm、高さは345mmほど。調べてみると、これは公式戦(全日本選手権。開催地はなんとここ川口市)で使われている「30リットルの漬物樽に帆布(9号・10号)を張った床」の標準規格、直径約42cmとほぼ一致するサイズだった。ファミリーセットの付属品とはいえ、ちゃんと公式規格に沿った作りになっているらしい。地味に本格的だ。
床(とこ)の作り方やサイズの目安については、こちらのサイトが詳しい。
紐の巻き方・投げ方
前述の通り、紐を巻くところで結構苦戦した。文章で説明するより、動画を見た方が早いと思うので、参考になったものを貼っておく。
👉 YouTube「ベーゴマの巻き方、男巻き編」
鋳物の街・川口と、ベーゴマの聖地
実は私が住んでいる埼玉県川口市は、かつて鋳物の街として栄えた土地で、今でも国内で唯一ベーゴマを製造している日三鋳造所がある「ベーゴマの聖地」でもある。
川口市立文化財センター郷土資料館にはベーゴマの展示があり、実際に回して遊べるコーナーもあるらしい。市内の商業施設などでは、ベーゴマ大会が定期的に開催されているそうだ。子どもたちに聞いてみたら、学校でベーゴマを習ったことがあるという。灯台下暗しとはこのことで、地元にこんな「聖地」があったとは知らなかった。
ちなみに今回買ったのは地元・川口の日三鋳造所の品ではなく、栃木の栗崎鋳工所(天明鋳物)の品。せっかくなので、次は地元の日三鋳造所の品にも挑戦してみたいし、資料館にも一度足を運んでみたい。
ベイブレードとベーゴマ
以前、オリコンの特集記事で「『ベイブレード』25周年、なぜ伝承玩具"ベーゴマ"が平成・令和の子どもを熱狂させる?」というタイトルを見かけたことがある。ベイブレードが今も子どもたちを夢中にさせている理由の根っこに、「1対1」で勝負するというベーゴマ由来のシンプルな面白さがある、という話だったと記憶している。
実際にベーゴマを手に取ってみると、たしかにベイブレードXと通じるものを感じる。回して、ぶつけ合って、相手を弾き飛ばしたり、最後まで回り続けたりした方が勝つ——この基本の勝負のかたちは、時代が変わっても変わっていない。ベーゴマにも「場外に弾き出せば勝ち」というルールがあり、これはベイブレードXでいうオーバーフィニッシュやエクストリームフィニッシュに近い。しかも、どちらも別に「1対1」に限った遊びではないところも似ている。ベーゴマは複数人が一斉に回し合って勝負することがあるし、ベイブレードXにもワイドスタジアムを使った3人同時対戦がある。1人でも、大勢でも盛り上がれる懐の広さが、この手の「回して競う」遊びの強さなのかもしれない。
一方で、ベイブレードXはそこからさらに進化している部分も大きい。相手のベイを文字通り破壊してしまう「バーストフィニッシュ」という決まり手があったり、コースの一部にベイを加速させる「エクストリームライン」が設けられていたり。ベーゴマの「回してぶつける」というシンプルな原型を残しつつ、そこに新しい決まり手やギミックを重ねて進化してきたのが、今のベイブレードXなのだと思う。
一方で、ランチャーで手軽に発射できるベイブレードXに対して、ベーゴマは紐を自分の手で巻いて投げる分、扱えるようになるまでの手間そのものが遊びの一部になっている気がする。この「不便さ」が、逆に面白い。
普段はベイブレードXで盛り上がっているけれど、たまにはこうやってルーツを辿ってみるのも面白い。
それでは、今日もよいベイブレードライフを。
3・2・1、ゴーシュート!
