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一人社長が、最初に手放すべき仕事はどれか

こんにちは。安定収益の作り方について、起業や副業に関する考え方を配信している柴田謙吾です。

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「手放したほうがいいのは分かっています。でも、何から手放せばいいのか分からなくて」

一人で事業を回している方とお話ししていると、本当によくこの言葉を聞きます。抱え込んでいては事業が伸びないことは、頭では理解している。それでも、いざ手放そうとすると、「で、まず何から?」というところで止まってしまうんですよね。

気持ちはよく分かります。私自身、何もかも自分でやろうとして倒れかけ、そこから少しずつ仕事を手放してきた人間だからです。今日は「手放したほうがいい」という総論ではなく、もう一歩踏み込んで、一人社長が最初に手放すべき仕事はどれかという、選び方のお話をしたいと思います。


「手放そう」と決めても、たいてい次でつまずく

手放すと腹をくくったのに、結局なにも変わらなかった。そういう方は少なくありません。

理由はシンプルで、「何を手放すか」を決めていないからです。自分の仕事を一つの大きなかたまりとして見ていると、「全部大事に思える」「全部自分にしかできない気がする」となって、手がつけられなくなってしまいます。

ですが実際には、あなたの一日は性質のまったく違う仕事が混ざり合ってできています。まずはそれをバラバラに分けて並べてみること。手放しの第一歩は、ここから始まると私は思っています。

手放す仕事を見分ける、2つの問い

では、どう分ければいいのか。私がいつも使っているのは、たった2つの問いです。

・その仕事は、自分でなければできないか
・その仕事は、繰り返し発生するか

この2つを掛け合わせると、自分の仕事が4つのグループに分かれます。「自分にしかできず、繰り返し起きる」もの。「自分にしかできないが、たまにしか起きない」もの。「自分でなくてもよく、繰り返し起きる」もの。「自分でなくてもよく、たまにしか起きない」もの。

このうち、最初に手放すべきはどこか。答えは、「自分でなくてもよく、しかも繰り返し起きる」仕事です。ここは手放した効果がいちばん大きく、しかも一度仕組みにすれば、その後ずっと自分の時間が空き続けるからです。

最初に手放すべきは「考えなくてもできる繰り返し作業」

もっと具体的に言えば、最初に手放す候補は「考えなくてもできる、定型の繰り返し作業」です。

たとえば、請求書や見積書の作成。日程調整のやり取り。お客様への定型的な連絡。経費の入力。資料の体裁を整える作業。こうしたものは、判断の余地が少なく、やり方さえ決めてしまえば誰がやっても、あるいは仕組みに任せても、同じ結果が出ます。

こういう仕事ほど、一つひとつは小さいのに、積み重なると驚くほど時間を奪っていきます。しかも頭は使わないので、こなしても事業は前に進みません。まさに「自分でなくてもよく、繰り返し起きる」仕事の典型なんですよね。ここを最初に手放すと、空いた時間と気力を、もっと大事なことに回せるようになります。

逆に、最後まで手放してはいけない仕事

一方で、急いで手放してはいけない仕事もあります。これを取り違えると、事業の根っこが揺らいでしまうので注意が必要です。

手元に残すべきは、「自分にしかできない判断」です。具体的には、事業をどの方向へ進めるかという意思決定、価格をいくらに設定するかという判断、そして大切なお客様との信頼関係づくり。このあたりは、たとえ手間がかかっても、簡単に人や仕組みに渡してはいけない部分だと私は考えています。

手放しというと、つい「ラクになりたい仕事」から逃がしたくなります。ですが本来の目的は、ラクをすることではなく、自分にしかできない仕事に集中するために、それ以外を空けることです。順番を間違えないことが、とても大切だと思っています。

私が最初に手放した、発信まわりの作業

少し私自身の話をさせてください。私が比較的最近、意識して手放したのが、情報発信にまつわる作業の一部でした。

毎日の発信は続けたい。けれど、ゼロから文章を組み立て、体裁を整える作業は、思っている以上に時間を食います。そこで、繰り返し発生する部分の手順を整理し、生成AIの力も借りながら、半自動で回せる仕組みに作り替えていきました。

面白いもので、この取り組みをメルマガで紹介したところ、ふだんよりも関心を寄せてくださる反応がありました。同じように「発信を続けたいけれど手が回らない」と感じている方が、それだけ多いのだと思います。ここで私が手放したのは「文章を考える」という核ではなく、その周りの定型作業のほうです。判断という核は自分に残し、繰り返しの部分を仕組みに渡す。この線引きが、手放しのコツだと感じています。

小さく一つ、手放してみる

とはいえ、いきなり大きく変える必要はありません。私自身、最初から器用に手放せたわけではないんです。

おすすめしているのは、今抱えている仕事を一度すべて書き出し、さきほどの2つの問い——「自分でなければできないか」「繰り返し起きるか」——を一つずつ当ててみることです。そのうえで、いちばん手放しやすそうな定型作業を、たった一つ選んでみる。それを誰かに任せるか、仕組みにしてみる。本当に、それだけで構いません。

急がば回れ、です。一つ手放せたという経験は、思っている以上に大きな自信になります。世の中は人と人との信頼で成り立っていますから、任せた相手が応えてくれる、仕組みがちゃんと働いてくれる、その小さな成功体験を重ねるほど、「抱え込まなくても大丈夫だ」と心から思えるようになっていきます。

まとめ

一人社長が最初に手放すべきは、「自分でなくてもよく、しかも繰り返し起きる」仕事です。請求や日程調整、定型連絡といった、考えなくてもできる作業がその代表です。ここを仕組みにすると、空いた時間がその後ずっと積み上がっていきます。

逆に、事業の方向性や価格の判断、大切なお客様との関係づくりといった「自分にしかできない判断」は、手元に残す。手放しの目的は、ラクをすることではなく、自分にしかできない仕事に集中するための余白をつくることだからです。

もし今、「手放したいのに何からか分からない」と止まっているなら、まずは仕事をすべて書き出し、2つの問いを当てて、いちばん手放しやすい一つを選んでみてください。その小さな一歩が、あなたと事業を次の段階へ進めてくれるはずです。

最後まで読んでいただきありがとうございました~

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