【旅するシニア】ふるさと紀行④明石海峡大橋を渡って淡路島へ!忘れられない風景を探して🍀
昨年11月末、高砂市に住む友人・えっちゃんに背中を押されて、私は久しぶりに故郷の地を訪れました。
すでに5か月も前になります。
えっちゃん宅にお世話になって2日目、快晴の空の下、「明石海峡大橋を渡るからね!」と笑顔でハンドルを握るえっちゃん。
かつて、福岡への移住を決意した頃にはまだ存在しなかった「明石海峡大橋」ですが、後に写真やテレビの旅番組でその姿を見て、我が故郷を誇らしく思ったものです。
まだ実際の橋を見たことがなかった私に「いい風を感じて帰ってほしい」と、えっちゃんは淡路島行きを提案してくれました。
今や淡路島への玄関口となった「夢の懸け橋」と呼ばれたその橋は、私に新たな記憶を刻む旅へといざなってくれたのです。
🍀世界最大級の吊橋「明石海峡大橋」

かつての私は、明石海峡大橋が建設されるという話題にすら関心が持てないほど、カオスな生活に翻弄されていました。
それが今、“夢の懸け橋”を渡っている。
遠い記憶の中の瀬戸内海が眼下に広がっていました。

明石海峡大橋は1998年に開通した、淡路島への玄関口となる世界最大級の吊橋です。

全長3,911m、中央支間長1,991mという圧倒的なスケールは、日本の技術力の結晶と言えるでしょう。
海面から約97mの高さにある橋の上を走ると、真下に広がる瀬戸内海の美しさに息をのむほど。
夜には幻想的なライトアップが施され、日中とはまた違った表情を見せてくれるようです。

荒々しく玄界灘に打ち寄せる波を見ながら、遠い記憶の中の瀬戸内海を心に思い浮かべては、郷愁に浸りながら過ごした日々。
その海を眼下にして、言いようのない幸福感を味わっていました。
気が付くと「ようこそ淡路島へ」の横断幕が目の前にあらわれ、到着を知らせてくれます。
🍀絶景を楽しんだ「淡路サービスエリア」

橋を渡り終えるとすぐに現れるのが、淡路サービスエリアです。
駐車場に車を止めたえっちゃんが「ここからの景色がまた格別なのよ」と、展望テラスへと私を導きます。
ここは淡路島観光のスタート地点であることからか、橋をバックに写真を撮ったり、展望テラスからの絶景をながめたりする人たちがたくさんいました。

テラスからは、渡ってきたばかりの明石海峡大橋が一望でき、その壮大さに改めて圧倒されます。
そこには、橋と海と空が一体となったような眺めが広がっていました。



ここには明石海峡大橋を支えるケーブルの模型が設置されています。
超高強度の直径5.23㎜のワイヤー1本で約4トンを吊り上げることができ、ケーブルはそのワイヤー127本を六角形に束ね、それをさらに290本まとめてできていて、使用されている全ワイヤーをつなげるとなんと地球7周半の長さにもなる。
これを見ても、いかに壮大なプロジェクトの末に完成した橋であるかを思い知らずにはいられません。
🎡観覧車からの風景

淡路サービスエリアは景観の素晴らしさだけではなく、グルメを満足させるおいしい食べ物や、思い出に残りそうなお土産もたくさんそろっています。
それに加えて観光スポットとなっている大観覧車は見逃せません。
さっそく二人で乗ることにしました。
1周約15分間で最高高度は65m、ゴンドラは全40台で冷房が完備されているそうです。
40台のゴンドラの中でも4台しかないというシースルーゴンドラが、幸運にも?私たちの前にとまり乗ることになりました。

イスも床もスケルトンになっていて、足もとの景色まで見渡せます。
まるでゴンドラが空中に浮かんでいるみたいな錯覚を覚えながら、高い所の苦手な私は恐る恐る景色をながめては、えっちゃんに苦笑いを送りました。

模型のように見える建物や風景の間を走る車は、まるでおもちゃのようです。



遊覧飛行の旅でも楽しんだかのようなシースルーゴンドラでの15分間の観覧車乗車は、子どものころに帰ったような興奮をあたえてくれました。
🍀北淡震災記念公園で立ち止まった時間

「ここは、ぜひ見てもらいたかったの」
えっちゃんが車を止めたのは、「北淡震災記念公園」でした。
野島断層保存館には、1995年の阪神・淡路大震災で露出した断層が、そのままの姿で140メートルにわたって保存されています。
地面が縦にずれ、最大約2メートルもの段差ができた様子を目の当たりにして、自然の力の恐ろしさを実感しました。
地面の裂け目、崩れかけた塀などが、当時の光景のままそこにありました。

展示室を歩くうち、私たちは言葉少なになっていきました。
しかし、言葉がなくても伝わる気持ちがあります。
気が付くと、一度もカメラを向けることもなく、ただただ現実に向き合いながら胸の痛みを感じるだけでした。
「こうやって今、生きてるだけでありがたいって思うよね」
そんな言葉が彼女の口から出た気がして、そっとうなずきます。
悲しみと教訓、そして希望が交錯する場所で、心が引き締まるひとときを過ごしました。
🍀四季の花々に包まれる「淡路花さじき」

旅の締めくくりに案内してくれたのは、淡路島の自然美を象徴する「あわじ花さじき」。
標高およそ300メートルの高台に広がる約15ヘクタールの花畑には、11月の季節を彩るコスモスやブルーサルビアが咲き誇っていました。
ここでは季節ごとに違う花々が、海に向うなだらかな丘をいろどります。

花を見つめていると、まるで何かを語りかけられているような、不思議な時を感じます。
どこにあっても自然は尊く、人が生きるために、なくてはならないものだと改めて教えられた気がしました。

海を背景にして丘一面に広がる美しい花々の風景はまるで絵画のようで、今もはっきりと記憶にとどまっています。
🍀帰り道〜心に刻まれた淡路島の記憶

夕暮れ時、少し小雨のぱらつく明石海峡大橋を再び渡りながら、楽しかった1日を振りかえり、交わす二人のおしゃべりは止まりません。
明石海峡大橋から始まり、淡路サービスエリア、北淡震災記念公園、あわじ花さじきへと続いたこの旅路は、かけがえのない時間でした。

明石海峡大橋は、単に本州と淡路島だけではなく、私と故郷との絆も結んでくれていたかのようです。
この旅で得た経験は、いつまでも私の宝物として心に残ることでしょう。
🍀心に咲いた、忘れられない一日
技術の粋を集めた明石海峡大橋、絶景を楽しんだ淡路サービスエリア、震災の記憶をたどる北淡の地、そして自然の美しさに包まれた花畑。
私にとって、夢のような旅となりました。
でも、この旅が特別だったのは、どこまでもやさしい“えっちゃん”の存在があったからです。
人生の後半に差しかかっても、こうして誰かと心を通わせながら旅ができる幸せ。
それは、若い頃には気づけなかった贈り物かもしれません。
「今度は四国まで行こうね!」と次の旅へ、えっちゃんは誘ってくれます。
長時間の運転に疲れた顔も見せない友に、私は心の中で「ありがとう」と何度もつぶやいていました。

♫最後までお読みいただき、ありがとうございました。(^^♪
いいなと思ったら応援しよう!
サポートしていただければ嬉しいです。
これからも精いっぱい、心のこもった記事にしてまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。