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孤独な「中だるみ」を打ち破った、思わぬ訪問者

2022年10月8日。

土曜日の朝。

「ヤムチャです!」

僕のモノマネをBGMに、

車で個展会場へと向かう。


いよいよ、個展も後半戦。

初日の大盛況と熱狂が嘘のように、

中盤の平日は、ゆったりとした静かな時間が流れていました。

華やかに見えるイベントですが、

実はこの「中盤」こそが、一番キツかったりします。


静かなギャラリーにポツンと立っていると、

「本当に自分の作品は人の心に届いているのだろうか?」

という不安が、ふと頭をもたげてくるのです。

体力的な疲れもピークに達し、

モチベーションを維持することの難しさに直面する。

熱狂の後に訪れた、静かでリアルな「憂鬱」でした。


しかし、そんな停滞感を打ち破ってくれたのは、

「思わぬ訪問者」たちでした。

憂鬱な気分のまま会場に立っていると、

全く予想もしていなかった方々が、次々と顔を出してくれたのです。

同郷で活躍する若手アーティスト。

シンガーソングライターの方。

さらには、妻が不在だった日に足を運んでくださり、

「ぜひオーダーしたい」と言ってくれた方もいました。


作品の前で足を止め、深い共感の言葉をかけてもらった瞬間。

妻の中のモヤモヤは、一瞬で吹き飛びました。

不器用に続けてきた活動や「発信」が、

見えないところで、確かに誰かの心に届いていた。

その実感が、何よりの救いになったのです。


発信を続けることは、

暗闇の海に、一人でボトルメールを投げ続けるような

孤独な作業かもしれません。

「誰にも届いていないんじゃないか」と、

無力感に苛まれる日もたくさんあります。


それでも、行動し続けていれば、

必ず予期せぬところで誰かと深く「共鳴」する瞬間が訪れます。

そのたった一度の出会いと共鳴が、

クリエイターを何度でも立ち上がらせる最大のエネルギーになるのです。


中盤の憂鬱は、もうどこかへ消え去りました。

今日と明日。泣いても笑っても残り2日間。

一人一人との出会いを、全身全霊で楽しもうと心に誓った。


凡人夫の備忘録。アーティスト妻の歩み

地方の無名アーティストの妻が、東京に挑戦するまでの話。
シーズン1から、全部読めます。

独立して、迷って、それでも描く。
正解のない日々を歩くシーズン2はこちら。

生活と、創作。
泥臭い日々の記録、最新のシーズン3はこちら。

初めての個展を経て、外の世界と繋がり、
泥臭く価値を証明していくシーズン4(共鳴編)はこちら。



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