吉田拓郎が中島みゆきに依頼して誕生した「永遠の嘘をついてくれ」
「もう歌が作れない。遺書のような曲を作ってくれ。」
1995年、吉田拓郎はニューアルバムのレコーディングの前に、
中島みゆきに曲を依頼した。
拓郎が、人のために曲を作ることはあっても、自分の曲を人に頼むことなど考えられない。
それほど行き詰っていたということだろうか。
レコーディングのために外国へ出発する前日に、
中島みゆきからデモテープが届いた。
そのテープには、彼女の泣き叫んばかりの歌声が入っていたという。
曲は、自分を捨てていった男への未練の歌。
捨てられたとわかっていても、それを認めたくない女と、
やさしさからかずるさからか、女に別れを言い出せない男の歌。
女は、現実を受け入れることが怖くて、
「永遠の嘘をついてくれ」と男に叫ぶ。
歌詞には、中島みゆきのもう一つの思いが。
拓郎は、中島みゆきにとってヒーローだった。
そんなヒーローから「もう歌が作れない」そんな言葉は聞きたくない。
「永遠の嘘をついてくれ。種明かしをしないでくれ。」
そんな彼女の思いが込められていた。
アルバムは完成し、それをきっかけに拓郎は復活をする。
永遠の嘘をついてくれ(つま恋Live2006)
中島みゆきがかっこいい。
中島は、曲も詞も歌もいいのだが、喋るといけない。
それがここでは一言も喋らず、背筋をピンと伸ばして登場し、
手を高くあげて去っていく。
とにかくすべてがかっこいい。
エレキやペットやサックスが良いのは言うまでもないが、
コンダクターやコーラスまで絵になっている。
