発達特性のある子に本当に必要な支援とは(長文)
私は、以前、少年院などで矯正教育に携わっていました。
ですから、子どもが生まれた時の親としてのつとめは
『子どもを犯罪者にしないこと』
つまり、
『人に被害を与えるような人間にしないこと』
だと考えています。
少年院や刑務所にいる知的障害・精神障害のある人とカウンセリングをしていると
(もっと早く、療育を受けていたら違った結果になったかも知れない)
と感じることが多かったです。
ですから、息子の知的障害・発達障害が分かった時は、すぐに療育につながるように手配しました。
その決断は、息子を見ていると正解だったと実感しています。
最近、少年院や刑務所における、知的障害・精神障害者の割合が少しずつ増えているそうです。
2024年の朝日新聞の記事です。
私は考えました。
本当に必要な支援って、
結局は居場所なのではないかと。
私は、発達障害がある子でもできるように剣道の指導の仕方を工夫する取り組みをしてきました。
それは、剣道を通して学べるスキルは、発達障害がある子に有益なものが多いからです。
礼法による境界線学習
間合いによる対人距離感覚の習得
試合を視野に入れた段階的挑戦
社会で自立できるだけの力を身につけられる要素がそろっています。
そして、同じ空間で練習した仲間がいる居場所は大人になっても、いつでも顔を出せる『帰ってこれる場所』でもあります。
発達支援×剣道×社会貢献
Kーairon(カイロン) 武導スクール
の始動に向けて動くことにしました。
― 発達特性を理由に、未来の勇気を奪わせない ―
守られた挑戦のスクール
1.理念
Kairon 武導スクールは、
発達特性のある子どもが自分の足で立てるよう導く場所です。
私たちは、発達特性の有無にかかわらず、
すべての子どもが挑戦できる環境を守ります。
守ることと、挑ませること。
その両立こそが成長を生むと考えます。
失敗してもいい。
その日、立てなくてもいい。
大切なのは、次につなげること。
武道を通して、
心と身体を整え、
仲間の中で社会に立つ力を育てる。
それが、Kーairon 武導スクールの理念です。
2.社会的背景(課題認識)
近年、ASD・ADHD傾向などの発達特性を持つ、あるいはグレーゾーンにある子どもは増加傾向にあります。
一方で、
集団活動への不適応
習い事からの排除
孤立
自己肯定感の低下
といった課題が顕在化しています。
国内外の研究では、司法・矯正の現場においても神経発達症の特性を持つ若者が一定割合存在することが報告されています(法務省資料等)。
重要なのは、
特性そのものよりも「孤立」と「居場所の欠如」がリスクを高めるという点です。
3.課題の本質
発達特性のある子どもは、
不器用さ
対人距離の不安定さ
感情調整の難しさ
により、集団の中で失敗体験を積み重ねやすい傾向があります。
その結果、
自己肯定感の低下
→ 回避行動
→ 孤立
→ 不適切な関係性への依存
という連鎖が生じ得ます。
この連鎖を断ち切るには、
安心と挑戦が両立した環境が必要です。
4.事業目的
本事業は、
発達特性のある子どもとその家族を孤立させず、
社会の中で自分を守れる力を育てることを目的とします。
5.解決策:守られた挑戦の設計
Kーairon 武導スクールは、
武道(剣道)を活用した発達支援型スポーツスクールです。
① 守る設計
比較しない指導
段階的プログラム
失敗が許容される環境
感覚過敏や特性への配慮
子どもが安心して挑戦できる土台を整えます。
② 挑戦の設計
礼法による境界線学習
間合いによる対人距離感覚の習得
試合を視野に入れた段階的挑戦
立てない日も次につなげる伴走支援
守るだけで終わらせず、
社会に立つための力へと導きます。
6.期待される効果
子どもへの効果
自己肯定感の向上
感情調整能力の向上
健全な対人関係構築力の育成
不適切な関係性や犯罪から自らを守る力の育成
保護者への効果
孤立感の軽減
子育て不安の緩和
地域内ネットワークの形成
7.社会的意義
本事業は、
発達支援 × 武道教育 × 孤立予防
を統合した予防的教育モデルです。
問題が顕在化してから対応するのではなく、
孤立と自己否定を未然に防ぐ。
これは、
地域福祉
青少年健全育成
犯罪予防
家族支援
の観点からも高い公益性を持ちます。
8.ビジョン
守られた居場所から、
社会で立てる子を育てる。
発達特性を理由に、
未来の勇気を奪わせない。
まずは小規模でいいので、スクールを開講するところからです。
自分自身の頭の整理、設立までの工程のメモとして、ここに記録していきます。
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