いい話は話題にならない
今も不定期で新作が放送されている「世にも奇妙な物語」はご存知の方は多いと思いますが、「大人は判ってくれない」はご存知でしょうか。
1992年に笑いや恐怖といった感情を与える「世にも奇妙〜」の中継ぎとして、ほぼ同じ企画スタッフが作り上げたハートウォーミングな話の2話構成オムニバスドラマ番組でした。
オープニングテーマは、当時ジブリ作品の音楽で注目され始めた久石譲。
ドラマの原作は当時話題の珠玉の作家陣のもの。
大学生だった私は
こういうドラマが見たかった
と感動していました。
しかし、世間では全く話題になりませんでした。
今も続く「世にも奇妙〜」の系譜からすると、おそらく黒歴史。
10回で放送は終了しました。
メディアには不幸や失敗、驚きや悲しみといった負の感情を揺さぶらせるものが現在もあふれています。そのほうが視聴率が取れるからです。
普段の生活で起こり得ない異常な刺激を、テレビをつけていれば浴び続けるのが現代の日常です。近年のコロナ騒動や今冬のインフル騒ぎも、刺激的に情報はタレ流され続けています。
皮肉にも、「世にも〜」を放送していたフジテレビも最近その渦中にあります。2025年初頭からの元SMAP中居正広氏にからむ騒動を受け、2025年1月27日夕方から深夜にかけて重役が並んだ記者会見を生放送。それが高視聴率だったことも記憶に新しいところです。基本的に人間は刺激を感じたいのでしょう。
そんな現代、NHK紅白歌合戦でのけん玉ギネス世界記録チャレンジは、近年のテレビ放送ではまれに見る、「いい話」なのに視聴率もある
WinWin企画
なのです。
なぜ「いい話」なのか列挙します
①挑戦という演出を作る同志
けん玉の「大皿」を連続で成功(2024年は128人)させる挑戦です。
失敗した年には有る事無い事散々言われます。ですが、当事者である挑戦者たちにそんな感情や物議、不信感や恨みつらみは1ミリもありません。
それがなぜかを理解するには
ライバルはいない。
みんな友達だから。
と答えた、東京オリンピックのスケートボード選手クロエ・コベル(当時14歳)のマインドを生み出すニュースポーツカルチャーを理解する必要があるでしょう。
けっして、彼女が特別なわけではなく、スケートボード競技、ひいてはニュースポーツにそういう文化的土台があるのです。
古来、日本人は精神論が大好き(?)なので、にわかに信じられないでしょうが、ライバルは全員「仲間」という認識なのです。
昨今のけん玉は欧米でKENDAMAとして認知されて広まり、毎年開催しているワールドカップ 世界大会を経て、その精神が逆輸入されるに至りました。
彼らの中にはスケートボードを楽しむ者も多くいます。
今はその精神を持つ選手や指導者達が紅白けん玉に参加しているのです。
つまり、普及途上のスポーツを盛り上げようとしている同志でもあるのです。
②挑戦者はボランティア
同志だからこそ、忙しい年末の数日、全国から120人以上の方々が都合をつけて、旅費も宿代も食事代も衣装代も全て自腹で、世界記録達成のために集まるのです。
ギャラをもらうのは芸能人枠の一部の人だけです。
③三山ひろしさんに感謝
全国から集まる挑戦者は、有名選手の他、けん玉で地域活動をしていたり、「けん玉普及活動」をしている人たちが多く選出されています。
その第一人者が紅白歌手で演目の演出としてこの挑戦を選ばれた三山ひろしさん。彼らにとっては紅白の舞台を作ってくれた方として、尊敬しかありません。
④視聴率も堅調
今年は初めて紅白の後半の後半(午後10時台)に放送する演目になりました。
紅白の視聴率は後半になればなるほど視聴率が上がります。つまり、多くの人に見られるということ。
2024年、そこに組み込んだNHKはそれだけ期待していたという証拠になります。
こんな良い企画なのに、いつも成功した年ほど話題にならないのが残念でなりません。
話題にならない理由は前述のとおりですが、伝える手段は、今はテレビだけじゃありません。
ここまで読んでくれた方は
是非この動画を見て
紅白けん玉2024
の真実を知ってください。
たまには「いい話」でホッコリしてみてください。
読んでくれてありがとう✨✨
第75回NHK紅白歌合戦ギネス世界記録達成
三山ひろしwith ZOOMADANKE and Kendadama Heros2024
