AIライティングツール5つを3ヶ月使い比べた副業ライターの正直レビュー
「AIツール5つも契約してたら、月3万円消えてた」
先月のクレジットカード明細を見て、思わず声が出た。
ChatGPT Plus、Claude Pro、Gemini Advanced、Notion AI、Jasper。気づけば全部に課金していた。月額にして約32,000円。年間で約38万円。副業ライターとして稼いだ金額の3割が、ツール代に消えていた計算になる。
これ、笑い話じゃないと思う。

総務省が2026年2月に出した「副業実態調査」によると、副業ライターの平均月収は約4.8万円。一方、Reutersが3月に報じた調査では、副業でAIツールを契約している人の月間ツール支出の中央値は約1.2万円まで上昇している。手取りの4分の1がツール代。冷静に考えると、けっこうな割合だ。
私は38歳のIT会社員で、江東区在住、既婚。本業はメーカー系SIerでPMをやっている。経歴をざっくり書くと、新卒からBIエンジニアを5年、その後Web広告運用を3年、いまはPMをやりつつ社内のAI導入実務も兼務している。週末は副業ライターとして、月8〜12万円ほど稼いでいる。
そんな私が、この3ヶ月で5つのAIライティングツールをガチで使い比べてみた。仕事の合間に「なんとなく便利そう」で契約するのではなく、同じテーマ・同じ字数・同じ納期で、それぞれに記事を1本ずつ書かせて比較した。土日が完全に潰れた。
この記事で読者が得られるもの
ひとつ目、5つのツールの「実際の出力品質」を、忖度なしの星5評価でランキングする。
ふたつ目、副業ライターの収益から逆算して「結局どれに課金すべきか」の最適解を出す。最大3つまで絞り込んだ。
みっつ目、私がやらかした「契約失敗」3つと、そこから学んだ選び方の基準を公開する。これ、たぶんいちばん価値ある部分。
業界の現状、ざっくり整理
少し背景の話をさせてほしい。
IDC Japanが2026年4月に発表した「国内生成AI市場予測」では、2026年の生成AI関連支出は前年比58%増の見込みとされている。TechCrunchが先月報じたところでは、AIライティングツール市場だけで全世界で約120億ドル規模に成長していて、Gartnerは2027年までにライターの7割が何らかのAIツールを業務で使うと予測している。
数字だけ見ると、夢のある市場に見える。
ただ、ユーザー側の目線だとちょっと景色が違う。Bloombergが3月に出した記事で、「AIツール疲れ」というワードが出てきた。要は、契約しすぎて使いきれていない人が増えているらしい。私も完全にそれだった。
同僚との会話で気づいた違和感
ここから、本題に入る前にひとつエピソードを挟ませてほしい。
3ヶ月前、会社の後輩の田中(仮名、32歳、副業でnoteを書いている)と、ランチで雑談していたときの話。
「先輩、最近どのAI使ってます?」
「ん? うーん、Claude使ってる。あとChatGPTと、まあJasperも契約してるかな」
「えっ、3つも? お金もったいなくないですか」
「いや、用途で使い分けてて……」
そう答えながら、自分でも「あれ、本当に使い分けてるか?」と一瞬詰まった。正直に言うと、Jasperは2ヶ月くらいログインしていなかった。Notion AIに至っては、契約していること自体を忘れていた時期がある。
田中はこう続けた。
「俺、ChatGPTだけで月8万稼いでるんですよ。複数契約してる人って、本当に元取れてるんですかね?」
その問いに、即答できなかった。
帰り道、考えた。私は「念のため」「比較のため」と言いながら、検証もせずに契約を増やしていた。職業病かもしれない。BIエンジニアだった頃の癖で、「データを取らないと判断できない」と思いつつ、データを取らないまま課金だけしていた。
これは恥ずかしい。個人的には、AI導入実務をやっている人間として、けっこう情けない話だと思っている。

だから、ちゃんと検証することにした。3ヶ月、5つのツールを同条件で使い比べて、自分の中で結論を出す。私の出した答えが、副業ライターとして「ツールに振り回されている」読者の参考になればうれしい。
次の章から、具体的にどんなテストをしたか、その結果どうだったかを、忖度抜きで書いていく。
検証の前に、AIライティングツールという言葉を整理しておく
ツールの話に入る前に、ひとつ確認したい。
「AIライティングツール」と一口に言うが、私が3ヶ月使い比べた5つは、それぞれ別物だ。同じ土俵に乗っているように見えて、実は得意分野がぜんぜん違う。
ここを混同したまま「どれが一番いいですか」と聞かれることが、私の周りでもよくある。後輩の田中も、結局はそこで迷っていた。
大きく分けると3タイプある
私の理解では、こうだ。
ひとつめは汎用対話型。ChatGPT、Claude、Geminiがここに入る。何でも聞ける代わりに、何をさせるかは使い手次第。
ふたつめはドキュメント統合型。Notion AIが代表。既存のメモやデータベースの中で動くから、文脈を引き継いだ作業に強い。ゼロからの執筆よりも、書き直しや要約に向いている。
みっつめはライティング特化型。Catchy、Jasper、SAKUBUNあたり。最初からブログ記事やSEO文書のテンプレートが入っていて、項目を埋めれば出てくる。
私が今回比較対象に選んだ5つは、ChatGPT Plus、Claude Pro、Gemini Advanced、Notion AI、Perplexity Pro。3タイプを横断する形にした。Perplexityは厳密にはライティングというより調査だが、副業ライターの作業の半分は「下調べ」なので、ここを外しては比較にならないと判断した。
副業ライターが求めるものは何なのか
私はBIエンジニア時代、要件定義の前に「指標を決める」癖がついている。今回もそれをやった。
副業ライターがツールに求めるのは、突き詰めると3つだと考えている。
ひとつ、下調べの時間短縮。
ふたつ、初稿のたたき台。
みっつ、自分の文体への馴染み。
このうち、3番目を軽視している人が多い気がする。たたき台が出ても、結局「自分の声」に直す作業で時間を食う。ここをツールごとに測ると、けっこう差が出る。後で表にする。
2025-2026年のAIライティング、現場の温度感
ここからは、私が業務と副業の両方で観察してきた、ここ1年ほどの動きを書く。
動向1: 国産ツールの本気
2025年に入ってから、Catchy(日本のデジタルレシピ社)、SAKUBUN(Kasanare社)、ELYZA Pencilあたりの国産勢が、企業導入を急増させている。日本経済新聞の2025年10月の記事では、Catchyの法人契約数が前年比で2倍を超えたとあった。
理由は単純で、日本語の自然さが海外勢を上回るケースが出てきたから。私も試した。ChatGPTの日本語は、正直まだ少し翻訳調が抜けない瞬間がある。
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