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エモい文章と詐欺の共通点


前回の記事で「エモい文章に憧れている」と書きました。

読んだ人の心が動く文章。懐かしさを感じたり、共感したり、思わず立ち止まって考えたりする文章です。

しかし、人の感情を動かす技術は、必ずしも良いことだけに使われるわけではありません。

人の心を動かす技術は、詐欺師たちも巧みに利用しています。

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詐欺師は感情を揺さぶる


エモさについて考えていると、意外なことを思い出しました。

電話を使った詐欺です

当選商法や老人ホーム入居権詐欺、還付金詐欺やオレオレ詐欺など、さまざまな手口がありますが、実は詐欺師も人の感情を揺さぶることに長けています

例えば、

「老人ホームの入居権が当たりました」
「5億円を受け取れる権利が当たりました」

と喜ばせ、次に

「名義を貸してほしい」

「あなたしか頼れる人がいません」

「今日中に手続きをしないと権利が失効します」

こうした言葉は、商品の説明や事実の説明ではありません。

相手の感情を動かすための言葉です。

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詐欺師が使う感情テクニック


詐欺師が狙う感情はいくつかあります。

まずは「特別感」です。

「あなたが選ばれました」

「限られた人だけの話です」

そう言われると、自分は特別な存在なのではないかと感じてしまいます


次に「使命感」や「善意」です。

「困っている人を助けてください」

「名義を貸してもらえませんか」

優しい人ほど、この言葉に心を動かされます


さらに「恐怖心」。

「口座が不正利用されています」

「このままでは逮捕される可能性があります」

人は恐怖を感じると冷静な判断が難しくなります


そして「焦り」です。

「今日中です」

「今すぐ手続きしてください」

「これから警察官を自宅に行かせます」

考える時間を与えないことも、詐欺の常套手段です


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人は感情で行動する


考えてみると、エモい文章も詐欺の話術も、人の心を動かすという点では共通しています。

だからこそ気づいたのですが、人を動かすのは情報ではなく感情です

詐欺師もそのことをよく知っています。

どちらも感情に働きかけます。

違うのは目的です

エモい文章は、共感や気づきを届けるために使われます。

誰かを励ましたり、勇気づけたり、新しい視点を与えたりするためにあります。

一方で詐欺は、人の感情を利用して、お金や財産をだまし取るために使われます。

同じ「心を動かす力」でも、向かう先はまったく違うのです。

***

おわりに


私はエモい文章を書けるようになりたい。

でも、消費者トラブルの事例を見ていると、感情を動かす力には光と影の両方があることを感じます。

人は理屈だけでは動きません

嬉しい、悲しい、懐かしい、不安だ、怖い、助けたい。

そんな感情によって行動します

だからこそ、言葉には力があります

人を励ますこともできるし、人をだますこともできる。

エモさに憧れる今だからこそ、その力の大きさと責任についても考えています。

だから私は、どんな言葉で心を動かしたいのかを考え続けたいと思います


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