経審W点改正に向けて、今期中にやるべき3つのこと
「結局、何から手をつければいいの?」
改正の話を聞いて、こう感じる社長は多いです。 制度が変わるのはわかった。
今から動くべきこともわかった。
でも、具体的に何をすればいいかが見えない。
経審の点数は、改正の直前に動いても間に合いません。
今期中の行動が、来期の点数になります。
今回は、2026年7月のW点改正に向けて、今期中にやるべき3つのことを整理します。
✅ 結論:W点改正は「今期中の行動」で差がつく。動くなら今
📌 ① 自主宣言制度に向けた取り組みを始める
今回の改正で新設される自主宣言制度は、+5点という大きな加点です。
ただ、宣言するだけで点数が入るわけではありません。
「会社として取り組んでいる実態」が必要になります。
今期中にやるべきこと。
・自社で取り組める内容を整理する
・取り組みを社内で共有する
・実施した記録を残す
宣言の前に、「何を、いつから、どう取り組んだか」を示せる状態を作ることが大切です。
記録がない取り組みは、宣言時に説明できません。
特に重要なのは、「今期から動き出すこと」です。
来期に入ってから準備を始めても、実態として積み上げる時間がありません。
📌 ② 建設機械の保有状況を整理する
評価対象となる建設機械の範囲が広がります。
自社で保有している機械の状況を、改めて整理することが必要です。
今期中にやるべきこと。
・現在の保有機械を一覧化する
・改正後の評価対象に該当するか確認する
・必要に応じて取得/リースを検討する
建設機械は、決算期末の保有状況が点数に影響します。
取得/リースの判断は、今期の決算に反映させる必要があります。
「来期になってから動こう」では、次の審査には間に合いません。
資金面の判断も含めて、今期中に方針を決めることが重要です。
📌 ③ 今期の決算に向けた整理を始める
経審の点数は、決算書がベースになります。
今期の決算が、来期の経審の土台です。
今期中にやるべきこと。
・今期の着地見込みを早めに把握する
・経審に影響する指標を確認する
・必要な対策を決算前に動かす
決算が終わってから「点数を上げたい」と気づいても、できることはほとんどありません。
今期中に動けることを、決算前に整理しておく必要があります。
特に、Y点に影響する財務指標は、決算書の数字でほぼ決まります。
「節税を優先した結果、経審の点数が下がった」というケースもあります。
税理士と相談しながら、経審の視点も含めて判断することが大切です。
📌 ④ 経審対策は経営改善とセット
経審の点数を上げるための行動は、ほとんどが経営改善とつながっています。
・自主宣言制度の取り組み → 会社の体質改善
・建設機械の整備 → 自社施工力の強化
・財務指標の改善 → 銀行評価の向上
経審のためだけに動くより、経営改善の中で経審の点数も上がる動き方の方が、会社全体にとって効果が大きいです。
「経審対策」と「経営改善」を分けて考えるのではなく、つなげて考えることが、これからの経審に向き合う姿勢になります。
まとめ
・自主宣言制度は、宣言の前に「取り組みの実態」を作る必要がある
・建設機械の保有状況は、今期の決算に反映させる必要がある
・今期の決算が来期の経審の土台になる
・経審対策は経営改善とつなげて動く方が、会社全体にとって効果が大きい
経審は、申請時の書類で決まるものではありません。
今期中の一つひとつの行動が、来期の点数になります。
改正までまだ時間がある今こそ、動き出すタイミングです。
📌 次回予告 次回は、「経審のW点改正で、評価される会社像はどう変わるのか」を整理します。 改正後に評価される会社の特徴を、経営の視点で整理します。
※「経審対策や財務の整え方を一緒に確認したい」方はこちらからご相談ください。 自社の経審状況の整理から、今期中の対策まで一緒に考えます。
※本記事は2026年5月時点の情報です。制度改正等により取扱いが変わる場合があります。
