1人TOUR DE EURO97 その44 美しすぎるオーストリア
1997年の夏。
24歳の僕は、たった一人でヨーロッパを90日間かけて一周する旅に出た。
旅の名前は「一人ツール・ド・ユーロ」
フランスには「ツール・ド・フランス」という有名な自転車レースがあり、それにちなんで、人生のレースという意味を込めて名づけました。もちろん僕の旅はレースではない。誰かと競うわけでもないけれど過酷さだけは負けていなかった。
会社に人間関係に疲弊した3年間を過ごし。僕はもう死にたいでも死ぬ勇気はない。最後にせめて世界を見てみたい。そう思って会社を辞めて全財産をバックパッカーに詰め込んで日本を出ました。
たった90日間の旅がその後の人生を確実に変えました。
この旅で、僕はたくさん迷って、たくさん考えることになります。
「自分の人生って」
「自分は何を求めているのか」
「なぜ、こんなにも遠くまで来たのか」
今になって思う。あの頃の自分に伝えたい言葉がある。
世界は、広いようで意外と狭い。
これは、24歳の僕が見た世界の記録。
旅のルートを知りたい方はこちらです。
44)1997年8月27日-ザルツカンマグート(オーストリア)

水曜日。朝7時30分起床。朝食はパン2つにハムとチーズにコーンフレークが付いてきたのでお腹いっぱいになった。朝食も充実して綺麗なYH。
今日の予定はバスツアー参加。
昼の1時半にYHホテル前まで来てくれるので、YHで12時半頃までぐっすり寝た。
時間になり起きてYHから出発。
ミラベル広場で大型バスに乗り換える。乗り換えると乗客は僕と家族連れ1組とおばさん2人組の計7人だけだった。
少し寂しいバスツアー。
バスは時刻通りザルツブルグを出発。
ザルツカンマーグート地方は氷河で出来た湖が沢山あり景色も抜群に綺麗な場所で有名と本に書いていたので期待しかない。

直ぐに山道に入り大自然の中をバスは進む。途中登山列車らしきものと並び山を登っていくシーンや羊に牛も放牧されていて緑豊な風景が続く。30分程度で最初の目的地フシェル湖に到着した。滞在時間は10分程度だったが綺麗な湖でバスを降りて記念撮影する程度の感じだった。
ここの水質レベルは飲めるほど綺麗な水だそうだ。

湖畔に並ぶ家がのどかな風景を作る。その後バスはさらに奥のヴォルフガング湖を目指す。草原の芝生の緑色が見たこともない綺麗な緑色で太陽に反射して風になびくのが心地いい
次の目的地のヴォルフガング湖に到着。大きな湖で綺麗な青色をしている。空の色をよく吸収している。車内はバスガイドさんが1人いて色々説明をしてくれているが、英語とドイツ語なので理解できない(笑)。
本当に景色が綺麗。ただただそれだけ。

次の場所はザンクトギンゲルという町。モーツアルトの母アンナ・マリアが生まれ育った町。
この辺は冬は厳しいみたいで、もう冬の準備を始めているようだ。干し草を沢山作って冬の間の準備している様子。その間の夏場の牛は高い山の方に登るようだ。
その準備をみていると厳しい冬が訪れるのを感じた。今は季節的には丁度いい時期。夏の終わりで秋を感じる時。秋になれば冬はもうすぐだ。
モーツアルトの母の家の前には少し小さめのモーツアルトがバイオリンを弾いている像があった。
モーツアルトは7人兄弟の末っ子。幼い時期に5人は死んでいる。
だからモーツアルトは2人兄弟で姉が一人。その姉はこの町で結婚式をしたそうだ。なんとなくガイドの英語を聞き取りながらツアーが続く。
その次にモント湖畔にやってきた。
ヴォルフガング湖の北にあるモント湖の西岸に佇む街。
モント湖は、月の形をしているので「月の湖」と呼ばれており、山と湖の織り成すコントラストはため息が出そうな美しさ。静かな中にも凛とした自然美。また、湖岸にはヨットが漂い、のんびりしたリゾート気分も感じれた。

街の中心に建つモントゼー教会は、ジュリー・アンドリュース主演の映画「サウンド オブ ミュージック」の撮影に使われたことで有名でツアーのメインの1つになっていた。また、街のメイン通り付近にはカラフルなレストランやカフェが並んでいた。
湖のほとりには長い銀杏並木があり印象的でした。ここを最後にツアーは終了し夕方の5時過ぎにザルツブルグに戻ってきた。速足で見てきたけど綺麗な場所だったし、1度でいいから住んでみたい場所だった。
湖畔で暮らす生活とはどのようなものなのか?それにしても、どうしてこれほどまでに綺麗な町を作れるのだろうか?と思う。同じ森でも全然違う。ここで生まれる牛は幸せだろうな。
次は家族でピクニックをしに来たいようば場所。
オーストリアは本当に綺麗すぎる。今まで旅してきた国とは全く違う。
なんでこんなにも綺麗なのだろうかと思う。

ザルツブルグはオーストリア第4の都市で当時は人口が14万5000人とされていた。旧市街は小さな町だが新市街は広がりを見せていた。歴史を自然を大事にしながら観光都市として存在している。
昔、(1億5000年ほど前)このあたり一体は海の中で塩岩が採取できる事から発達した町らしい。ザルツは塩、ブルグは城。だから塩の城と書いてザルツブルグという名前だそうだ。
この小さな町から天才モーツアルトが生まれてきた。そんな事を考えながら夕方、屋台のウィンナーを食べた。
ドイツに近いから屋台でウィンナーをよく見かける。これが美味しい。

オーストリアの旅は今日で終わる。首都のウィーンを代表するように、この国は国も町も大きすぎず、小さすぎず丁度いいサイズなのかもしれない。町を見ていて本当にそう思う。交通渋滞も少なく、人口も多すぎないし、街中ではトラム。
これが快適で便利。トラムに乗ると目線が低いからか歩行者目線で町を観察できる。トラムのおかげで交通渋滞が緩和され町に嫌な排気ガス、渋滞、クラクションは少ない。
しかも自転車道が整備されおり、街中は自転車で移動する人も多い。それもこの国や町のサイズ感なのだろう。
また装飾品や飾りもオシャレだし、スィーツ店も多い。みんな毎日カフェに通うような生活。市場も野菜の色もカラフルで楽しくなるし、人が優しい感じを受ける。ウィーン本当に住んでみたいな~。
オーストリアって日本人がもつヨーロッパのイメージそのままだ。
パリやローマではなくオーストリアだ。
本当にそんな国だと思う。
短い間だったけど音楽三昧のオーストリア。
次はイタリアに戻る予定だ。

F1のイタリアGPが9月7日に開催。そろそろサーキットを見つけないといけない。本屋でなんとなく地図を見ながら大体の予想あった。ミラノの近くだろうという事は、それまでの調べでわかっていた。でもまだミラノに行くには早いから、このまま南に下りベネツィア(水の都ベニス)を目指す事にした。
旅行中にベニスに行った方がいいと何人かに言われたので目指すことにしよう。
実は今回の旅も日本にいる時から知っている町は半分くらい。残りの半分は旅をしながら聞いたり調べたりして行った町だ。北イタリアを楽しもう。
明日は久しぶりのイタリアだ。随分と遠回りして戻ってきたものけど再びイタリアに戻ってこれるのが嬉しかった。スリだけは注意しなきゃ
この時の教訓は、
1、オーストリアはとにかくキレイすぎる
2、最高のYHホテルでご飯も美味しい
3、ツアーは時短にはなるけど記憶に残りにくいかも
次回は、その45ヴェネツィアは車が1台もない街話です。
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娘が留学をすることになり、何か僕も父として背中を見せて、一人でもがんばって負けないように生きていけるように挑戦を始めました。娘との思い出もここに沢山残そうと思い記事を書いています。少しでも応援してもらえたらウレシイです。いただいたチップは活動費に使わせていただきます。