旧統一教会関連報道 雑感
安倍元首相の銃殺事件後、旧統一教会に関連する報道が相次いでいます。個人的には、二世信者(元二世信者を含む)の証言以外には特に目新しいものはなく、「何を今さら騒いでいるのか」という印象を強く持っています。
私が学生時代を過ごした約30年前は統一教会が様々なところで勧誘活動を行っていました。当時横浜市で暮らしていた私は、横浜駅周辺で何度も声をかけられました。「アンケートを取っているんです」という声掛けから始まり、話が盛り上がると、「勉強会に参加しませんか?」と誘ってくるという、お決まりの流れがありました。私は当時から「正体を隠して勧誘する」という彼らの勧誘手法に強い違和感を抱いていました。
友人の一人が統一原理に嵌ってしまったことをきっかけに、大学生協の書店で購入したのが『わたしは”洗脳された” 統一協会元会員の証言』(「赤旗」社会部編、新日本出版社、1989)です。私は共産党の支持者でも「赤旗」の購読者でもありませんが、この本がいわゆる「旧統一教会問題」を分かりやすくまとめています。ちなみに、当時の定価は1,000円でしたが、現在は中古市場で10,000円以上で売られているようです。
この本では、「国際勝共連合」などの、いわゆる「友好団体」と称されている団体についても詳しく説明されています。「勝共」(Victory over Communism)を標榜する団体など、共産党にとっては「天敵」ですから、何とかその実態を国民に周知させようと、当時「赤旗」も頑張ったのでしょう。勝共連合が自民党候補の選挙活動を支援していることについても触れられていますし、「日韓トンネル」といった荒唐無稽な構想についても、すでに紹介されています。
いずれも30年前にすでに分かっていた問題なのです。一連の問題を今まで報じてこなかったマスコミには大いに反省してもらいたいと思います。また、カルト的、反社会的な組織は旧統一教会だけではありません。マスコミには、今回の報道を契機に、旧統一教会以外の組織の活動やその被害状況についても積極的に取り上げてもらいたいと考えています。なお、多額の金銭を持っていかれるという点では、宗教団体に限らず、自己啓発団体(セミナー、コーチング等)や、共同生活体(農業・牧畜業を基盤としたものが多い)の中にも問題を抱えているところが多いことも付言しておきます。
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