3章⑧自己嫌悪を隠したまま恋愛トライ
その後も同じクラスの他の男子の
何人かに「好きです!お付き合い
して下さい。」と、私に告白しに
来てくれた。
未だに何故か分からないが、人生
最大の”モテ期”だった。
クラスの女子の人気投票を楽しん
でいた男子にとって、恋愛や告白
はゲーム感覚だったのかもしれない。
だが、まだ自分がどういう人間なの
か不明で、自分のコトを大嫌いな
暗い闇を抱えていた当時の私自身が、
自分自身を全く分からないのに、
その私を「好きです!」と突然
言われてもただ戸惑うばかり…。
「私のどこを?」「何で?」
「どうして”好き”だと判断して
るの?」男子達の気持ちは、当時
の私には謎だらけ…。
とりあえず片っ端から、ワケが
分からず「ごめんなさい!」と
断り続けた。

私はとても弱虫で、メチャクチャ
臆病だった。
私のコトを好きになってくれた
男子達のコトを好きな私の女友達
の気持ちを知っていた私は、男子
の恋愛感情の影響で、大切な友情
関係が壊れるのも嫌だった。
男子の恋愛感情と女友達の友情が
コジれて面倒になるのがイヤで、
自分の本音や本心より周りを氣に
する私が、高校時代により強化された。
一歩前に、未知なる恋愛の世界の
中に、踏み出す勇気の全くなかった
闇を抱えて悩んでいた幼い高校時代
の私、今考えると可愛くて笑えるが、
当時は必死!><
当時の私に、好意を寄せてくれた
男子の皆様、せっかくのお気持ちを
無駄にして本当に本当にごめんな
さい!!!
余裕がなく、自分の闇に向き合うの
に必死な私は好意の気持ちを傷つけて
しまい、本当に申し訳なかったです。
どうか許して下さいね!!!

そんな私は高校1年の時から、本当
はちょっと気になっていた(私の事を
好きだと伝えてくれた)男子の私への
興味を反らせる為、ついに「嘘の好
きな人」をでっち上げた。
それは男子バスケ部の、スーパー
スターS君。
思い切ってバレンタインデーに周り
の雰囲気に乗っかって、高校生らし
い女子気分を味わおうとチョコを渡
してS君に告白して、嘘の気持ちを
本当の「好き」の芝居みたいに作り
上げた。
S君には、別に好きな人がちゃんと
いた。
もちろん私はそれを承知の上で、
彼の「NO!」を期待した私の「嘘の
告白」はちゃんと無事フラれてホッ
と安心した。
とりあえず、一生一大の愛の告白が
無事失敗に終わった辺りから、他人
の好意を素直に受け取らず、嘘の好
きで本心を誤魔化すのが癖になり始
め、私自身のココロの闇に向き合わ
なくて済むからそれが楽な道だった。

本音と建て前を使い分ける、偽りの
自分を高校生活ではずっと続ける
ハメになった。
高校3年の時、文化祭のクラス全体で
踊るダンスのペアを組んで仲良くなっ
た、同じクラスのH君と言う「彼氏」
が私に初めて出来た。
「つき合う」事が、恋愛ドラマや
小説・ドラマで見聞きしていても、
ウブな私にはあまり良く分かって
いなかった。
私の住む遠い自宅まで、彼が一緒に
自転車で、一緒に送ってくれる程度
のものが本当の「おつき合い」と
呼べるのかどうか…。

その彼と自転車で一緒に帰って
来た時に、一度家が見えるの交差
点の角を2人で曲がったら、父が
玄関で珍しく立って待っていて
驚愕し、すぐに即後ずさりして彼
にはすぐ家に帰ってもらった。
「今、誰かと一緒に帰って来なか
ったか?」と2人でいたコトを父に
指摘されたが、説明するのも面倒で
「ううん、見間違いじゃない?」と
照れくささもあって咄嗟に嘘をつい
た。
家では恋愛の話も、友達やプライ
ベートのコト、オープンな話を
一切しない家族で、勉強の成績や
バスケ部の運動の話題がメイン
だった。
H君はココの底から大好きな相手
ではなかったので、大学受験が
近づき「恋愛より今は、受験勉強
を優先したい」と、相手の気持ち
を考える余裕もなく数か月のおつ
き合い(ごっこ)は、アッサリ終了!
それ程、当時の私は彼を心から、
本気で好きではなかったのだ。
帰り道を一緒に過ごし、他愛の
ない話をする時間をだんだんと
面倒に感じていた、初の彼氏との
おつき合いの時間が勉強にやっと
費やせると、ホッとしていた私が
確かにいる。
自分のココロに正直でなく、本当
に自分勝手で相手の気持ちまで考
える余裕すらない、偽りの自分と
ココロの闇を抱えた、まだまだお
子ちゃまの私だった。><
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