「感動した」で終わらせない言葉の届け方
2022年9月15日。
息子が「とんかつのかつや」に行きたいと言いました。
夕飯にマーボー豆腐を準備していたのですが、
「かつやがいい、かつやがいい」と
食卓で泣きじゃくってました。
「今から行くのは無理」と伝えると、
ふりかけごはんで妥協して夕飯を終えました。
その夜、妻は
翌日の夕食をかつやにすることを
こっそり決めていました。
翌日、
ぼくの帰りが遅いとわかっていたので、
子供たちを連れて3人でかつやへ行きました。
息子が大喜びでカツを食べていました。
食べ終わった後、
「この後、温泉行くよ」と妻が言いました。
「え、まじで?!」
息子が飛び上がりました。
温泉も大好きな息子にとって、
それはまさかのサプライズでした。
その夜、
子供たちを寝かしつけながら、
妻がつぶやきました。
「かつやだけだったら、ありがとうで終わってたと思う。
でも、温泉もあったから、感動になったよね」
期待に応えることと、
期待を超えることは、違う。
頼まれたことをやれば、感謝が生まれる。
でも、そこにプラスアルファがあって初めて、
感動が生まれる。
妻のオーダーメイドアートも、同じだと言います。
下絵を提案した段階では、
平面的なデジタル画だから、
依頼者はまだイメージが湧いていない。
でも、実際に木材で完成した作品が届いた時に、
重さと温かみと質感が伝わって、
「思っていた以上のものだ」と感じてもらえる。
それが感動になる。
スタエフの再生回数が
1000回を超えたと、妻が教えてくれました。
「続けていたら、届いていたんだね」
そう言いながら、
子供たちの寝顔を
長い間、見つめていました。
つづく。
凡人夫の備忘録。天才妻の歩み
地方の無名アーティストの妻が、東京に挑戦するまでの話。
シーズン1から、全部読めます。
独立して、迷って、それでも描く。
正解のない日々を歩くシーズン2はこちら。
生活と、創作。
泥臭い日々の記録、最新のシーズン3はこちら。
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