【丁寧な暮らしの実践⑦】手間をかけて買わなくていいものを一つずつ増やす。家庭菜園、ハーブティ、養鶏、ジャム作りetc【自給自足】
自給自足を目指している、というとかなりハードルが高いことに聞こえる。実際に本当に100%自給自足ができている人など、ほんの一握りだろうと思う。
僕自身も自給自足を目指しているが、100%なんて夢のまた夢で、なかなか実現するのは難しい。
でも、一つずつ自給自足できるものを増やせつつあるのも事実だ。
一つ目は、卵。
昨年の3月から鶏を飼い始めた。大人の鶏を3羽、知り合いから譲り受けた。そして昨年の8月に生後2日の雛を5羽購入し、半年かけて大人まで育てた。
高齢の鶏3羽と若い鶏5羽の合計8羽を今飼っている。
だいたい毎日、平均すると5〜6個卵を産んでくれている。
うちは夫婦二人暮らし+僕がカフェをやっているが、それでも使いきれないほど余っているので、卵に関しては100%自給できている。

次は野菜類。
これはできたりできなかったりするので、完全に自給できていないが、買わなくて済んでいる野菜もたくさんある。
今年はたまねぎを250個くらいと、にんにくを100以上作った。
カフェで使う分を含めると1年持つかはわからないが、しばらくは買わなくてよさそうだ。
これからの時期には、トマト、ナス、ピーマン、キュウリなどがたくさん収穫できるので、夏野菜も買わなくていいはずだ。


次に、ハーブ類。
地植えをするとすごい勢いで繁殖するので基本はNGだが、そうと知らずに植えてしまった。ただ結局ハーブが生えないところには雑草類が生えてくるので、手入れの大変さ自体はあまり変わらないような気もする。
ハーブを何にしているかというと、主にハーブティとして飲んでいる。
暖かい時期はそのまま生の葉を摘んできてフレッシュハーブティにして、冬の間は夏の間に干しておいたドライハーブティとして飲んでいる。こうすれば一年中楽しめるので、実質お茶代がかかっていない。
うちの畑にはハーブの他に、シソが勝手に生えてくるので、それも乾燥させておいて冬に飲んでいる。カフェでもメニューとして出しているので、自然の恵みには感謝している。



そしてベリーやフルーツ類。
フルーツは自給できるほどできていないが、毎年いくらかは採れるので、毎年の楽しみでもある。多く採れる年もあれば少ない年もある。せっかくできても強風で落ちてしまったり、野生動物が食べてしまったり、と色々だ。
ブラックベリーは、毎年たくさん採れる。
旬の時期は、採っても採ってもキリがないほどにできるので、それを収穫してはジャムにしている。カフェでスムージーとして出したり、サイダーで割ったりしても美味しい。冷凍すれば、年中使える保存食にもなる。

思いつくままに色々と書いたが、田舎に暮らし始めて3年ほどで、自給自足できているものが増えた。
もちろん、手間はかかるし「買った方が早くない?」と思うこともある。時給に換算すれば実際に買った方がいいことも多い。
しかし、一つ一つの質には雲泥の差がある。
ストレスフリーで過ごしている鶏が産む卵は白身に味がついているようだし、自分で作った野菜は農薬も使っていないので安全で美味しい。
摘み立てのハーブで作るハーブティに勝るものはないし、ハーブティを日常的に飲んでいるおかげか体調もとてもいい。
ベリーも摘み立てをそのまま食べるのが一番美味しいし、ベリーのジャムを使ったスムージーはカフェでも大好評だ。
仕事が始まる前か、終わった後に、だいたい一つ作業をしている。そのせいで毎日が本当に忙しいのだけれど、その忙しさに見合っただけの暮らしの質を手に入れられていると思う。
自給自足、というとハードルが高いが、たとえばプランターにハーブを植えて、それを摘んでお茶にして飲むだけでも、お茶を買わなくてよくなる。
生活のなかに部分的な「自給自足」を取り入れること自体は、そこまで難しいことではないのだと思う。
真面目な話をすると、人の生活が「お金」に依存すればするほど、「お金」の力は絶大なものになる。実際に今の日本や先進国の暮らしはそうなっている。
本来は庭に植えてあるフルーツを採ってきて食べるだけで済むのに、わざわざ海外から腐らないように防腐剤を塗りたくられて船で運んできたフルーツを食べている。
ないものや生み出せないものは、もちろん買えばいい。というよりは、買うしかないからしょうがない。
でも、実際には自分たちの手でどうにかなるものまで、どうにかせずに、「お金」でなんとかしようとしている。
その結果「お金」が強い社会になる。どこまで行っても、「お金」が必要な生活になる。
「お金」は便利なツールであって、悪いものじゃない。
ただそれに依存すればするほど、そこから抜け出せなくなることを、現代人は忘れている気がしてならない。
と偉そうに言ってるが、自分がそうだったからよくわかる、というだけの話だ。
田舎に来るまで「食べ物はスーパーで買うのが当たり前」だった。
自分で作る、なんて思いもしなかった。
でも実際に自分の手でやってみると、意外とできるものだしなんなら楽しい。
自分の手で食べ物を産み出すというのは、人間の根源的な喜びなのだと田舎暮らしを通じて感じている。
これからどういう社会になっていくのか、僕にはわからないけれど、自分で食べるものくらいは自分で作れるようになっていけたら、どんな時代がきても安心できる。
どれだけ貯金があっても不安でしょうがないが、食べ物を少しでも自給できているだけでも心は休まる。
AIや技術の革新によって、「お金がないと困る時代」から「物がないと困る時代」に変わっていくと個人的には思っているので、今後も一つずつ自給自足できるものを増やしていく。
次はお米を作ろうかな、なんて思いながら、試しにミニ田んぼを作っている。どれくらいの量のお米が採れるのか、どんな味なのか、今から楽しみだ。

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