AIデザイン時代の"デザイナー戦略"
AIでデザインすることを前提とした時代。
AIの進化に伴走し、AI活用における"複数の観点"と時間軸を総合的に考慮した意思決定のもと行動していく。そのための、自分の思考を整理しました。
構造的な問題:デザイナーがボトルネックになっている

毎月約100件のデザイン依頼が他部署から届きます。優先順位の低いものはお断りしている。選択と集中としてはポジティブですが、断った依頼の先には顧客がいます。
依頼として届いている案件だけではない。届いていない潜在的なクリエイティブ課題もある。デザイナーがボトルネックになることで、顧客の課題解決が進まない・遅れてしまう。品質の問題ではなく、構造の問題です。
思考の転換:自分が速くなるのではなく、他者を速くする

AIを「自分の生産性を上げるツール」として使う。それだけでは、1人のデザイナーから出る矢印は増えません。
デザイナー以外の方々がAIでデザインできる仕組みをつくる。そうすれば、1人のデザイナーから無数の矢印が出る。デザインの力が組織全体にスケールする。この転換に重心を置いています。
MVP思考で新しいスタンダードをつくる

最初から完璧を目指さない。MVP(Minimum Viable Product)で仕組みを動かし、リリースを繰り返しながら、段階的にスタンダードを引き上げていく。
すでにサービスデザインチームでは、マニュアル制作をAIによって自動化する取り組みを実施しています。AIを活用し、構成設計からデザイン表現までを一括生成できる仕組みです。
ゴールの姿:実行判断フローと割合変化


新しいスタンダードが完成した世界では、組織内の全員がまず「AIを使って自分でデザインする」を選択します。それが難しければデザイナーに相談し、AIを活用してデザイナーがつくる。
もちろん、不確実性の高い施策や主体性の求められるプロジェクト、"何をつくるべきか、なぜやるのか"の判断が必要なフェーズは、最初からデザイナーが動きます。
事業は成長し、デザインすべきものは増え続けます。しかしデザイナーの仕事の総量は変わらない。より高度で本質的な仕事に集中する。デザインの力が組織全体にスケールした状態です。
これからも考え続ける
AIの進化は速い。この図解もすぐにアップデートが必要になるでしょう。
ただ、方針を考え続けたい。意識を変容させ、各領域で新しいスタンダードをつくっていく。試行錯誤とリリースを繰り返しながら、徐々に完成形に近づいていく。
考え続けながら、動き続けます。
