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カナダ移住生活。CRAと今更ながらTax Return奮闘記

所得税の納税申告と言えば、日本で一般的なサラリーマン(雇われ労働者)をしていると、個人に代わって年末調整を事務職の方がやってくれている事が多いかと思います。例外なく僕も看護師として病院や大学で働いた際には、源泉徴収など納税に関して雇用先に任せていました。

最近日本でも副業をしている人が増えているはずなので、僕が日本で働いていたときと比べて、メインの雇用先と別枠で個人または税理士に任せて確定申告をしている人も出てきていることでしょう。

海外移住生活をして初めて驚く事の1つとして、各自で行う納税申告であると思います。これを体験すると税控除や税額などを自ずと調べたり、計算しながら知ることになるので税がもっと身近な存在であると感じられ、日本の雇われ労働者時代との大きな違いだなと感じます。

今回は、そのカナダの納税申告で【引っ越し費用による所得税額控除】を追加して確定申告をした際に巻き起こったCRA(カナダ歳入庁)との還付金(タックスリターン)のトラブルについて記事にしてみました。

海外生活あるあるなのですが、、2023年の収入に対する申告であるにも関わらず、公的機関であるCRAとのやり取りで1年半くらいかかっていた気がします。。。

最終的に返金されたので、
結果良ければ全て良しですね!

本題に入る前にTaxfile(確定申告)に関する事をざっくり個人的意見を交えてまとめてみました。

【カナダでは個人での確定申告が当たり前】

今までに移住生活をしていたオーストラリアNZ、そして在住中のカナダでは、移民を含めて国民全てが各々で【tax file】 (納税申告)をする事を義務としています。

もちろん、個人で申請しなくても手数料を払って税理士のような専門業者に代理依頼をしても良いです。
カナダのショッピングモールに行けば、通路の一角で小さな出張所のような店舗を持っている事もあるくらい、何処にでもあります。

カナダの場合、12月末までを締め日としてT1、T4、T5といった雇用先、投資先毎に、1年間の収入や納税額などが記された書類が、翌年の2月から3月に作成されます。
これら書類を元にCRA(カナダ歳入庁)へ個人で申告する流れとなっています。

僕がカナダにやってきた2017年当時、ワーホリ勢はCRAへオンラインを通して申請する事ができず、郵便局で申請用紙を貰って、手書きで記入し郵送にて確定申告をしていました。

当時の申請用紙の計算式の理解を少し間違えていたようで、還付金0になっていたのですが、CRAの担当エージェントが修正してTax Return(還付金)を送金してくれました。良い思い出です。 簿記をしている人なら間違えないはず、、、

そして、なんとか提出できた手書き申請の翌年からCRAのオンラインアカウントを作成するパスコードが付与され、オンラインアカウント登録と翌年のオンライン申請ができる感じでした。

当時はワーホリなど含めた留学生が比較的少なく、特に期限付きとなる移民にオンラインアカウントの必要性を政府が感じていなかったのだと思われます。

しかし移民の増加に伴って郵送申請が増えて、僕のように修正が必要な申告が多くなり、オンライン申請へ一括変更するようになったのでしょう。

そのため近年は、ワーホリでも1年目からCRAのオンラインアカウントが作成でき、Taxfile用のソフトを使ったりすれば、簡単にオンラインで確定申告を申請できるようになっており便利になっています。

そして同時に各都市にあったCRAに関する事務所が閉鎖され、CRAに関する内容は電話やオンラインでの対応に一括されました。何かあれば、長い待ち時間を乗り越えての電話対談となるので結構不便。。。

また、永住権申請も同様に郵送申請からオンライン申請に移行したり、フラッグポールでビザ切り替えといったアナログな制度が廃止され、IT化が進んでいます

【カナダでの色々な所得税控除】

所得税額に関して基礎所得控除の約$15,000以外にも、税控除できることがあります。

このカナダの基礎所得控除は、最近日本でグダグダ言って複雑化した176万円の壁の部分にあたるものであります。
カナダでは経済状況に応じて、僅かでありますが税控除対象の所得額が年々増えています。
この点に関しては、日本のように30年放置するような事もなく、カナダの歳入庁は、まだ透明性のある運営をしているかなと思います。

所得税額控除の種類は、
州ごとに違う制度を設けている場合もありますが、僕の知るところでは

  • 学生の場合に認められる教育系の控除

  • 住宅に関する控除

  • 老後を見据えた投資、TFSAなどによる控除

  • 住んでいる地域による奨励金のような控除(ユーコン準州)

などなどがあります。

基本的に各々の控除の算出はシンプルであるので、自分が使える控除がわかれば、費やした額や決められた額を入力すれば所得税額控除が決まります。

日本のような【何万円以上であれば、なんたらこうたらといった】控除する為の付帯条件の複雑さが少ないのが幸いです。企業でなく個人の納税申告においては、申告間違いが少ないようにシンプルであることが望ましいですね。

そして僕が個人的に確定申告で税控除として良く利用するのが、引っ越しコストによる所得税額控除Moving expenses】です。

ワーホリ時代はAlberta州からYukon準州への引っ越しから始まり、永住権取得後は、Yukon準州からAlberta州への引っ越し。またAlberta州からNB州への引っ越しなど2,500km以上の長距離移動を数回していました。
そのため引っ越しをするたびに、翌年に所得税控除をすることになっていました。

カナダ政府のCRAに関するページにて

【Moving expensesで所得税額控除】

【Moving expenses】は、引っ越しに関連する複数の申請項目から成り立つ所得税控除となっています。

引っ越しに関するあらゆるコストを所得税控除として申請できます。カナダの国土は広大な為、長距離かつ複数日数かかる引っ越しであればあるほど控除の対象となる額も自ずと増えていきます。

もちろん、控除ができる限度額や日数があります。

税額控除の対象となる項目は例えば、

  • 移動に伴うガソリンや飛行機などの交通費

  • 引っ越し業者の費用

  • 移動中のホテルなどの一時滞在先費用

  • 引っ越し前の自宅へのや売買に伴うコスト

  • 新居に関するコスト

  • 引っ越しに伴う移動中の食事代

  • 引っ越し先で必須となる免許や登録切り替えなど公的申請の費用

などがあります。

上記を見ると、引っ越しをすると自ずと費やす事の多くが、申請できる項目となっていることがわかります。そのため引っ越しの際はレシートの保管や日程などメモを取り、申請漏れや誤りなく申告することが大事です。

僕の場合も書類を揃えて、分かりやすくまとめていました。還付金に関してCRAと交渉する際に具体的な日数や額を伝えられたので役立ちました。      

【今回トラブルとなった僕の税額控除申請の場合】

引っ越してから気づいたのですが、
2023年はUSA経由でカナダのNB州からAB州へ移動していたので、国内移動と違い、為替レートという流動性のあるモノが費用計算で必要となりました。申告時に面倒なことになる感じがありました。

ホテル代は、オンラインで予約を取って、支払時のレートで計算されたCA$の領収書をもらうことができました。一方で、ガソリンなど現地のUS$しか表記されないレシートもありました。

しかし【Moving expenses】では、その点を問題なく申告できる方法がありました。予めCRAによって決められたフラットレートによる【simplified method】です

【simplified method】が選べるのは、【食事】と【車に関する】費用の2項目となります。

それは実際に支払った費用【detailed method】 と違い、下記の画像にあるようなCRAが独自に決めた計算レートがあり、それを使って税額控除を計算することで、細かなレシートをかき集めて実数計算しなくても総額を算出することできます。

km辺りのコストです。
例えば
Alberta州から他州へ引っ越すなら
54.5cents/kmでガソリンコストを計算し
税控除申告ができます。
レシートがなくても、
引越し日数に応じて
一回の食事辺り$23で
税控除が申告できます。

上記の【simplified method】の方が計算が簡単であり、更に節税ができると思ったので、これらを利用して【moving expenses】の税額控除申告をしました。

引っ越しで1日800−1000km移動する際の食事では、数時間の走行毎に休憩を取りますが、ガソリンスタンドと割高なスタンド内ショップ以外何も無い場所で停まることも多いです。
なので、運転中でも食べられるファストフードやWalmartのような場を移動中に見つけては寄り道して、スナックを購入することが多かったと思います。
なので、毎食いくら使ったという記憶がなく、移動中小腹がすけばなにかしら食べている感じでした。

【突然CRAからのReassessmentと申請却下】

ということで、2023年分のTaxfileによる所得控除では、”MacBookが2台”購入できる程還付金【Tax Return】がありました。
結構な額であり、当時Calgaryで就活中だったので助かりました。

後日、納税申告の再審査でCRAによって税額控除の申請却下となり、この還付金を巡ってCRAと奮闘することになるとは、、、

2023年は下記の記事の通り、1年の間に2度も各々で北米大陸を東西に移動距離約5000kmの引越しがありました。その為、還付金の大半は、引っ越しに伴う所得税額控除であり、僕の2023年の課税収入の大半が免税となりました。

”仕事に伴う引越し”でなければ、絶対走ることはないだろうなと思えるような旅程であり、オーストラリアのラウンド旅を想起するような貴重な経験となりました。
吹雪の中の春のカナダの国内移動や夏のUSA経由の移動は、とてもワクワクするものでした。

2023年の僕は、台湾へ1ヶ月半ほど滞在したり実質半年ほどしか働いておらず、自分自身の収入は例年より少ないで年でした。

CRAも気になったのでしょう、すんなりと僕の申告を承認してくれませんでした。。。

2023年のTAXFILEした際に発生した還付金(2024年の4月に申請)は、その年の9月に再度申告審査の対象となりました。理由は簡単です。

還付金の額が一定以上あり、ちゃんと申請内容が正確かCRA(歳入庁)より御用改めとのことでした。

【CRAより再審査のEメール】

2024年9月、2023年の納税申告を終えて数ヶ月経った頃です。

CRAの個人オンラインアカウントには、メールBOXがあるのですが、
2023年の納税申告に関して再審査の旨が書かれたメールがやってきました。

以下の画像の通り、再審査の為の追加提出書類を期限までに送ってこいとのことでした。

Initial Letter
最初の項目だけ読んで納得してCRAへ送付
よくよく見れば、
Noteの下方にも
他に必要な提出書類が記載されていた。。。。

ここで僕は、不覚にも提出書類に関して見落としてしまうことになります。これが後々に響く事になるとは、、、

そこから更に数ヶ月経った頃、CRAと表示された番号より電話がかかってきました。これが更に問題を複雑化させる事態にさせます。。。

カナダでは、一般的に公的機関から電話が来る事はありません。特にCRAからは詐欺のケースが多いのでオンラインアカウントへのメールが主な連絡手段となっています。仕事中に電話が鳴ったので、近くの同僚たちに訊いても、同じ意見でした。。。

仕事が落ち着くまで放置し、改めてボイスメールを確認し、CRAと称される番号へコールバックをしてみました。職場の同僚の意見もあり、相手へ半信半疑だったので話半分で会話していました。

CRAと名乗る人物と話して約1ヶ月後、再審査の結果に関するEメールが来て、還付金の返納という結果を受け取った際に、電話で会話をしていた相手が本当のエージェントだったことを知りました。

CRAのエージェントと名乗る人は、完全にインド系訛りの拙さのある英語であった為、より一層詐欺の匂いがしてしまいました。高額な還付金であり、必要書類の不備があるとの催促の電話だったのですが、CRAから電話が来たという事実にも怪しく感じてしまいました。
僕も仕事中に対応していたので、改めてEメールで正式に必要書類に関して教えて欲しかったのですが、このエージェントは拒否しました。その為、自己判断で彼女からの催促を無視する事にしました。

CRAから再審査の結果に関するEメールは、
以下の通りでした。

これを読んで、あの人物が
本物のCRAエージェントだと確信。
同時に返金通告を受けます。。。

12月に電話で催促した書類が届いておらず、書類不備のため2023年の所得税控除申告の大半を却下するとの旨でした。また、却下に伴い還付金を利息付きで返金するようにとのことでした。。。。。

また追記で書類を提出するなら2度目の再審査をするとのことでした。

この事から税額控除が却下された事を理解し、取り敢えず僕は催促されたので還付金の返金をしました。また、還付金を取り返すために不備であった追加書類も速攻でオンラインアカウントを通して提出もしました。

【連鎖する返金問題】

還付金と別件となるのですが、追い討ちをかけるように2023年の納税申告を受けて、2024年から受け取っていたAlberta州のの低所得向け補助金も返金対象になりました。
その件でCRAより返金催促のEメールが来ました。

所得税額控除によって見かけの収入上、低所得者としてAlberta州に自動的に認可されました。そして州より受け取っていた補助金でありました。税控除の却下に伴い書類上で低所得者と認められず返金が必要な流れになりました。

僕は、このまま返金するのも癪だなと感じ、補助金の返金に関するEメールの下記にあった担当部署へ即時コンプレインしました。

何故なら州からの低所得者向け補助金返金問題も連鎖的に起こった事象であります。

2023年分の所得控除申請が改めて承認されれば、所得税額控除が増えて見かけ上の低所得者となります。その為、補助金の返金が今後不要となる可能性が大いにある旨を記して担当エージェント宛にCRAのオンラインアカウントを通して文面を送りました。

これで税控除申請の2度目の審査と低所得者の補助金の返金に関する件で、幸いにも2回CRAへ働きかけができました。

カナダでも公的機関のレスポンスは、いつも遅いのが一般的です。なので今回偶発的にも複数のアプローチができたので、どちらかの件でCRAのエージェントが任命されて連絡がくる確率が上がった(通常より早いコンタクトになる)かなと思いつつ待つ事にしました。

【クライマックス、両者での落とし所が決まる。】


2024年分の納税申告が終わり、春の陽気がみられる5月遂にCRAより電話がなりました。

今回は、前回の過ちを活かしてCRAと表示された電話番号を信じて担当エージェントと話す事ができました。

Alberta州の低所得者向けの補助金に関してと納税申告の還付金の2件とも電話相手であるエージェントが担当するとのことでした。

改めて所得税控除を行った理由を訊かれました。正当な理由である仕事のオファーを貰っての引越しだった事もあり、エージェントは納得してくれました。

そしてエージェントからは、今回の問題の落とし所として、雇用に関する書類を提出する事で控除申請を承認する方向性となりました。

幸いにも、前回の怪しいエージェントと異なり、今回担当してくれたエージェントはかなり責任感があり、更に親切でした。

電話で会話している際に、エージェントからEメールにて具体的に必要な書類内容や提出期限を教える事を提案してくました。
僕が電話中に何度も必要事項を確認した事で真摯に僕が対応していると思われたのか、もしくは相手も僕が理解しているのか不安になったのでしょう。

電話の後、直ぐに送られてきたEメールには以下の事が記されていました。
雇用された日時を証明するEmployees verification letter相当な書類、そして、所得税額控除を減額する要因がないことを証明するようにとのことでした。


控除額を減額する要因とは、雇用先から給与やその代替となる金銭等で引越し費用等が充当されていなかいかという事でした。確かに雇用先からも引越し費用や旅費がサポートされていたら、CRAからすれば僕の所得税額控除をする理由がなくなりますもんね。

今回の担当エージェントから
送られてきた書類

【雇用先へ連絡し書類の取得】

早速2023年にお世話になった雇用先へ連絡をしてみました。

奇跡的にもT4という所得証明書類(カナダの源泉徴収票のような書類)を取得する際に連絡先を貰っていたので、事情を説明し作成依頼をすることができました。

直接採用してくれたマネージャーは退職していましたが、GMの連絡先を知っていたのでスムーズにすすむ。クリスマス会で職場のパーティーに参加していたので、自分のことを覚えてくれいたのも大きい。当時、東アジア系の男性が僕だけだったので記憶に留めやすかったかもしれない。。。

すべての書類を提出することができたので、あとはエージェントが再審査して結果を伝えてくれることになっている。おそらく数日で還付金の再給付が決まるはず。。。。

【追記】
CRAより再審査の結果発表
無事に全ての還付金と返金時に支払った利息共に返ってきました!

嬉しい限り!
ちゃんとプロセスを踏めば
成功体験が!
アドレナリンが出る瞬間ですねー
Calgary周辺でも期間限定で
渡り鳥の白鳥を見ることができます。
彼らのように羽ばたきたい

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