写真展「metrosilence」: タイトルに込めた想い
今回は写真展のタイトルである metrosilence に込めた想いについて書きます。
メッセージ : 原文
今回製作した zine には、ページ数を節約するために詳細は書きませんでしたが、現在準備しているデジタル版には詳細を書いています。
The theme is the silence of the metropolis. I’ve always loved big cities, such as Tokyo, New York, London. While many see them as noisy and overwhelming, I understand that perspective. Still, I believe there’s another side to these cities.
Amid the hustle and bustle, there are quiet moments and hidden spaces - whether you notice them or not - where peace and gratitude quietly reside. These are the places where I find stillness, and I hope you can too.
This zine is an invitation to discover your own moments of calm in the city. To pause, breathe, and feel joy in your own time and space. We hope the images within help guide you there.
込めた想いについて
ただ訳を載せても仕方ないので、詳細の説明にしばしお付き合いください。タイトルである metrosilence は、大都会 (metropolis) と静寂 (silence) からの造語です。では込めた想いを順に説明してみます。
都会に対する印象
まずは大都会に対する印象から。
私の大都会の印象
私は大都会がとにかく好きです。育ったのは大阪のアメリカ村の近くですし、今は東京に住んでいます。大きなビル、沢山の店、大規模な交通網、数々のイベント、多様な人々、ファッション、音楽、などなど。最高の空間で、死ぬまで大都会にいたいです。
東京だけに限らず、旅行先としても大都会が楽しいです。ニューヨーク、ロンドン、ローマ、パリ、上海など枚挙にきりがありません。
私にとって大都市は、ゆったりとした時間が流れる、居心地の良い空間なのです。
聞き及ぶ大都会の印象
しかし、一部の他の人の話、特に若い人の話を聞くと状況が一変します。
「都会では人々は冷たく、常に時間や仕事に追われ、気が休まらない。常に騒がしく心が落ち着かなくて疲れる。」
皆さんはどうでしょうか?
その気持ちは分かる
私もそのように感じる時はありますし、気持ちはわかります。ただ、そうなってしまうのは都会にだけ原因があるとは思いません。
なぜ、そうなるのか
色んな人と話してて、感じることがあります。
余裕がない
話を聞いていると、金銭的な余裕だけでなく、心の余裕がないと感じます。
例えば、仕事では一日も早く先輩に追い付きたい。しかし勉強しないといけない事が多すぎるし、内容も難しい。多くの人がいるため、比較対照も無限にいる。頑張ってもより優秀な人が沢山まわりにいる。
時間の余裕もなく、変わりかけの信号を走って渡り、扉が閉まりかけた電車に飛び乗る。仕事の締め切りは迫り、夜も週末も時間が足りない。
疲れて集中力が下がっているから、回りからも自分の心からも雑音が沢山聞こえる。
視野が狭くなっている
余裕がないため、視野も狭くなり、大都会にいるのに世界がすごく狭くなって、辛い気持ちを抱えている人も多くいます。
すぐ横を歩いている他人に目をやれば、もっと色々な世界があるけど、その事に気がつかない程プレッシャーがある。取れる選択肢が、限りなく少ない精神状況になってしまう。
意思決定者が自分ではなくなる
次の信号や電車を待てない事や、降りかかる仕事を断れないことも、休みにゆっくりできないことも、全て自分で選んだ選択ではなく、「常識」や「回りの空気」などによる圧力で決まってしまう。
自分の人生や時間の決定権を失い、苦しんでいると感じます。
大都会に流れる時間
当たり前の事ですが、大都会でも田舎でも、海でも山でも、流れる時間は同じです。周りの状況に振り回されず、自分の目で少し隣や自分の心を見ることができれば、気付けることもあると思います。
例えば
大好きなカフェやレストランで、好きな音楽をゆっくり聞いて、好きな服で身を包み、会いたい人と話をする。幸せでゆったりした時間は大都会にも存在します。
ゆったりとした幸せな時間の見つけ方は人それぞれですが、はじめの一歩はそのような存在に気が付くことだと考えています。
百聞は一見に如かず
考えたこともない、見たことも、体験したこともない事は想像もできないと思います。そこで今回の展示「metrosilence 」では、私が感じる都会に流れる静かな時間を表現して、それを見た人が少しでも、都会を、延いては自分の心の見る角度を増やして欲しいという想いを込めています。
まとめ
今回は写真展のタイトルにどのような気持ちを込めたか書いてみました。人それぞれ状況は違いますが、色んな楽しみ方をしていただけると嬉しいです。
ちなみに、余裕がなかった時、私は変わりかけの信号を渡らない事から初めて見ました。今でも基本次の信号を待つようにしています。
ではまた次回。
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