八つ当たりの本当の理由。自分の「力不足」への焦り
2022年10月14日。
その日の朝、妻は僕に詰め寄りました。
「今日の夜は飲みに行く。週末はサーフィンに行く」
そんな僕の何気ない言葉が、妻の逆鱗に触れたのです。
「私は納期が迫っている絵が完成していなくて、時間がないのに」
「あなたは自分で決めた目標も達成していないのに、なんでそんなにのんきなの?」
妻は僕の楽観的な態度に苛立ち、キツい言葉をぶつけてきました。
しかし、少し時間が経って冷静になった妻は、
自分の怒りの「本当の理由」に気がついたと言います。
妻が苛立っていたのは、僕の態度に対してではありません。
本当は、「自分自身の力量不足」に対する焦りだったのです。
僕は1年後に仕事を辞めると宣言していました。
妻は「私が彼を支えなきゃ」と頭では思っていたものの、
実際の数字を計算し、事業の運営や税金、社会保険の知識など、
自分には決定的に足りないものが多すぎる現実に直面していました。
「彼は、私が店を始めるときに、一からホームページの作り方を勉強して応援してくれた」
「なのに私は、彼が新しい挑戦をしようとしているのに、手を差し伸べる器量がない」
自分自身で事業を自立させるだけの力がまだない。
結局は僕の収入に寄りかかっているという「甘え」がある。
僕を責めていた言葉は、そのまま自分自身への言葉だったのです。
「プロになるって決めたんだから、ちゃんと勉強する」
妻は僕に詰め寄ったことを反省し、
自分の事業をしっかりと回すための「お金と税金の勉強」をすると決意しました。
漠然とした不安を相手にぶつけるのではなく、
「自分がやるべき課題」に変換して、泥臭く立ち向かう。
妻のそういう素直でタフなところが、僕は本当にすごいなと思うのです。
凡人夫の備忘録。アーティスト妻の歩み
地方の無名アーティストの妻が、東京に挑戦するまでの話。
シーズン1から、全部読めます。
独立して、迷って、それでも描く。
正解のない日々を歩くシーズン2はこちら。
生活と、創作。
泥臭い日々の記録、最新のシーズン3はこちら。
初めての個展を経て、外の世界と繋がり、
泥臭く価値を証明していくシーズン4(共鳴編)はこちら。
アーティストHannaの現在
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