転職を考えている人には「ロングゲーム 」を読んで欲しい
~私の転職経験から実感する長期視点の価値について~
私は元銀行員として長く金融の世界に身を置き、現在は東証プライム市場に上場する企業の経営企画部門で働く50代のビジネスパーソンです。
銀行からの転職は、周囲から「安定を捨てるなんて、正気か?」とよく言われました。
しかし、私にとっては「長期的に本当にやりたいことを実現し、どんな自分であり続けるか」という視点でキャリアを考えた結果の行動でした。
そこで今回ご紹介したいのが、ドリー・クラークの著書『ロングゲーム 今、自分にとっていちばん意味のあることをするために』です。
転職経験を通して得た自分の学びと合わせながら、この本の魅力と役立つポイントをお伝えしていきます。
現在の職種や組織に悩んでいる方は、ぜひ本書を読んでみてください。
「ロングゲーム」の魅力:長期視点こそ最強のキャリア戦略
本書の最大の特徴は、今すぐ成果を出すことばかりに囚われるのではなく、長期的な視点をもって自分のキャリアや人生を設計することの大切さを説いている点です。
私自身、銀行員として目の前のノルマや成果を追う毎日を過ごしながら、「このままで本当にいいのか?」という漠然とした不安を抱えていました。
結果的に転職を選択しましたが、転職後「自分の選択は間違っていなかっただろうか」と考えることも多くありました。
しかし本書を読んで、「やりたいことにしっかり時間を使い、長期的な目標から逆算して短期の行動を決める」視点を持つことができ、キャリアパスも見えやすくなりました。
自分の価値観を再定義する
ドリー・クラークは、まずは自分の価値観や強みを見つめ直すことを強調しています。
銀行で働いていた頃、私は「安定性」「社会的信用」といった外的要因にばかり目を向けていましたが、自分が本当に大切にしたい「成長実感」「新しい挑戦への好奇心」といった内面の価値観に気づいたことで転職を決意しました。
転職理由は人それぞれですが、多くの方が「今の職場や仕事内容に満足できない」「もっと成長できる環境を探している」という思いを抱えているのではないでしょうか。
本書には、自分を客観的に見つめ直すワークや質問がいくつか提示されています。
これらを活用すれば「自分にとって本当に意味のあること」が見えやすくなると思います。
計画よりもビジョンを重視する
企業の経営企画ではよく「計画通りにいかないのが計画」と言われます。
実際、MBAで学んだファイナンスやマーケティング理論でも、計画は状況に合わせて変化していくのが前提です。
ドリー・クラークは、「具体的な計画を立てても、環境変化や個人の変化によって修正が必要になるのは当然」という考え方で、長期的なビジョンを明確に描く重要性を説きます。
私も転職当初は、銀行での安定したキャリアから大きく将来が変わる不安に駆られましたが、「5年後、10年後にどうありたいか」「どんな仕事の仕方が自分に合うか」というビジョンを設定したことで、目の前の困難にも納得感を持って取り組むことができるようになりました。
長期的成果につながる人脈づくり
転職を成功させるうえで、ネットワーキングや人脈形成は大きな鍵を握ります。
本書でも「自分にとって意味のあるコミュニティとのつながり方を長い時間をかけて育てていく」ことの大切さが繰り返し述べられています。
私の場合も、新しい業界・職種へ飛び込んで以降、外部のセミナーやMBA同期のコミュニティを活かし、継続的に人脈を築いています。
長期的な視点で見れば、こうした関係性は転職だけでなく、将来のキャリアアップや新たなプロジェクトとの出会いにもつながると考えます。
実践してわかった「ロングゲーム」の力
ドリー・クラークが伝えたい「ロングゲーム」とは、ただ我慢して先を見据えるだけではなく、「自分の人生・キャリアにおける意義を再確認し、それに沿った行動を継続して積み重ねること」です。
実際、私が銀行から飛び出して転職したのも、周囲にとってはリスクに映ったかもしれません。
しかし自分の心に正直に「長期視点で自分を活かせる場所」を選んだ結果、現在の仕事で大きなやりがいを感じています。
外から見れば「安定を捨てる」行為に見えても、実は自分のなかでは「長期的に見てもっと成長できる」「専門性を活かせるフィールドを広げる」という確固たる理由がありました。
本書によって、その決断を再認識できました。
転職希望者こそ読むべき理由
私自身、銀行からの転職を経て実感するのは、「転職はあくまでも手段であり、ゴールではない」ということ。
職場を変えても、自分自身のビジョンや目的意識が定まっていなければ、再び同じような悩みに直面する可能性があります。
「転職するだけで人生が変わる」という幻想は捨てるべきでしょう。
本書は「転職後のあなたがどう活躍していくか」さらにその先の10年、20年をどう作っていくかにフォーカスします。
本書は、まさにその「ビジョンづくり」と「長期的なキャリア形成」を後押ししてくれるはずです。
まとめ
もしあなたが転職を考えていたり、キャリアに迷いを感じているのなら、『ロングゲーム』はきっと参考になるはずです。
短期的な評価や周囲の声に惑わされず、自分自身の価値観や長期ビジョンを軸に意思決定を行う、このマインドセットを手に入れれば、いま目の前の仕事に向かう姿勢が変わり、将来への道筋もはっきりと見えてくるのではないでしょうか。
私が転職を通して感じたのは、「やりたいこと」と「今持っているスキル」そして「将来どうありたいか」を掛け合わせた先にこそ、キャリアの充実があるということです。
ドリー・クラークの『ロングゲーム』は、その道筋をロジカルかつ具体的に示してくれるはずです。
あなたもぜひ手に取り、自分だけの「意味のあるロングゲーム」を描いてみてはいかがでしょうか。
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