2026年7月、経審のW点が変わります|建設業社長が今から動くべき理由
毎年ちゃんと経審を受けている。
書類もそろえている。
でも、なぜか点数が伸びない。
こういう相談を受けることがあります。
その理由のひとつに、「対策の方向性がズレている」ことがあります。
2026年7月、経審のW点が改正されます。
今回の改正は、単なる制度変更ではありません。
「どういう会社が評価されるか」が変わる話です。
今回は、改正の内容と今から動くべき理由を整理します。
✅ 結論:今回のW点改正は「会社の姿勢と体制」が点数化される方向への変化
📌 ① 今回の改正で変わること
2026年7月のW点改正では、主に3つの変更があります。
・自主宣言制度の新設(+5点) 会社として一定の取り組みを宣言することで、加点される制度が新設されます。
・社会保険加入項目の削除 これまでW点の評価項目だった社会保険加入が削除されます。
・建設機械の追加 評価対象となる建設機械の範囲が広がります。
この3つを「制度の変更」として見るより、「評価される会社像が変わった」として見ることが大切です。
📌 ② 自主宣言制度がかなり重要
今回の改正で、特に注目したいのが自主宣言制度です。
これまでの経審は、「数字」「資格」「加入状況」の色が強かったです。
持っている資格の数、技術者の人数、保険への加入。
いずれも「事実」を審査するものでした。
でも今回、「会社としてどう取り組むか」も評価対象になってきています。
これはかなり大きな変化です。
数字や資格は、短期間では動かしにくいです。
でも「会社の姿勢」は、今から動けば点数につながります。
経審が「書類の提出」から「会社の体質を示す場」に変わりつつあります。
📌 ③ 「社会保険加入」が消える意味
社会保険加入項目が削除される理由は、シンプルです。
「入っていて当たり前」になったからです。
かつては、社会保険に加入していること自体が評価対象でした。
でも今は、加入していない会社の方が少ない。
だから評価項目から外れます。
これは建設業全体として、社会保険加入が当たり前の水準になったことを意味します。
逆に言うと、これからは「加入しているかどうか」ではなく、「その先の取り組み」が差になっていきます。
📌 ④ 建設機械追加は「現場対応力」の評価
建設機械の評価範囲が広がることは、単なる機械の話ではありません。
・自社でどこまで施工できるか
・災害時にどう対応できるか
・現場の対応力がどのくらいあるか
これらを「機械の保有状況」という形で見ています。
外注に頼らず自社施工できる会社、緊急時に動ける会社が評価される方向です。
重機や建設機械を持つことを検討している社長は、経審の観点からも整理しておく価値があります。
📌 ⑤ 今から動くべき理由
「7月の改正なら、まだ時間がある」
そう思っている社長ほど、動き出しが遅くなります。
経審の点数は、決算後すぐに反映されるわけではありません。
審査のタイミング、書類の準備、実績の積み上げ。
これらには時間がかかります。
直前に気づいても、「今期の審査には間に合わない」ということが建設業ではよく起きます。
今から動くべき理由は、3つです。
・自主宣言制度の取り組みは、準備に時間がかかる
・建設機械の取得/リースは、今期の決算に反映させる必要がある
・点数改善は「今期中の行動」が来期の審査に影響する
経審は、申請時に差がつくのではなく、「今期中の行動」で差がつきます。
まとめ
・2026年7月のW点改正は「数字・資格」だけでなく「会社の姿勢と体制」が評価される方向への変化
・自主宣言制度の新設は、「会社としての取り組み」が点数化される大きな変化
・社会保険加入の削除は「入っていて当たり前」になった結果
・建設機械の追加は、自社施工力/現場対応力の評価 /点数改善には時間がかかるため、今から動くことが重要
経審は、書類提出のイベントではありません。
会社の体質が点数になる制度です。
経審は、申請時に差がつくのではなく、「今期中の行動」で差がつきます。
📌 次回予告 次回は、経審のW点で今期中にやるべきことを具体的に整理します。 改正後の審査で点数を上げるために、今から動けることを行動レベルで整理します。
※「経審対策や財務の整え方を一緒に確認したい」方はこちらからご相談ください。 自社の経審状況の整理から、今期中の対策まで一緒に考えます。
※本記事は2026年5月時点の情報です。制度改正等により取扱いが変わる場合があります。
