第1回 水性ソフビカラーを筆で塗る!海洋堂ゼイラム
使用キット:海洋堂ソフビレガシー ゼイラム 漆黒ノ型
なぜいまゼイラム?
2026年5月 大阪ATCで開催された「雨宮慶太の仕事展」を見てきました。数々のアートワークに加え、竹谷隆之氏原型のめちゃくちゃかっこいいゼイラム作例(HJ Webでも記事が掲載されています)も展示されていました。かっこいい作例をみると無性にキットが欲しくなるのがモデラーの性。確か少し前に再販されてたなと思い検索しても案の定品切れ。一縷の望みを託して訪問したパンタロンズさんでなんとか確保できましたが、知人もここの在庫に目星をつけていたようでギリギリ間に合いました。

久々のソフビ組み立て
ソフビキットを最後に組んだのはビリケン商会のガラモンが出た時以来。Geminiさんに聞いたりしながら手順を再確認します。まずはマジックリンを入れたお湯につけて洗浄しながら加温。しばらくして柔らかくなったら不要部分をデザインナイフでカット。切り終えたらもう一度お湯につけて洗浄の続き。お湯が冷め切ったくらいのタイミングですすぎ、水気を拭き取ってドライヤーで乾かしながら瞬間接着剤で組み立てます。キットはケープありとなしの選択式。ゼイラムといえばケープのイメージが強いのですが、ケープなしの筋肉モールドが素晴らしく、ケープのスカーフ部分を切除することで脱着可能にしてみました。

さて塗装するぜい!
次は塗装の準備。今回はクレオスの水性ソフビカラーを使ってみます。以前にお試しで買ったブラックでサフ代わりに全体を塗ります。ここで1日目終了。足りない色をネット通販で注文しておきました。
翌日に塗料が到着。用意したのはブラックに加えホワイト、ブラウン、メタリックブラック、グレーの4色。希釈はアクリジョン溶剤を使っています。まずは肌部分用にホワイト、ブラウン、グレーを混ぜてゾンビのようなくすんだピンクを作ります。普段はビン生派で混色はあまりしないのですが、基本色を混ぜて調色してると学校の美術の時間を思い出しますね。さっきの色にグレーを増やしたものでドライブラシし、陰影をつけます。
続いては甲の部分。雨宮慶太展に展示してあった作例がダークブロンズぽい色で私も大好きな色なのですが、もっと緑青が出た感じにしようと思います。基本色はメタリックブラックにブラウンとブラックを少々。このメタリックブラックが混色に便利で、ラインナップに入っているのがさすがクレオス。

この後シタデルのNIHILAKH OXIDEで緑青を塗ってみたのですが、下塗りの乾燥時間が短かったのかベタつき(可塑剤のブリード)が出てしまいました。もう一度マジックリンで洗い落とし、新たに買った水性ソフビカラーのブルーとグリーンをホワイトに混ぜて緑青を調合。甲部分に塗って乾かします。乾いたらもう一度ダークブロンズを調色し、緑青の上からドライブラシ。ここで先ほどのシタデルの緑青を塗り、さらにその上からシタデルのWARPLOCK BRONZでエッジ部分を擦ると古びたいい感じに仕上がりました。

袴はブラック+グレー、ケープはブラック、ブラウン、グレーをランダムに混ぜて塗りかさね、装飾部をゴールドで塗装。各部のモールドに黒のシェイドで墨入れ。塗装面の保護にファレホのウルトラマット・ポリウレタンバーニッシュを塗って完成です!首元に100円ショップの材料で作ったビーズアクセサリーをつけてみました。


まとめ
水性ソフビカラーは初めて使ってみましたが塗り心地はアクリジョンに近く、普段から筆塗りされている方なら同じような感覚で使えると思います。Vカラーと比べて食いつきが悪いというわけでもなく、臭いも無いので色数が少ない点を除けばおすすめです。注意点としては、違う塗料で上塗りする場合は下塗りをよく乾かしてから(できれば1〜2日空ける)塗ること。乾燥が不十分だと上に塗った塗料の溶剤(水)が下塗りに染みて可塑剤の染み出しを誘発するようです。

完成品をXで公開したらギレルモ・デル・トロ監督からコメントをいただきました。ギレルモ監督でゼイラム3撮ってくれませんかね。
以上!
Kensone
