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名刺を配るほど、交流会は仕事につながらなくなる

こんにちは。安定収益の作り方について、起業や副業に関する考え方を配信している柴田謙吾です。

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「交流会には何度も足を運んでいるのに、なかなか仕事につながらないんです」——起業や副業を始めた方から、こういうご相談をいただくことがあります。名刺入れは着実に分厚くなっていく。知り合いも増えている気がする。それなのに、売上にはつながらない。

私自身、交流会にはずいぶん長く関わってきました。会社員だったころに小さな支部を立ち上げて数年間主催し、独立してからも月に一度の会を続けています。そうして参加する側と主催する側の両方を経験してみて見えてきたのは、うまくいく人とそうでない人を分けているのは、社交性でも話のうまさでもないということでした。

今日は、交流会が仕事につながる人と、つながらない人の分かれ目について、お話ししてみたいと思います。


名刺の枚数と、成果はほとんど関係ない

まずは、いちばん誤解されやすいところから。交流会というと、限られた時間の中でできるだけ多くの人と名刺を交換して回るもの、というイメージがあるかもしれません。恥ずかしながら、私も最初はそう思っていました。

ですが正直に申し上げると、名刺を交換しただけの相手のことは、1日か2日ですっかり忘れてしまいます。そしておそらく、相手も同じようにこちらを忘れています。会場を出るころには何枚も名刺が増えているのに、数日後に見返して「この方はどんな方だったかな」と思い出せない。そんな経験を、私は何度もしてきました。

私の実感では、一回の交流会で2〜3人と、人となりが分かるところまで話せれば充分です。何をしている人かだけでなく、なぜそれをやっているのか、どんなことに困っているのか。そこまで聞けた相手のことは、半年経っても覚えています。20枚の名刺より、3人分の記憶。そのほうが、後々ずっと効いてきます。

「お客様候補」を探しに行くから、うまくいかない

つながらない人にありがちなのが、会場に入った瞬間から「この中に自分のお客様になりそうな人はいないか」と探してしまうことです。

気持ちはよく分かります。参加費を払って時間も使っているのですから、何か持ち帰りたくなる。ただ、不思議なもので、その目線は相手に伝わります。値踏みされている感覚というのは、言葉にしなくても不思議と伝わってしまうものです。そして人は、売り込まれそうな相手から自然と距離を取ります。

私が意識しているのは、お客様候補ではなく「一緒に仕事ができそうな人」を探すということです。探すものを一つ変えるだけで、会話の中身が変わります。「この人から何を買ってもらえるか」ではなく、「この人と何か組めることはないか」。前者は限られたパイの取り合いですが、後者は足し算です。相手にとっても、後者のほうがずっと話していて楽しいはずです。

交流会が苦手な人は、この3つだけ意識してみる

そうは言っても交流会が苦手で、という方も多いと思います。そういう方には、次の3つだけをお伝えしています。

自分の気持ちにとらわれない
売り込みを目的にしない
人の話を聴く

一つ目。緊張している、うまく話せていない、なんだか浮いている気がする——そう感じているとき、意識は完全に自分に向いています。その状態では、目の前の人の話が頭に入ってきません。まずは自分の気持ちをいったん脇に置くところからです。

二つ目は、先ほどお話ししたとおりです。そして三つ目の「人の話を聴く」が、実はいちばん強いと私は思っています。人は、自分の話を聴いてくれた人のことを覚えています。上手に自己紹介をした人ではなく、しっかり質問をしてくれた人のことを。

自分のことを語って相手が耐えられるのは、せいぜい数分です。ところが相手の困りごとを質問すると、驚くほど耳を傾けてもらえる。話し上手である必要はまったくなくて、聴く側に回るだけでいい。交流会が苦手だという方ほど、この三つ目が向いているのではないかと思っています。

すぐに仕事にならなくても、ご縁は思わぬところで働く

当社の直接のお客様は、交流会にいらっしゃる方々とは客層がかなり違います。ですから「柴田さん、それって費用対効果が悪いんじゃないですか」と言われることもあります。

それでも続けているのは、仕事は必ずしも、目の前のその人から来るわけではないからです。そのときは何も起きなくても、しばらく経ってから「そういえば、こういうことができる人がいますよ」と、まったく別の方から話が回ってくる。私が経験してきた大きな転機も、振り返ればほとんどが「誘われて」始まったものでした。自分から取りに行ったというより、来た球を打っていたら道がつながっていた、という感覚に近いです。

目先の受注で判断してしまうと、たいていの交流会は「効果がありませんでした」で終わります。ここはやはり、急がば回れ。すぐに換金しようとしないことが、かえって遠くまで効くのだと感じています。

いちばん効くのは、参加者ではなく「主催する側」に回ること

そのうえで、実感としていちばん大きかったことをお伝えします。それは、参加する側から、主催する側に回ることでした。

主催には、参加者では得られないものがあります。会の中でいちばん認知されるポジションに立てること。続けるほど信頼が積み上がること。自分から話題をつくれること。そして、人脈が自然に広がっていくこと。数年続けたころには、こちらから営業をかけなくてもある程度の仕事が入ってくる状態になっていました。

ただし、条件が一つあります。ある程度続けないと、意味がないということです。正直なところ、始めたばかりのころの私は、人数を集めることにやっきになっていました。今回は何人来るだろうか、前回より少ないんじゃないか、と。ところが「集める」ではなく「続ける」ほうに焦点を移してから、かえって形になってきたのです。

これは交流会に限った話ではないのかもしれません。情報発信でもそうですが、信頼というのは「良い人かどうか」ではなく、「やってくれる人か、投げ出す人か」で測られている気がします。だとすれば、続けることそのものが、いちばん分かりやすい信用の証明になります。

まとめ

交流会が仕事につながらないとき、原因は社交性でも話のうまさでもないことがほとんどです。名刺の枚数と成果はほとんど関係がなく、2〜3人と人となりが分かるまで話せれば充分。むしろ「お客様候補」を探す目線こそが、相手を遠ざけてしまいます。

探すのは、お客様ではなく「一緒に仕事ができそうな人」。苦手な方は、自分の気持ちにとらわれない、売り込みを目的にしない、人の話を聴く——この3つだけで大丈夫です。とくに「聴く」は、話し上手でなくてもできる、いちばん強い武器です。

そして、その場で仕事にならなくても構いません。ご縁は思わぬところから回ってきます。もし一歩進めるなら、主催する側に回ってみてください。続けた分だけ、信頼は静かに積み上がっていきます。

最後まで読んでいただきありがとうございました~

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