【ディアフレンズ】IMP.の声が染みた雪国の夜──AIには描けないラジオレポ(No.16)
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雪降る昼間、ラジオで知ったIMP.の素顔──『MAGenter』秘話と温かい仲間愛
今回の放送ハイライトまとめ
IMP.: 約2年4か月ぶりに『ディア・フレンズ』に登場。デビュー時の初々しさから、確かな自信と落ち着きを身につけた姿を見せる
基俊介: 普段のラップ担当から一転、「HEAVEN」で大人の色気を醸すボーカルに挑戦。夜景をバックにグラスを傾けるシーンを想像して感情を込める
佐藤新: 一人鍋は白菜、もやし、肉のみ。誰とも話さず黙々と食べる姿に、華やかなステージとは異なる等身大の日常が垣間見える
札幌の郊外、ここは〇区。ぼろマンションの窓の外はどんよりとした冬の曇り空。今は午後13時50分。昼食はあまりもので済ませた。
ストーブの上のやかんが微かな音を立てる中、私は古びたパソコンに向かっていた。立ち上がりが遅い。
最近契約した生成AIに「ラジオの感想を書いてくれ」と頼んでみたが、返ってきたのは「成長が素晴らしい」「期待が高まる」といった、どこかよそ行きの、血の通わない文章だった。ダメだこりゃ…
違うんだ。私が書きたいのは、そういうことじゃない。もっと、こぅ文章に血の通った文章を作ってくれよ。ありきたりの文章なら、お前を頼らなくてもネットにいくらでも転がっている。
雪国の一軒家で三人、ラジオから流れる彼らの声に耳を傾けた時に感じた、あの体温のようなものを残しておきたいのだ。
これは、60代親父の文筆家志望の男が綴る、IMP.のラジオレポである。
約2年4か月ぶりの再会

番組のパーソナリティである坂本美雨さんの穏やかな声で、ゲスト紹介が始まる。俺がこの番組を好んで聞く理由。坂本美雨さんの澄んだ声が美しい。何回聴いても飽きる事もなく、全てを洗い流してくれる声。だから、聞く。
この日のゲストは、IMP.から佐藤新くん、基俊介くん、鈴木大河くん、横原悠毅くんの4名だ。昨日のメンバーの残りだな。
(スマン…)
放送は2025年12月9日、2ndアルバム『MAGenter』のリリース直前。
彼らが『ディア・フレンズ』に登場するのは、2023年8月のデビュー直後の出演以来、約2年4か月ぶりだという。
スタジオに入ってくるなり、鈴木大河くんが「髪の毛切りすぎました」と照れくさそうに話し、メンバーから「かわいいよ」「似合ってるよ」と男子校のような軽妙なやりとりが交わされる。
このわちゃわちゃとした等身大の空気が、スピーカー越しのリスナーである私の部屋にも流れ込んできた。若い年代ならともかく、俺の年代からすると「うるさい!!」と怒る。べきなのだが何故か気に障らない。昨日の放送を聞いたこともあるからだろう。
坂本さんは、久しぶりの登場であるにもかかわらず、局のスタッフさんからIMP.への愛情をひしひしと感じていると話す。
特にTOKYO FMの入り口でよくすれ違うそうで、坂本さんはいつもすれ違いざまに「いい匂いがする」と思っていたというエピソードを披露。メンバーたちは照れ笑いを浮かべながら、日頃の感謝を伝えていた。
美しい表現だ…
前回出演時はまだデビューしたての初々しさがあったが、坂本さんは今日の彼らの声から、日々の活動で培った確かな自信と落ち着きを感じ取っているようだった。
マゼンタ色に込められた覚悟

話題は、12月15日にリリースされる2ndアルバム『MAGenter』(マゼンタ)へ。
タイトルが示す通り、マゼンタピンクをイメージした、大人っぽいセクシーなコンセプトが今作の軸になっているという。
私のような昭和世代には、マゼンタと言えば印刷のインクを連想するが、彼らにとってそれは「情熱」や「色気」の象徴らしい。この違いは年代の違いか?
メンバーたちが口を揃えて語ったのは、制作過程での「英語詞への挑戦」についてだ。
今作はこれまで以上に英語詞が多く含まれており、バイリンガルのディレクターから厳しく指導を受けたという。
彼らは、単語一つひとつではなく、音のつながりやリズム、洋楽的なグルーヴを出すことに重点を置かれ、「音の流れ」で覚えるまで繰り返し練習したそうだが俺にはこの発想はない(無理だ)
佐藤くんは「もう英語を聴きすぎて、夢にまで出てくるくらいでした」と笑いながらも、その真剣な取り組みを明かした。
還暦を迎えようとしている俺が、新しいAIという道具を覚えようと四苦八苦している姿と、彼らのそのひたむきな反復練習の姿が、妙に重なって見えた。
年齢も立場も違うけれど、人間が何かを身につける時の泥臭さは、きっと同じなのだろうか?若い人たちは綺麗に美しく格好よくと思っていたが、違うのか?
基くんの「大人の色気」への挑戦

番組の中盤、アルバムから新曲「HEAVEN」が初オンエアされた。
曲紹介の前に、この曲でフィーチャーされている基俊介くんのエピソードが語られる。
普段は明るいキャラクターでラップを担当することの多い基くんが、今回はガラリとイメージを変え、「大人の色気」を求められてボーカルに挑戦したという。
基くんはレコーディング時、ただ歌うだけでなく、大人のラブストーリー映画のワンシーン、例えば「夜景の見える場所でグラスを傾けながら」といった情景を思い浮かべて感情を込めたそうだ。

俺ならこんな感じか?いや、絶対無理だ。せいぜい「くたびれた60代親父が焼酎片手に花火見物」がいい所だろう。比較しようとすることに無理があったな。
横原くんからは「基が夜景をバックに大人ぶってる姿、想像つかないな!」といった茶化しが入るものの、基くんは「これまでのイメージを封印して挑んだ」と語り、その歌声には並々ならぬ気合いが込められていた。
オンエア後、坂本さんは「ドキドキしますね。これはファンの方が聴いたら倒れちゃうんじゃないでしょうか」と、その艶っぽい表現を絶賛していた。
メンバーたちも、基くんの新たな一面を引き出した一曲だと誇らしげだった。
そして番組の後半では、既に先行配信されているアルバムのリード曲「KISS」もオンエアされた。
この二曲を続けて聴くことで、彼らが『MAGenter』で目指す、より深化した「大人っぽさ」の輪郭がはっきりと浮かび上がってきた。
一人鍋の孤独と共感

番組中盤では、リスナーから寄せられた質問が入った質問ボックスからテーマを引き、トークを展開するコーナーが設けられた。
ここで引かれたテーマが「好きな鍋料理は?」だった。
各メンバーが好きな鍋を挙げる中、私が最もペンを走らせたくなったのは、佐藤新くんの回答だ。
佐藤くんは、自宅での一人鍋の様子を語り始めた。
「僕、スーパーで売ってる鍋の素を買ってきて、具材は決まって白菜と、もやしと、肉のみなんです。それを大量に入れて、誰かと話すわけでもなく、黙々と食べてます」
「シンプルなやつを、黙々と食べてます」
この言葉を聞いた瞬間、私は膝に乗ってきた野良猫を撫でながら、深く頷いてしまった。「分かる、分かるぞ。それでこそ男だ。」
華やかなステージに立つ彼らも、家へ帰れば一人の青年として、湯気の立つ鍋を前にしている。私の孤独な夕食と、彼らの日常がふと重なった気がしたのだ。
飾らない「素」の姿を見せてくれることこそが、彼らの魅力なのだろう。
AI学習の教材動画では、「感情を込めた表現を」と指示されても、結局のところ機械的な音声にしかならない。
だが、こうした何気ない日常の吐露には、計算では生み出せない人間味がある。もし、それが実現するとしたら、今のサーバーの何百倍の設備が必要だろう。
神目線で見る演出家たち

番組の最後には、来年から始まる全国アリーナツアー『IMP. LIVE TOUR 2026 MAGenter』への意気込みが語られた。
ツアーは、2026年1月10日の兵庫・GLION ARENA KOBEを皮切りに、横浜、広島、宮城、愛知と全国を巡る大規模なものだ。
演出面について、メンバーは横原悠毅くんと松井奏くんが中心となってリードしていると明かした。
鈴木大河くん曰く、二人はリハーサル中のわずかな照明のズレや、ステージ上の細かな動きの違和感にもすぐに気づくそうで、「まるで神目線みたいに見えている」と全幅の信頼を寄せている。
その細部への徹底したこだわりは、元技術者として、そして今は文章を書く者として、私が最も大切にしたい仕事の流儀でもある。いわゆる「プロ」或いは「職人」というやつ。
ツアーの最終地は、2026年4月4日・5日の北海道・真駒内セキスイハイムアイスアリーナ。
その頃には、この家の周りの雪も溶けているだろうか。
生成AIには書けない、人間味あふれる彼らの「現在地」を、春の訪れと共に確かめに行きたいと思う。
文:Ken(健一)
ディアフレンズの次号はこちら👇
【No19】岡村靖幸の声が染みた雪国の夜──AIには描けない『ディア・フレンズ』ラジオ視聴記

この記事を書いた人:健一
昭和、平成、令和と激務時代を生き抜いた元企業戦士(自負してる)。現役時代は「24時間戦えますか」の世界で働き(後輩にはよく言われた)、サービス残業や休憩なしは当たり前だった。引退した今だからこそ分かる「自分の身を守る大切さ」を、法律知識と実体験を交えて発信中。「昔はよかった」とは言わないが、「今は今で大変だ」と若手を案じている。
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