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朝の歯磨きを、いつもより1分長くした日のこと

# 朝の歯磨きを、いつもより1分長くした日のこと


朝の歯磨きを、いつもより1分だけ、長くした日が、ありました。


ふだん、私は、朝の歯磨きを、2分くらいで、ぱぱっと済ませてしまいます。


ドラッグストアのレシートに書いてあった「歯磨きは3分以上が推奨」という文字を、何度か見ながらも、毎朝、忘れて、2分で出かけてしまいます。


その日は、なんとなく、目覚ましが鳴ったあと、すぐにベッドから出られた朝でした。


時計を見ると、いつもより、5分くらい、余裕がありました。


そのまま洗面所に行って、歯磨きを始めたんですが、なんとなく、5分の余裕を思い出して、いつもより、ゆっくり、丁寧に、磨くことにしました。


歯ブラシを動かしながら、いつもより、奥歯のあたりを、何度か、往復しました。前歯の裏側にも、5秒くらい、留まりました。


たった1分長いだけ、なのに。


口の中の感じが、いつもよりも、すこしだけ、すっきりしていました。


そして、もうひとつ、気づいたことがありました。


歯磨きをしている1分の間、頭の中が、ほとんど、空になっていたことです。


今日の予定のことも、昨日の会議のことも、考えていませんでした。

ただ、歯ブラシの動きに、意識が向いていただけ、でした。


歯磨きって、もしかしたら、いちばん短くて、いちばんやりやすい、瞑想なのかもしれません。


明日も、たぶん、私はまた2分で済ませる気がします。


でも、ときどき、思い出した朝に、1分だけ長くしてみる。


そういう日が、たまに、あっても、いいのだと思います。


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