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壊れた鉢が教えてくれた、目に見えない第六感

2022年9月29日。

「なんとなく、嫌な予感がする」

そんなふうに感じた時、皆さんはどうしていますか?


大人になるにつれ、私たちは「理屈」や「データ」を優先し、

自分の内側から湧き上がる感覚を否定する癖がついています。

「理由はうまく説明できないけど、やめておいた方がいい気がする」

そんな直感を無視して、

「でも、条件はいいから」「常識的に考えて」と、

頭で考えた選択をして、結果的に後悔した経験はないでしょうか。


先日、妻のHannaは朝からひどく気分が優れない日がありました。

体調が悪いというよりは、

「なんだかモヤモヤする」「嫌な予感がする」という、

目に見えない『第六感』のような感覚。

いつもなら「気のせいだ」と無理やり仕事に向かうところですが、

この日は直感に素直に従い、部屋を掃除して空気を入れ替え、

気分転換に新しい観葉植物を買いに行きました。


植物に合わせて、少し高価な真っ白い鉢も買いました。

しかし、家に帰って階段を上がっている途中、

手を滑らせて、そのお気に入りの鉢を粉々に割ってしまったのです。

「やっぱり、今日はついてない日だったんだ……」

一瞬そう落ち込みましたが、妻の反応は違いました。

なんと、割れた破片を接着剤でくっつけ始め、

修復した継ぎ目に、ペイントで直接絵を描き始めたのです。


「壊れなければ、もったいなくて絵なんて描けなかった」

白一色だった鉢は、割れたことで妻のアートが施され、

世界に一つだけの、いびつで愛おしい作品に生まれ変わりました。

そこには、

『Dream come true(夢は叶う。転んでも何度でも立ち上がれ)』

というメッセージが描かれていました。


「直感」とは、決してスピリチュアルなものではありません。

それは、過去の膨大な経験データから、

脳が一瞬で弾き出した「高度な判断(最適解)」です。

現代社会は、説明できることばかりが評価されます。

でも、本当に大切な決断は、常に「直感」に委ねるべきなのかもしれません。


アート制作も同じです。

頭で計算し尽くされた緻密な構成よりも、

筆の赴くままに「直感」で描いた一本の線にこそ、真の魂が宿る。

時には理屈や思考を捨てて、

自分の中の「野生の勘」を取り戻すこと。

割れた鉢が、そんな大切なことを教えてくれました。


凡人夫の備忘録。アーティスト妻の歩み

地方の無名アーティストの妻が、東京に挑戦するまでの話。
シーズン1から、全部読めます。

独立して、迷って、それでも描く。
正解のない日々を歩くシーズン2はこちら。

生活と、創作。
泥臭い日々の記録、最新のシーズン3はこちら。

初めての個展を経て、外の世界と繋がり、
泥臭く価値を証明していくシーズン4(共鳴編)はこちら。



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