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【狂った食欲をリセット】管理栄養士が教えるNOVA分類の活用術

忙しい朝、コンビニの菓子パンと甘いラテでパパッと食事を済ませていませんか?
夕方になると無性にスナック菓子が食べたくなり、気付けば一袋空けて後悔する。
「意志が弱いから」と自分を責めているその食欲、実はあなたのせいではなく食べ物の罠かもしれません。

これまで多くの皆さまの健康づくりをサポートしてきましたが、食事の改善がうまくいかない人の多くは、無意識のうちに「ある食品」のループにハマっています。それが近年、世界中の医療や栄養の現場で問題視されている「超加工食品」です。

本日は、あなたをコントロール不能な食欲から解放し、本来の健康を取り戻すための知識を、専門家の視点から分かりやすくお伝えします。


1.あなたを太らせる「超加工食品」とは?

私たちが普段口にしている食べ物は、加工の度合いによって4つのグループに分類できることをご存知でしょうか。これはブラジルのサンパウロ大学の研究チームが開発した「NOVA(ノヴァ)分類」と呼ばれる、世界的に使われている基準です。

グループ1:未加工または最小限の加工食品
野菜、果物、肉、魚、卵、お米など、自然のまま、あるいは切る・焼く・乾燥させる程度の加工しかされていないもの。

グループ2:加工食材
塩、砂糖、植物油、バターなど、グループ1の食品を調理するために使われる調味料。

グループ3:加工食品
グループ1とグループ2を組み合わせて作られたもの。缶詰の野菜、シンプルなパン、チーズなど。数種類の材料で構成されています。

グループ4:超加工食品(ウルトラプロセスフード)
そして要注意なのがこのグループ。糖分、塩分、脂肪分が大量に加えられているだけでなく、保存料、着色料、人工甘味料、乳化剤などの「食品添加物」が複数使われています。スナック菓子、菓子パン、カップ麺、一部の冷凍食品やファストフードがここに該当します。

2.なぜ超加工食品は危険なのか?最新の研究が示す事実

「カロリーオーバーにならなければ、何を食べても同じでは?」と思うかもしれませんが、超加工食品の恐ろしさはカロリーだけではありません。

アメリカ国立衛生研究所(NIH)が行った非常に有名な研究があります。参加者を「超加工食品を中心とした食事をするグループ」と「未加工食品を中心とした食事をするグループ」に分け、どちらも自由に好きなだけ食べてもらう実験を行いました。

その結果、超加工食品グループは、未加工食品グループに比べて1日あたり約500キロカロリーも多く食べてしまい、たった2週間で体重が約1キロ増加したのです。
超加工食品は、脳の報酬系を刺激し「もっと食べたい」という異常な食欲を引き起こすように計算されて作られていることが浮き彫りになりました。

さらに、フランスのソルボンヌ・パリ・北大学(旧パリ第13大学)などが実施した大規模な追跡調査「NutriNet-Santé」では、食事における超加工食品の割合が10%増えると、心血管疾患のリスクが12%、がん全体のリスクが12%上昇するというデータも報告されています。

便利で安価、そして口当たりが良い超加工食品ですが、長期間食べ続けることで、私たちの心身は確実にダメージを受けていくのです。

3.プロが教える「超加工食品」のカンタンな見分け方

では、スーパーやコンビニに並ぶ無数の商品から、どうやって超加工食品を見抜けばいいのでしょうか。実は、食品の裏側を見るだけで誰でも一瞬で見分けることができます。

チェックするポイントはただ一つ。
「自宅の台所にはないような名前の原材料が入っているか」どうかです。

パッケージの裏面にある「原材料名」の欄を見てみましょう。
もしそこに、果糖ぶどう糖液糖、たんぱく加水分解物、加工でん粉、増粘多糖類、ショートニング、人工甘味料(スクラロースやアスパルテームなど)といった、料理をする際に使わないようなカタカナや専門用語がズラリと並んでいたら、それは高い確率で超加工食品です。

本物の食べ物は、原材料がとてもシンプルです。本来の食事は、工場で化学的に合成されたものではなく、自然の恵みから作られるものだからです。

すぐに試せる3つの実践アクション

知識を得ても、現代社会で超加工食品を「ゼロ」にするのは現実的ではありません。完璧を目指す必要はまったくありません。まずは以下の3つのステップから、今日すぐ始めてみてください。

  • 買う前に「裏返す」クセをつける
    今日のお昼ご飯や飲み物を買うとき、商品をカゴに入れる前に必ず裏の原材料表示を見る習慣をつけてください。「これは台所にある材料だけで作れるかな?」と考えるだけで、商品選びの意識が劇的に変わります。

  • いつもの食品を「一つだけ」ダウングレードする
    加工度(NOVA分類のグループ)を一つ下げる意識を持ちましょう。
    例えば、フルーツや甘味料がたっぷり入った加工ヨーグルト(グループ4)を買う代わりに、プレーンヨーグルト(グループ1)を買って自宅でハチミツをかける。コンビニの菓子パン(グループ4)を、おにぎり(グループ1〜3)に変える。これだけでも大きな一歩です。

  • 「素材の形が見えるもの」を間食にする
    どうしても小腹が空いたときは、工場で作られたスナック菓子ではなく、素材の形がそのまま残っているものを選びましょう。素焼きのアーモンド、ゆで卵、干し芋、バナナなどは、コンビニでも簡単に手に入る優秀な味方です。

あなたの体は、あなたが選んで食べたもので出来ています。
食欲が暴走するのは意志の弱さではなく、食べるものの選び方を知らなかっただけです。今日からパッケージの裏側を覗いて、あなたの体と未来を守る「本物の食べ物」を選ぶ練習を始めてみませんか?

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