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本物と偽物に触れた話。画面越しでは絶対に伝わらない「温度」

2022年9月20日。

幼稚園の遠足で行った「天文台」にもう一度行きたいと息子が言うので、

家族みんなで行ってきました。


息子はよほど楽しかったのか、

満天の星空の話を興奮気味に教えてくれました。

その帰り道、

たまたま立ち寄ったお店で、

「ギャッペ」という手織りの絨毯を見つけました。

イランの遊牧民の女性たちが、

草木染めの糸で一つひとつ手織りしている絨毯です。


お店には、本物のギャッペと、

化学染料で染められたインド製の「ギャッペ風」の絨毯が、

隣り合わせで並んでいました。

どちらも綺麗なんです。

でも、見比べると圧倒的に何かが違いました。

草木染めの本物は、自然な風合いで、

経年劣化すらも美しく見えるような、

生きた温度感があったんです。


スマホを開けば、世界中の絶景が4Kで見られる時代です。

絨毯の柄だって、画面越しなら同じように見えるかもしれません。

でも、息子の天文台での興奮や、

本物の絨毯が放つ圧倒的な空気感は、

絶対に画面からは伝わらない。

「本物」を目の前にした時の情報量と空気感こそが、

人の心を動かすのだと、改めてハッとさせられました。


いよいよ2022年10月4日から、

妻の初めての個展が始まります。

SNSで作品の写真をアップすれば、

数秒で世界中の人に届く時代です。

それなのに、なぜあえて労力とお金をかけて、

個展という「場」を作るのか。


それは、木材アートが持つ木目の立体感や、

絵の具の匂い、手触りといった「本物」の温度を、

生で感じてほしいからです。

効率を度外視してでも、

「生で作品を見てもらう場」を作ること。

便利な時代だからこそ、

本物に触れる経験は最高の贅沢であり、

最もリターンが大きい自己投資だと思っています。


子どもの教育でも、アートの体験でも、

「生で見る・触れる」ことにお金と時間を使うことを

恐れてはいけない。

偽物(情報)で満足せず、

本物に触れ続けることでしか養われない感覚が、

確実にあるからです。

「本物」を、

ぜひ生で感じに来てほしい。

そんな決意を新たにした、祝日の夜でした。


凡人夫の備忘録。アーティスト妻の歩み

地方の無名アーティストの妻が、東京に挑戦するまでの話。
シーズン1から、全部読めます。

独立して、迷って、それでも描く。
正解のない日々を歩くシーズン2はこちら。

生活と、創作。
泥臭い日々の記録、最新のシーズン3はこちら。

初めての個展を経て、外の世界と繋がり、
泥臭く価値を証明していくシーズン4(共鳴編)はこちら。



アーティストHannaの現在
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