1人TOUR DE EURO97 その52 イタリアの中にある別の国
1997年の夏。
24歳の僕は、たった一人でヨーロッパを90日間かけて一周する旅に出た。
旅の名前は「一人ツール・ド・ユーロ」
フランスには「ツール・ド・フランス」という有名な自転車レースがあり、それにちなんで、人生のレースという意味を込めて名づけました。もちろん僕の旅はレースではない。誰かと競うわけでもないけれど過酷さだけは負けていなかった。
会社に人間関係に疲弊した3年間を過ごし。僕はもう死にたいでも死ぬ勇気はない。最後にせめて世界を見てみたい。そう思って会社を辞めて全財産をバックパッカーに詰め込んで日本を出ました。
たった90日間の旅がその後の人生を確実に変えました。
この旅で、僕はたくさん迷って、たくさん考えることになります。
「自分の人生って」
「自分は何を求めているのか」
「なぜ、こんなにも遠くまで来たのか」
今になって思う。あの頃の自分に伝えたい言葉がある。
世界は、広いようで意外と狭い。
これは、24歳の僕が見た世界の記録。
旅のルートを知りたい方はこちらです。
52)1997年9月4日-サンマリノ(サンマリノ共和国)

木曜日。朝食を食べて8時30分にはYHを出発。
ミラノ中央駅から9時30分発の列車でボローニャに向かう。そこで乗り換えてリミニという駅に行く。目的地はサンマリノ共和国だ。
列車にのると、昨日の夜、YHで知り合った2人組の日本人と偶然にあった。目的地は違うみたいだけど途中まで同じなので一緒に座り出発。11時30分頃にボローニャに到着。12時7分発の各停みたいな列車でリミニ駅を目指す。
そこからバスでサンマリノ共和国を目指す。丘というか山の上に城があり、山全体がサンマリノ共和国になっている。世界で5番目に小さい国。

1時30分にリミニ駅に着きバスでサンマリノ共和国に入った。駅でバスを探している時に日本人男性と会った。その人と二人でバスに乗りサンマリノ共和国に向かった。バス代は往復で8000リラ。(約550円)その人も世界1週の旅に近いような過酷な旅をしてる人だった。話を聞いても面白かった。45分くらい走るとサンマリノ共和国に入った。山の上の城は城壁で囲まれている。
城の外もサンマリノ共和国らしいが、見た感じはこの城壁の中が観光名所として今でも栄えているようだ。1時間半後にはバスで戻る。滞在は1時間半だけ。それ以上遅くなるとミラノに戻るのが遅くなるから。一応独立国家なので入国スタンプを記念で押してもらえる。
観光記念みたいなものだ。インフォメーションを探してスタンプを押してもらった。2000リラ(約130円)
その後、絵葉書を買い手紙を書いてポストを探し日本へ。なぜここだけ独立したままなのだろうか?とも思う。サンマリノ共和国とは不思議な国だ。

観光客は以外に多く、宿泊していく人もいる。かなり高い場所に城が建設されているので見晴らしはいい。アメリカ大陸発見される以前から大統領がいた歴史のある世界最古の共和国らしい。
面積はNYのマンハッタン島と同じ面積らしい。この国には消費税がないらしいから買い物を目当てに人がくるという。少し中を観光して周りをウロウロしていたら、もうバスの時間だ。急いでバス停にもどてバスにのりサンマリノ共和国を出国。リミニ駅に戻りボローニャまで行きミラノを目指す。乗り換えをしながら、ようやくミラノに到着したのは夜の9時40分。
日帰りにしては、少し遠い場所だった。直ぐにYH近くまで向かった。スーパーに寄りたいけど、もう10時を過ぎているから閉まっているかもしれない10時30分にYH近くのLOTTO駅に到着。スーパーは閉まっていた。
仕方なくマクドナルドに向かうと、こんな時間なのにすごい行列ができていた。マクドナルドで腹ごしらえだ。


今日1日、あまり食事をしていない。サンマリノ共和国は思ったより時間がかかってしまった。久しぶりの移動に少し疲れたけど明日もまた同じ方面に行かないといけない。今日時間があると思っていたけど時間がなく行けなかったイモラサーキットはサンマリノ手前だから。
今日、列車に乗り感覚はつかめたから明日は今日より段取りよく行けるだろう。今日は色々戸惑いも多かったと思う。本当に明日サーキットを見つけられるのだろうか。
イモラという駅まで行けば見つかるだろうという安易な発想だ。YHのロビーに行くと今日来た日本人4人組みと会った。毎日毎日入れ替わりで来るものだ。早速、話をしにいった。話を聞いていると彼らはF1の情報を聞きつけて来たらしい。ついにF1に詳しい人達に出会う。少し前はサッカー好きが集まり今はF1好きが集まりだした。
明日からGPが開催されるから今日ミラノ入りした人も多いみたいだ。話を聞いていると今日の昼は町の中心のドゥオーモ広場でF1ドライバーが来ていたという情報があった。残念だった。明日はもうドライバーはサーキットにいるから、市内でのイベントはもうないだろう。まあいい。

サーキットの場所の大体掴んだし列車も調べてるから不安はないけど問題はチケットだ。昔TVでイタリアGPを見た時はチケットを持たない人が木の上からF1を見るという光景をみていた。そんな熱狂的なフェラーリファン(ティフォシ)が多い。
話をしている中の1組は数戦のF1を観戦しF1を追いかけて旅しているらしいし。他の人はフジTVが主催のツアーで来ている人もいる。ツアー費を聞いたら驚くほど高い。その代わり席はいい場所みたいだし食事もついてるとか。なぜYHにいるのか尋ねたら、知り合いがYHに泊まるので着いてきただけで今から宿泊先のホテルに戻るらしいのだ。
日本からのツアーを雑誌で見た事あるけど、あれはかなり高額だ。いい席で見れる事は確かだけど値段が高すぎる。僕みたいにチケット持ってないメンバーは少なく少しまずいな~やはりチケットなければ入場できないかもしれないと緊張してきた。今日は遅くまで大好きなF1の話で盛り上がっていた。
しまった!またシャワーの時間が遅い。遅いと水になる。
明日はイモラサーキットを目指す。
この時の教訓は、
1、サンマリノ共和国は不思議な国
2、F1ファンが集まりだした
3、ミラノのYHの夜遅くのシャワーは水になる
次回は、その53セナに会いにイモラへの話です。
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娘が留学をすることになり、何か僕も父として背中を見せて、一人でもがんばって負けないように生きていけるように挑戦を始めました。娘との思い出もここに沢山残そうと思い記事を書いています。少しでも応援してもらえたらウレシイです。いただいたチップは活動費に使わせていただきます。