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「ザックのストラップの余りがブラブラして邪魔くさい問題」を考える

「ザックのストラップの余りがブラブラして邪魔くさい問題」というのは、トップ画像のような状態のことです。

ストラップの末端が無駄に長く余って、行動中にブラブラして邪魔くさい。強風に煽られたときには、この末端が暴れ回って体にバチンバチン当たったりすることもあります。最悪です。

私は40年近く登山をやっていますが、これは登山を始めた当初からの悩みでした。しかし、決定版的な解決策がいまだ生み出されておりません。この40年で登山用ザックはずいぶん進化しましたが、この部分に限っては大した変化がなく、イノベーションが起こっていないのです。

以下、私が試したきたノウハウを紹介しつつ、最も理想に近いブラブラ解決策を考えてみたいと思います。


1.結んで末端処理

余った部分を適当に結んで処理する方法。最も原始的であり、特に必要とするパーツもなく、私も初期はこれですませておりました。

問題は結ぶのが面倒なこと。特に、ウエストベルトなど頻繁に長さ調整をする箇所では、その都度結び直さねばならず、だんだん面倒くさくなってきます。それに、よほどしっかり結ぶのでもないかぎり、行動中に少しずつゆるんできて外れてしまうことが多く、現在ではほとんどやっておりません。


2.ゴムの輪っかで留める

こういうやつです。

これはかなり昔から標準装備しているザックが少なくありませんでした。非常にシンプルな解決策であり、その効果も新品の間は上々といえます。

ただし劣化する。早ければ1年ほどでゴムが劣化し、固定力がなくなっていきます。症状が進行してビロビロになると、もはや邪魔でしかないものに成り下がり、見た目もみずぼらしくなってしまいます。

限界までビロビロになった状態


3.フックパーツで留める

こういうやつです。

これもゴム輪っか同様、けっこう前から装備しているザックが多くありました。わりとポピュラーな解決策のひとつかと思います。留めるのも外すのもワンタッチで、使い勝手でいえばゴム輪っかより上です。サードパーティのパーツを探して後付けすることも可能です。

難点は固定力がイマイチなものが多いこと。気づいたら外れていることが少なくありません。なので個人的にはあまり好きではありません(ないよりはマシだけど)。


4.ベルクロバンドで留める

こういうやつです。

ザックメーカー標準の機能としては、今のところ最も理想に近い方式かもしれません。ストラップの末端にベルクロバンドが付いており、余った部分をクルクル巻いて、ベルクロで固定するというものです。

固定力は申し分なく、固定したときのスッキリ感や邪魔にならない感もかなり良好です。ただしこれを装備しているメーカーやモデルは少数派です。よい仕組みだとは思うのですが、コスト的な事情でしょうか?

それほど複雑なものではないので、ベルクロバンドを買ってきて自分で縫い付けて工作することも全然できると思います。


5.市販の固定パーツを使う

こういうものがあることを、この記事を読んで知りました。

これはよさそうだと思って早速購入してみました。買ったのは、YAMA HACKの記事で紹介されている商品より個数が2倍で価格が安いこちら。たぶん、モノ自体は同じ。

使ってみた感想は……まあ、悪くはないんですが、思ったより大ぶりでかさばり、外したり留めたりの操作性もイマイチで、あまり使わなくなってしまいました。

そのかわり、サングラスなど様々なものを一時的に留めておくホルダーとして活用中です。そういう多目的用途としてはけっこう便利なので、持っておいても損ではないと思います(安いし)。

サングラスなどを一時的に留めておく


それから、この「ウェブドミネーター」を買うときに偶然発見したこちら。

ストラップ固定パーツとしては、ウェブドミネーターよりはこちらのほうがおすすめです。巻いたり伸ばしたりの操作がしやすく、巻いたときのスッキリ感・かさばらなさ感も素晴らしいです。不意に外れることも今のところありません。

注意点としては、ストラップとこの留具の幅を合わせること。ストラップが太すぎると使えないことはもちろん、細すぎても固定が不安定になってしまいます。あと、幅20mmと25mmのものしかないようなので、他の幅のストラップでは使えないと思います。


6.余った部分を切る

ストラップの余分な部分を切って短くしてしまう方法です。最終手段ですが最強です。結局、私もこの方法で対処することが多いです。

そもそも市販のザックは、あらゆる体型や使い方に対応できるよう、ストラップは長めに設定されています。巨漢と小柄な女性では必要なストラップの長さはかなり異なるはずですが、市販品は巨漢に合わせてあるのです。なので市販の状態がベストの状態というわけではなく、本来は自分に合わせた長さに調整すべきなのです。

切るときの注意点としては以下の3点。


■末端処理をする

切りっぱなしだとほつれてくるので、熱処理をして切断面を固めておくこと。ライターなどであぶって溶かし、しばらくおけば固まります。ちょっと遠めから火を当てて、少しずつ溶かすのが仕上がりをキレイにするコツ。


■末端を折り返して縫っておく

切ったままだとバックルをすり抜けて外れやすくなってしまうので、末端を折り返して縫い付けておきます。縫い方はなんでもいいのですが、ミシンは通りにくいことが多いと思うので手縫いになると思います。

この折り返し処理、必ずしなければならないものではありません。バックルすり抜けの心配がない箇所では、無理にやらなくても大丈夫です。


■切りすぎに注意
短くしすぎたらもう取り返しがつきません。余り部分ができるだけ少なくなるようにと、ギリギリを攻めると失敗しがちです。私は何度かこの失敗をしてきました。

なので切る際には、自分が考え得る最大の厚着をして長さを確かめるようにしてください。よくある失敗としては、夏山登山の格好をしてちょうどいい長さに切ったところ、冬山で着込んだときに長さが足りなくなるというもの。サイドのストラップを短くしたら、ロールマットなどが固定できなくなったという話もありがちです。

それから、ストラップを引くときに持ちやすい長さを残しておくことも大切。長さ的には足りているのだけど、末端の余りが5cmくらいしかなく、ストラップを締めるのが困難……ということも起こりがち。

この切断作戦は最もシンプルで、追加パーツなども必要とせず、それどころかわずかながら軽量化にもなると、いいことずくめで、ほぼファイナルアンサーではあるのですが、作業が面倒くさいという難点があるにはあります。

大した作業ではないので人によってはまったく難点にはならないと思うのですが、私はやや面倒に感じてしまう。結果、この処理をしていないザックも少なくありません。切断処理自体よりも、長さの決定に慎重さが求められるので、そこが億劫に感じてしまうのかもしれない。

ということで、これらの問題をすべてスマートに解消する画期的な固定システムの開発をザックメーカー各位にはお願いしたいところ!

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