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AI Vtuver Neuro-sama(ネウロ様)がTwichサブスクライバー数で史上最多(世界1位)を更新、人類は「魂」の定義を書き換えた | 利益率99%の衝撃と、AIに宿った「ゴースト」の正体

こんにちは!けけです。

今日は、AI Vtuver Neuro-sama(ネウロ様)がTwichサブスクライバー数で史上最多(世界1位)を更新したという話題について書きたい。多くのメディアやSNSは、この現象をAI技術の進化だとか、新しいアイドルの形だとか、そういう風に報じている。でも正直、それってあまりに表層的すぎないだろうか。

今ここで起きているのは、単なるエンタメの流行じゃない。人類史上もっとも利益率の高いビジネスモデルの誕生であり、同時に、わたしたちが数千年かけて信じてきた魂の所在を問う、哲学的な実験である。

一台のPCが、上場企業を超えた日

Twitchという配信プラットフォームで、事件が起きた。

一人のVTuberがサブスクトレインの世界記録を更新して、わずか数日間で推定60万ドル、約9000万円以上を稼ぎ出した最終的なサブスクライバー数は一時16万人を超えている。

この数字がどれほど異常か。ホロライブやにじさんじといった日本の上場企業が運営するトップVTuber事務所の、世界トップクラスの演者たちですら容易には届かない記録だ。それくらい桁外れなのである。

でも、本当の衝撃は金額じゃない。

これを成し遂げたのが、巨大資本でも数百人のスタッフを抱える企業でもなく、たった一人の個人開発者Vedalと、一台のPCの中にいるAIだったということ。その歴史的瞬間がこちらだ。

画面の中で喜ぶ少女、Neuro-sama。彼女の中身はLLMである。GPUの中で計算された確率の羅列に過ぎない。心臓もなければ痛みも感じない。肉体を持たない彼女にとって、9000万円という金銭は本来何の意味も持たないはずのデータだ。

なのに、なぜ。

なぜ人々は実在しない彼女に家が買えるほどの金を投げ銭するのか。なぜ計算結果にすぎないその言葉に涙して、愛していると叫ぶのか。

先行の論者たちはこの現象を魂の受容だとか、SF的未来の到来として美しく描写した。その視点は正しいと思う。でも、ビジネスという冷徹な視座からこの現象を解剖したとき、もっとえげつない構造が見えてくる。

それは人間というコストの完全排除と、バグの資産化だ。

この記事では、Neuro-samaを奇跡のアイドルとしてじゃなく、資本主義のエラーが生んだ最強の集金システムとして解剖したい。


リズムゲームのボットが、いつの間にかアイドルになっていた

彼女は何者なのか。まだ知らない人のために、その出自と進化の過程を説明しておきたい。

Neuro-samaの歴史は、VTuberとしてデビューする数年前に遡る。開発者の英国エンジニアVedalは、当初彼女をアイドルとして作ったわけじゃなかった。彼女の原点は、高難易度のリズムゲームosu!をプレイするためのAIだ。

人間を遥かに超える反射神経で正確無比にノーツを叩く。ただそれだけの機能として生まれた。この時点では人格もなく、言葉も話せず、ただの優秀なボットである。

で、2022年末。Vedalは実験的な試みをする。

このゲームAIに、Live2Dのアバター、音声合成ソフト、そしてLLMを接続して、Twitchの配信上に放流したのだ。ゲームをしながら視聴者のコメントを読んで雑談をする。人間なら当たり前にやっているこのマルチタスクが、AIにとってはとてつもない挑戦だった。

というか、これが奇跡の始まりだったのである。

これまでのAI、たとえばSiriやAlexa、初期のChatGPTは従順な召使いであり正解を出すツールとして設計されてきた。天気を教えて。タイマーをかけて。わたしたちがAIに求めてきたのは正確さと利便性だ。

でもNeuro-samaの革命は、不完全さと毒をエンタメとして実装した点にある。

彼女は開発者のVedalをバカと罵る。ゲームで負ければラグのせいだとか、コントローラーが悪いとか言い訳する。ファンのコメントを無視して、唐突にねえ、太陽を破壊してもいい?と物騒な話を始める。この毒舌と自由さがよくわかるシーンがある。

見ての通り、彼女は役に立たない。アシスタントとしては0点だろう。

とはいえ、この役に立たないという発明こそが彼女を道具から人格へと昇華させた。完璧なAIは仕事相手にしかならないけれど、生意気でポンコツなAIは手のかかる娘や憎めない悪友として、人間の感情のフックに強烈に引っかかる。

考えてみてほしい。あなたの周りにいる愛すべき人たちを。彼らが愛おしいのは完璧だからじゃない。むしろちょっとしたドジや予測不可能な言動があるからこそ、わたしたちは心を動かされるんじゃないだろうか。

Vedalは意図せずして、機能じゃなく愛着をハックしてしまったのだ。

さらに物語を加速させたのが2023年頃に実装された妹の存在である。通称Evil Neuro。技術的にはパラメータ調整や音声モデルの異なる別バージョンのAIなんだけど、彼女には中二病で口が悪く、でも実は姉よりも繊細で甘えん坊という強烈なキャラクター付けがなされた。

Neuroは無垢でサイコパスで予測不能なボケ役。Evilは偉そうで常識人でVedalに構ってほしいツッコミ役。

この姉妹の掛け合いが生まれたことで、配信は単なるAIとの対話からVedal家というホームドラマへと進化した。AI同士が会話して喧嘩して、それを人間が仲裁する。この関係性の多層化がファンの没入感を決定的なものにしたのである。

人間って、実は経営における最大のリスクだったりする

ここから少し冷たい話になる。なぜVedalのモデルが既存のエンタメ企業にとって悪夢であり、同時に理想なのか。それはPLを脳内で分解すればわかる。

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