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脂肪肝を防ぐための新常識――『専門医が教える 肝臓から脂肪を落とす食事術』

「お酒を飲まないから自分は大丈夫」――そう思っている人ほど要注意。
本書『肝臓から脂肪を落とす食事術【増補改訂版】』を読んで、私は“脂肪肝=酒好きがなる病気”という誤解を捨てることになりました。

実際には、アルコールをほとんど摂らない人でも脂肪肝になるケースは増加しており、それは「代謝性の障害」として医学的にも位置づけられています。
2024年に日本肝臓学会が診断基準と病名を改訂したことを受けて、本書は64ページも大幅増補。まさに“最新版の肝臓ケア教科書”といえる一冊です。


脂肪肝は「生活習慣病」ではなく「代謝性疾患」

改訂版の最大のポイントは、脂肪肝や肝炎を「代謝性疾患」と明確に位置づけたことです。
つまり、単なる生活習慣病ではなく、体の代謝機能の低下によって起きる深刻な病態だということ。

特に印象的だったのは「隠れ脂肪肝」の存在です。

  • 若い頃と体重はほとんど変わらない

  • しかし筋肉量が減少

  • その結果、肝臓の脂肪化が進行

このタイプは、飲酒による肝疾患の2倍以上にものぼると推計されているそうです。
「体重が増えていないから大丈夫」という油断が、実は危険サインかもしれません。


糖質の摂りすぎが肝臓に直撃する

本書で繰り返し強調されていたのは、「食べた糖質が肝臓に脂肪としてたまる」という事実です。
肝臓の脂肪のうち、約3割は食事由来の糖質が中性脂肪に変換されたもの。

つまり、

  • ごはん・パン・麺類の食べ過ぎ

  • 甘い飲み物やスイーツの常習化
    が肝臓にとって最も大きな負担になるのです。

ここで重要なのは、「糖質ゼロを目指せ」という極端な指導ではなく、“摂取の仕方”を工夫すること。
食べる順番や組み合わせ、タンパク質や食物繊維とのバランスを意識することで、肝臓の負担を大幅に減らせると学びました。


実生活に取り入れたいポイント

私が本書から得て、実践したいと思ったのは以下の点です。

  1. 筋肉を維持する運動を取り入れる
    → 筋肉量の低下は脂肪肝の最大リスク。

  2. 糖質の摂り方を工夫する
    → 主食を減らすより、まず間食や甘い飲み物を見直す。

  3. 定期的に血液検査を受ける
    → AST、ALT、γ-GTPの数値で変化をチェック。

  4. 「隠れ脂肪肝」に意識を向ける
    → 体重が変わっていなくても油断せず、肝臓の声を聞く。


まとめ

『肝臓から脂肪を落とす食事術【増補改訂版】』は、単なるダイエット本ではなく“代謝の教科書”だと感じました。
肝臓は沈黙の臓器で、異常が出ても自覚症状がほとんどありません。しかし、正しい食事と生活習慣で改善できる余地があるのも事実。

「酒を飲まないから安心」という思い込みを手放し、糖質と筋肉、そして代謝という観点で肝臓を守る。
その重要性を深く実感させてくれる一冊でした。

(この記事には、アフィリエイトリンクが含まれます。)

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