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1人TOUR DE EURO97 その56 ついにスイスへ

1997年の夏。
24歳の僕は、たった一人でヨーロッパを90日間かけて一周する旅に出た。

旅の名前は「一人ツール・ド・ユーロ」

フランスには「ツール・ド・フランス」という有名な自転車レースがあり、それにちなんで、人生のレースという意味を込めて名づけました。もちろん僕の旅はレースではない。誰かと競うわけでもないけれど過酷さだけは負けていなかった。

会社に人間関係に疲弊した3年間を過ごし。僕はもう死にたいでも死ぬ勇気はない。最後にせめて世界を見てみたい。そう思って会社を辞めて全財産をバックパッカーに詰め込んで日本を出ました。

たった90日間の旅がその後の人生を確実に変えました。
この旅で、僕はたくさん迷って、たくさん考えることになります。
「自分の人生って」
「自分は何を求めているのか」
「なぜ、こんなにも遠くまで来たのか」

今になって思う。あの頃の自分に伝えたい言葉がある。

世界は、広いようで意外と狭い。
これは、24歳の僕が見た世界の記録。

旅のルートを知りたい方はこちらです。


56)1997年9月8日-ツェルマット(スイス)

月曜日。今日で1週間滞在したミラノを出る。
イタリアを出国だ。イタリアでは色んな思い出があったな~。ミケランジェロにもはまったし食事にも満足したしスリにも合いサッカー、F1観戦とスポーツも見れた。徐々に秋に近づくし北上していくのでジャンバーも買った。

1週間滞在したホテルをチェックアウト。駅に向かい10時25分発の列車でブリークまで行く。そこで乗り換えてツェルマットを目指す。いよいよスイス。

行くかかなり迷ったけど行くことにした。
イタリアから近いツェルマットから回ろう。駅のBARでエスプレッソを飲み待機。ヨーロッパに来てエスプレッソに嵌ってる。小さくて苦くマズイイメージのエスプレッソだけどヨーロッパでは美味しいから不思議。泡が美味しい。小さいカップに半分くらいは泡。砂糖をスプーン1さじ入れて飲むと超美味しい。

国際列車はミラノを出発。山の中を走り気がつけば景色は随分と変わっていた。ブリークからは氷河特急に乗り換えてツェルマットまで行く。

赤い氷河特急は日本人観光客が名づけたネーミングらしいく、この路線も日本人観光ツアー向けにかなり調整されているようだ。途中でカメラを撮影する為停車したりもしてくれるらしい。氷河特急の路線の最後の区間だけ乗る。

氷河特急とはスイス国内のサンモリッツからツェルマットまでの270k/mの距離を8時間かけてゆっくり走る列車で走行スピードは30k/m程度で世界1遅い特急と呼ばれる列車。なにせ値段が高い。往復で63スイスフラン ちなみにスイスフランはCHFと書く(5800円くらい)。
氷河特急に乗り込みツェルマットを目指した。景色は本当に綺麗だ。2時40分にツェルマット駅に到着した。

街は小さな町で駅で地図をもらいYHを探す。街の空気がとてもいいし綺麗な街だ。駅から出て道を歩くとマッターホルンが見えてきた。YHから見るマッターホルンが綺麗と本にかいてある。駅から20分くらい歩き橋を越えて少し坂を上ったところにYHがある。

とても綺麗なYH。受付は5時からみたで荷物を預かってくれるので預けて街を散策しに行く。この街はガソリン車が1台も走っていない。馬車や電気自動車が走っている。環境に配慮した街としても有名らしい。

小型の電気自動車が荷物を運んでいた。エンジン音もなく街は静か。橋の近くにあるスーパーでリュックサックを購入。荷物が入りきらなくなっていたので前に背負う小さめのリュックを購入。これぜ前後にカバンを背負う人。

そんな旅人も何人か見てきたから、自分もそうなった。赤いリュックサックを30CHFで購入。YHにもどり待機していたら、駅で見た男の子を見つけ声をかけた。19歳の大学生でスキー板をかりていた。どうやら夏スキーができるらしい。夏スキーか!聞きなれない言葉にびっくり。昨日まで真夏の陽射しでF1を見ていたと思えば今日はスキーの話だ。

YHにチックイン。2泊で75.5CHFだ。YHにしては高い。でも、朝食と夕食まで付いている。ツェルマットの街自体が観光の町で成り立っていて物価も高い。窓からはマッターホルンが見え綺麗。マッターホルンは標高4478mで東西南北それぞれを向いた4つの斜面をもっている。第一印象は男の山。

一目ぼれするようなカッコいい山だ。

マッターホルンは太陽光のあたり方で色が変化していくので7色の山とも呼ばれ、とにかく綺麗。朝日もYHから見れるらしい。このホテルは日本人が多く宿泊しているらしいので夕食をYHで食べることにした。今までで一番きれいなYHかも。部屋の冷暖房設備もあり部屋がぬくくて気持ちい。

夜はさすがに冷えてきた。ツェルマットは標高1608mに位置するから昼と夜の温度差も激しい。ジャンバーをイタリアで買って正解だった。6人の日本人と仲良くなり、みんなでツェルマット攻略を話していた。

僕はあまり下準備をしていないので、みんなの話を聞く。このメンバーはスイスだけを旅するようで僕みたいにヨーロッパを回っている人はいなかった。みんなバラバラだけどスイス国内を回る人ばかり。スイス攻略を計画している人達なので明日、行動を共にする事にした。

ミラノで出会った日本人はヨーロッパを旅するバックパッカーが多かったけどここでは、スイスを制覇するバックパッカーが多い。多くの人がサンモリッツから氷河特急でここまで来たようでスイスを堪能していた。スイスでは登山家気分になろう。

教訓
1.スイス物価高いが綺麗すぎる
2.世界一綺麗なYHホテルかも朝夕食付
3.攻略している人についていく方がよさそう


次回は、その57ツェルマット、そこに山があるからの話です。


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けんいち【kindle作家】 娘が留学をすることになり、何か僕も父として背中を見せて、一人でもがんばって負けないように生きていけるように挑戦を始めました。娘との思い出もここに沢山残そうと思い記事を書いています。少しでも応援してもらえたらウレシイです。いただいたチップは活動費に使わせていただきます。

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