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ベイブレードX 3周年に寄せて――「2.0」と図鑑と、これからも回し続けるための話

2026年7月15日、ベイブレードXが3周年を迎えた。第1弾の「BX-01 スターター ドランソード3-60F」などが発売されたのが2023年7月15日。あれからちょうど3年である。

とはいえ、私がこの世界に足を踏み入れたのは、実はけっこう最近だ。2025年3月頃、カスタムライン(CX)のスタジアムセットを購入したのがきっかけで、ベイブレードXを始めた。つまりブレーダー歴はまだ1年ちょっと。シリーズの歴史の半分以上を、私はリアルタイムでは知らない。

過去のベイが、手に入らない

後発組の宿命として、以前に販売されたベイをあまり持っていない。BXラインの初期ベイや、限定カラー、すでに店頭から姿を消した商品たち。中古市場を漁る手もあるけれど、できれば新品で、定価で手に入れたい。だから再販を望んでいる。

ただ、正直に言えば「同じ価格での再販は難しいだろうな」とも思っている。この数年で経済状況は変わり、原材料費も物流費も上がった。あらゆるものが値上がりしている中で、玩具だけが据え置きでいられるはずがない。

だから、はっきり書いておきたい。値上げしてもいいから、出してほしい。少なくとも私は、多少価格が上がっても過去のベイが正規ルートで手に入るなら、喜んで買う。

「ドランソード2.0」という新しい流れ

そんなことを考えていたら、興味深いニュースが飛び込んできた。あのドランソードが「バージョン2.0」として発売されるという。B4ストア限定の「BX-00 ドランソード3-60F バージョン2.0」だ(以下、本記事では「2.0」と略す)。

これは単なる再販ではない。過去の名機を、今の環境に合わせてアップデートして送り出すという新しいアプローチだ。音沙汰のない再販を待ち続けるより、「新商品」として過去のベイの系譜が続いていくほうが、メーカーにとっても、私たちファンにとっても、ずっと前向きな話ではないだろうか。物価高への対応という意味でも、新商品として価格を再設定できる「2.0」という形式は、理にかなっているように思う。

BX-00 【B4ストア限定】 ドランソード3-60F バージョン2.0

なぜ過去のベイが欲しいのか――図鑑の魔力

ところで、後発組の私がなぜこんなに過去のベイを欲しがるのか。自分なりに考えてみると、ベイブレードX公式アプリ内にある図鑑(アプリ内の名称は「カタログ」)機能の影響が少なからずある。

図鑑に空欄があると、埋めたくなる。あの「未入手」のシルエットが、じわじわと心を締めつけてくる。これは私個人の性分なのか、コレクション文化に慣れ親しんだ日本人的な心理なのか、はたまた大人になっても玩具に熱中する「キダルト」ならではの心理なのか。おおそらく全部だろう。思えば、子どもの頃にビックリマンシールの空前のブームを通ってきた世代である。「集めて、揃えて、並べたい」というコンプリート欲は、骨の髄まで染み込んでいる。

公式アプリのカタログ画面。未入手の空欄がじわじわ効いてくる

ひとつの提案:2.0を手に入れたら、1.0の図鑑も埋まるようにしてほしい

そこで、タカラトミーさんにひとつ提案がある。

今後「2.0」シリーズが展開されていくなら、2.0を入手したとき、元になった「1.0」の図鑑も入手済みにしてほしい。

2.0は1.0の正統な進化形なのだから、図鑑の上でも系譜がつながっていい。そうすれば、後発組は入手困難な過去のベイの空欄に絶望することなく、「2.0を待てばいい」という希望を持てる。

私でいえば、スフィンクスカウルだ。もし「スフィンクスカウル2.0」が出るなら、首を長くして待ち続ける。その「待つ楽しみ」こそが、ベイブレードXをこれからも続けていくモチベーションになる。図鑑の空欄が「永遠に埋まらない欠番」ではなく「いつか埋まる予約席」に変わるのだ。

熱量の高い層が、市場を回している

大会に出るようなコアな層は、ベイブレードXのユーザー全体から見れば決して多くないと聞く。しかし、市場の拡大に貢献しているのは、間違いなくそういう熱量の高い層だ。新商品を追いかけ、抽選に応募し、SNSで盛り上げ、大会に足を運ぶ。その熱が周囲に伝播して、新しいブレーダーが生まれる。

図鑑を埋めたい、過去のベイも欲しい、2.0を待ちたい――そういう「こじらせた情熱」を持つ層を大事にしてくれる施策は、きっと市場全体にとってもプラスになるはずだ。

唯一無二のコンテンツとして

ベイブレードは1999年に誕生し、2024年に25周年を迎えた。世界80以上の国と地域で累計5億個を超えるベイが出荷され、爆転シュート、メタルファイト、バースト、そしてXへと、4つの世代にわたって受け継がれてきた。

現代版ベーゴマから始まって四半世紀。「コマを回してぶつけ合う」というシンプルな遊びを、ここまで進化させ続けてきたコンテンツは他にない。唯一無二だと思う。それは先人たち――歴代の開発者、ブレーダー、そして各世代を支えたファンたちが築き上げてきたものだ。

3周年を迎えたベイブレードXが、そしてベイブレードというコンテンツそのものが、これからも発展していくことを願っている。私はとりあえず、スフィンクスカウル2.0を待ちながら、今日もシュートの練習をする。

相棒たち。スフィンクスカウル2.0が来るまで、こいつらと回し続けるゾナ

3・2・1、ゴーシュート!

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