見出し画像

「なぜ女性リーダーは少ないのか?」で終わらせない。シェリル・サンドバーグが教える“席に着く勇気”

仕事の会議で、こんな場面を見たことはないでしょうか。

本当は意見があるのに、遠慮して黙ってしまう。

チャンスが来ているのに、「自分にはまだ早い」と一歩引いてしまう。

あるいは、家庭や将来のことを考えすぎて、まだ起きていない問題のために、自分の可能性を小さく見積もってしまう。

今回紹介したい動画は、シェリル・サンドバーグさんのTED Talk
“Why we have too few women leaders” です。
(動画は本文の最期に紹介します)

彼女は当時FacebookのCOOとして、世界的なテクノロジー企業の中枢にいた人物です。

この講演では、「なぜ女性リーダーが少ないのか」という大きなテーマを、単なる社会批判ではなく、今日から自分の行動に落とし込める3つのメッセージとして語っています。

1.こんな人におすすめ

この動画は、特に次のような人におすすめです。

・職場や地域活動で、もっと自分の意見を言えるようになりたい人
・女性活躍やリーダーシップについて、現実的に考えたい人
・「自信がないから前に出られない」と感じている人
・組織やチームの中で、誰もが力を発揮できる環境を作りたい人

この講演のよいところは、「女性はもっと頑張れ」という単純な精神論ではない点です。

社会の構造的な問題を見つめながらも、同時に、一人ひとりが明日から変えられる行動にも光を当てています。


2.この動画から学べること

動画を見終えると、次のような視点が得られます。

・チャンスの場面で、自分から一歩前に出る大切さ
・「自信があるから挑戦する」のではなく、「挑戦するから自信が育つ」という考え方
・仕事と家庭を、対立ではなくチームで考える視点
・まだ起きていない不安で、自分のキャリアを早めに閉じない考え方

サンドバーグさんの話は、女性だけに向けたものではありません。

男性にも、経営者にも、地域活動に関わる人にも響く内容です。

なぜなら、これは「女性の問題」であると同時に、「才能を眠らせてしまう社会の問題」でもあるからです。


3.動画の概要

このTED Talkは、TEDWomen 2010で行われた講演です。

テーマは、なぜ多くの職業分野で、トップに立つ女性の割合が男性より少ないのか。

そして、その状況を変えるために何ができるのか、というものです。

サンドバーグさんは、女性がリーダーになる過程で直面する壁を語ります。

ただし、話の中心は「外側の壁」だけではありません。

社会制度、職場文化、家庭内の役割分担といった問題に加え、女性自身が無意識に自分を小さく見積もってしまうことにも触れています。

ここが、この動画の強さです。

問題を社会だけのせいにしない。

でも、個人だけの努力論にも閉じ込めない。

その両方を見ながら、「では、今日から何ができるか」を示してくれるのです。

4.ポイント3つ

① Sit at the table:まず、席に着く

サンドバーグさんの有名なメッセージが、“Sit at the table” です。

これは直訳すれば「テーブルに着きなさい」。

つまり、会議や意思決定の場で、遠慮して壁際に立つのではなく、自分も当事者として席に着くということです。

多くの人は、自信がついてから前に出ようとします。

でも実際には、前に出る経験を積むから、自信が育っていきます。

これは英語学習にも似ています。

完璧に話せるようになってから話すのではなく、間違えながら話すから、少しずつ話せるようになるのです。

② Make your partner a real partner:家庭もチームで考える

2つ目のポイントは、家庭でのパートナーシップです。

リーダーシップの話というと、職場だけの問題に見えます。

しかし、サンドバーグさんは、家庭内での役割分担がキャリアに大きな影響を与えると語ります。

仕事を続けるには、家の中にもチームが必要です。

一人が仕事、もう一人が家庭を背負うという形ではなく、両方を一緒に支える関係が必要なのです。


③ Don’t leave before you leave:早く降りない

3つ目は、まだ辞めると決まっていないのに、心の中で先に降りてしまわないことです。

たとえば、将来の結婚、出産、介護、家庭の事情を考えて、「どうせ続けられないかもしれない」と、今あるチャンスを早めに断ってしまう。

サンドバーグさんは、これをとても重要な問題として指摘します。

これはキャリアだけでなく、人生全体にも通じます。

「年齢的にもう遅い」
「地方だから難しい」
「英語は若い人の方が有利」

こうした言葉で、自分から可能性のドアを閉めてしまうことがあります。

でも、本当に降りる必要がある時までは、降りなくていいのです。

Kemmotsu’s View

私自身、この動画を見て強く感じたのは、リーダーシップとは肩書きではなく、場に参加する覚悟だということです。

私はこれまで、生命保険会社での勤務、ニューヨーク駐在、自転車店経営、そして函館・道南でのサイクルツーリズム活動など、いくつかの場面で「前に出る」経験をしてきました。

けれども、いつも自信満々だったわけではありません。

むしろ、新しいことを始める時ほど、「自分でいいのだろうか」と思うことの方が多かったように思います。

今、私は還暦を過ぎて、英語学習や通訳案内士への挑戦、函館の魅力を伝える活動に取り組んでいます。

これもまさに、私にとっての “Sit at the table” です。

地域の観光、サイクリング、英語ガイド、情報発信。

どれも、誰かがやってくれるのを待つのではなく、自分も席に着き、発言し、行動することから始まります。

この動画は、女性リーダーの話でありながら、実はすべての人に問いかけています。

「あなたは、自分の人生のテーブルに、ちゃんと座っていますか?」

まとめ:今日からできるアクション

今日からできることは、意外と小さなことです。

まず、次の会議や打ち合わせで、一度は自分の意見を言ってみる。

次に、「自分にはまだ早い」と思ったチャンスを、すぐに断らず一晩考えてみる。

そして、家庭や職場で、誰か一人に負担が偏っていないかを見直してみる。

リーダーになるとは、偉くなることではありません。

自分の可能性を、自分で小さくしないことです。

シェリル・サンドバーグさんのこのTED Talkは、静かだけれど力強く、私たちの背中を押してくれます。

まずは、席に着く。

そこから、人生の景色は少しずつ変わっていくのだと思います。


いいなと思ったら応援しよう!